2020年12月11日金曜日

藤倉善郎被告の刑事裁判が一般公開法廷へ、弁護団の記者会見も

監視カメラが捉えた藤倉容疑者(ザ・リバティWebより)
 幸福の科学の一般公開施設に立ち入ったことが建造物侵入罪に当たるとして起訴されたジャーナリスト・藤倉善郎被告(46)の公判が12月22日から東京地裁で始まる。弁護団は無罪または公訴棄却を主張する見込みで、公判に先立ち12月16日に東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見を開く。日本で建造物侵入罪と取材・報道の自由との兼ね合いが争われる初めての刑事裁判だけに、今後の経過が注目される。

 起訴状などによると、藤倉被告は2018年1月17日、東京・西日暮里にある幸福の科学施設「初転法輪記念館」に取材のため立ち入った。幸福の科学は2012年に藤倉被告が『週刊新潮』で幸福の科学学園の実態を暴露して以降、口頭や文書で教団施設への立ち入りを禁じる通告を行っており、初転法輪記念館への立ち入りについて警視庁荒川署に被害届を提出。同年6月に東京地検が起訴した。

 東京地裁が「公判前整理手続」を行うものと決定したことから、約2年(計22回)にわたり非公開のまま法廷で同手続が行われてきた。11月20日にこれが終了し、12月22日から来年2月17日にかけて6回の公判が開かれる。判決は3月下旬の予定。

 藤倉被告は、「教団から立入禁止を通告されていたが、各施設に実際に入れるかどうかは現場の教団職員の対応次第であり、これまでも入ることができた場面があった。初転法輪記念館でも教団職員から立ち入りを容認されていた」と主張。一般公開施設に対する通常の手段による穏当な取材が刑罰の対象になるなら、取材・報道の自由と国民の知る権利が大きく損なわれるとしている。弁護団は、無罪もしくは公訴棄却を主張する見通しだ。

 公訴棄却とは、無罪ではなく起訴自体が不当であるとするもの。現場の教団職員が警察や検察に対し、藤倉被告の意思に反して立ち入ったかのように供述している。この内容は虚偽であり、検察が虚偽の供述に基づいて起訴した事件であるというのが弁護側の主張だ。

 公判では、この供述を行った教団職員を含め計3名の教団職員への尋問のほか、幸福の科学についての研究実績をもつ宗教社会学者が予定されている。

 公判に先立ち12月16日午後1時45分から東京・霞が関の司法記者クラブで、紀藤正樹弁護士を団長とする弁護団と藤倉被告が記者会見を開く。

藤倉被告のコメント:

「私は教団が“どなたでも自由に参拝できる”と称している施設の開館時間に通常の入口から入りました。正直に本名と連絡先を書いて職員に手渡し、その上で立ち入りを容認され退去も求められませんでした。“通常許されないことでも報道のためなら許される”と主張しているのではありません。通常許される取材手法なのに幸福の科学のお気に召さないジャーナリストは刑事罰の対象とされるのがおかしい。もしこれが有罪になるなら、取材・報道の自由が不当に制限される状態を国家が推奨することになります。公人や政党、行政機関等が気に食わない取材者への妨害や報復のために悪用可能な前例にもなりかねません。教団職員の虚偽の供述に基づいてそのような裁判を始めてしまった検察にも重大な問題がある。もはや、幸福の科学という1つのカルト集団の問題にとどまらない裁判です。ぜひ多くの方に関心を持って傍聴していただきたく、またジャーナリストの皆さんにも取材・報道をお願いします」

◇幸福の科学取材で刑事被告人にされた藤倉善郎氏を支える会

◇弁護団記者会見
日時:2020年12月16日午後13時45分
場所:司法記者クラブ(東京)
会見者:藤倉善郎、弁護士紀藤正樹(主任弁護人)、外弁護人弁護士3名
問い合わせ:
 弁護士御船剛、弁護士角野太佳
 リンク総合法律事務所
 TEL 03-3515-6681
 FAX 03-3515-6682

◇公判日程
東京地裁平成30年刑(わ)第1508号 建造物侵入事件
被告人藤倉善郎
東京地裁715号法廷(各回傍聴券配布)
第1回 2020年12月22日13:30~15:30 冒頭手続及び証拠調べ手続
第2回 2021年1月8日13:30~17:00 証人尋問手続(幸福の科学職員2名)
第3回 1月19日10:00~12:00 証人尋問手続(幸福の科学職員=元広報局長)
第4回 1月26日13:30~17:00 被告人質問
第5回 2月9日13:30~17:00 証人尋問手続(宗教社会学者)
第6回 2月17日13:00~15:30 論告・求刑
第7回 3月下旬 判決言い渡し(予定)

6 コメント:

匿名 さんのコメント...

一般メディアは全然報道せんのでしょうな。
ポ●セ系ユニオンとかの会見は喜んで流すのにね。

匿名 さんのコメント...

「私は教団が“どなたでも自由に参拝できる”と称している施設の開館時間に通常の入口から入りました。正直に本名と連絡先を書いて職員に手渡し、その上で立ち入りを容認され退去も求められませんでした

ーーーー↑ーーーー
まるで、ゴキブリホイホイに引っかかるゴキブリを扱うような、教団のやり方。
私は信者ですが、大川総裁の教え(書籍)以外信仰していません。この教団の職員には不信感を感じています。
教えと現場の乖離は実際に感じています。

匿名 さんのコメント...

第5段落の「藤倉被告の意思に反して立ち入ったかのように・・・」
この文はおかしくないですかね?

匿名 さんのコメント...

許してあげてよエルカンターレ
心が狭すぎるから誰からも支持されない(はぁと

匿名 さんのコメント...

現場と教祖の教えが違う時点で幸福の科学はカルトではないでしょうか…

もう教団を離れ日蓮宗など他の宗教に移られた方がご自身のためだと思います

匿名 さんのコメント...

>2020年12月12日 21:14
自称神に請うよりも法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱えてください