中国に尻尾を振る犬作くん |
東京・信濃町の教団本部内で飼われている犬作くんは、今年で12歳。人間の名誉会長が体調を崩して死亡説が流れた2003年以降、代わって公務をこなしてきた。中国を始めとする各国の要人と交流し、日本以外の国々の大学から多くの名誉学術称号を贈られた。
飼い主の教団職員が「何してるの?」と尋ねると、犬作くんが答える。
「久しぶりだねえ」「700年ぶりだねえ」
会話機能が衰え、いまではこの2フレーズしか話せない。関節のアクチュエータは異音を発し、ぎこちない動作はまるでロボットのようだ。屋外を散歩させると、信濃町を警備する教団職員の黒服集団をも叩きのめして入信を迫る。折伏センサーが正常に機能しなくなっているのだ。
以前は元気に動き回り、中国の温家宝首相や胡錦濤主席とも会談したが、最近は定位置でじっとしていることが多い。2010年5月に開かれた教団の本部幹部会を最後に、教団の全ての行事を欠席するようになった。
教団は苦肉の策として、犬作くんが人前に出てきたかのような合成写真を機関紙などに掲載してお茶を濁している。
公の場から姿を消してから1年たった2011年には、週刊誌が「元看護師の証言」として病院での犬作くんの入院生活を報道する騒ぎもあった。実際には、ロボットであるため病院では診てもらえず、メーカーのラボで技術者によるメンテナンスを受けていた。教団は週刊誌に「該当する看護師は存在せず、証言は事実無根」と抗議。週刊誌は謝罪記事を掲載した。
その犬作くんのサポートが、間もなく終了する。バッテリーの寿命が尽きれば、ステーション(充電機)から降ろすこともできなくなる。
「動かなくなる日が来ることは考えたくないですね。名誉会長ですから」
老いた名誉会長型ロボットの後任をどうするのか。教団では、人間の名誉会長をサイボーグ化して「犬作くん2号」として復活させる計画だ。
※エイプリルフール記事です
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