2010年6月18日金曜日

ToshI会見映像、ややノーカット版で再配信

 4月23日、ToshIがホームオブハート(HOH)被害者とともに、初めての共同記者会見を行いました。その映像を「ややノーカット」でお届けします。ToshIの真摯な姿勢やこれまでの心の動き、そしてHOHの実態が、かなり詳しく語られています。また「ヒーリングワールド」等、様々な別名称を用いて活動するHOHについても、ToshI自身が注意を呼びかけています。2時間近い長さですが、非常にいい記者会見でした。





4・23TOSHI・HOH被害者会見ややノーカット1/11

 会見開始。出席者は、右から

・山本ゆかり氏(ホームオブハート元スタッフ=被害者)
・紀藤正樹弁護士(ホームオブハート被害対策弁護団団長)
・ToshI
・河合弘之弁護士(ToshIの代理人)→途中からToshIの破産申立代理人の弁護士に交代
・山口貴士弁護士(ホームオブハート被害対策弁護団事務局長)

 ToshIから、会見の経緯について説明。前日にmixiで公開したメッセージ読み上げ。

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 紀藤弁護士が、現在までのToshIとのやりとりを説明。ToshIが被害者に謝罪したこと、ToshIの誠実な対応があったことで協力体制が築けたことなど。また、共同記者会見開催については、ホームオブハート(ヒーリングワールド)がいまだにToshIのオフィシャルサイトを開設しているため、新たな被害者が出てしまう等の理由を説明しました。

 山本氏がホームオブハートにかかわった経緯、脱会後の裁判活動やToshI脱会後の経緯について説明。

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山本氏「ToshIさんのいまの置かれた立場や境遇は、共感できる部分がたくさんある。私たちも今後もまた活動を続けていこうと思っているので、できることは協力し合い助け合うことができれば本当にうれしいと思っています」

紀藤弁護士「98年の(洗脳騒動の)とき、テレビでぼくとToshIが並んで話しているのを、山本さんは見た。そして私ではなくToshIを信じた」

山本氏「ToshIさんがものすごく真面目に話しているように見えた。もともとX JAPANのファンではなかった」

 山本氏、HOHへの入信時の心理状態などを詳しく説明。

 紀藤弁護士が会見での配布資料を示して、HOH(ヒーリングワールド)がToshIに無断で開設し続けている「オフィシャルサイト」などについて説明。山本氏がHOH施設(プール付き豪邸など)の状況を説明。

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 紀藤弁護士から、配布資料の説明のつづき。

・HOHの施設について。
・ToshI脱会後も関連サイト内に「TOSHI」の名で掲載され続けていた、紀藤弁護士や被害者を誹謗する文章。
・HOHの「美術館」と称する建物でセミナーを開催する際の様子(イラスト)。

山本氏「男性は、土間から中に入れてもらえないので、冬の那須の寒い日でも土間で倒れていました。私がいた時期は、ここにいるのはいつもToshIさんでした」

ToshI「トイレも使わせてくれないので、トイレも外でする」

紀藤弁護士「どうして男性は入れない?」

ToshI「『汚い』ということで入れない。HOHの本社にも1度くらいしか入ったことない。自分の会社であるトシオフィスも数回立ち寄っただけ」

 ほか、HOH内での信者やToshIの待遇、倉渕氏の贅沢っぷりや自堕落な生活スタイルも語られています。


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 さらに資料説明。

・倉渕透氏(MASAYA)の事実上の私邸に最新のジェットバスや高級外車があった件。
・HOHが別団体名で活動している団体名や各団体のサイトなどについての資料。

紀藤弁護士「ToshIさんが1997年にHOHにかかわった当時、彼らはレムリアアイランドレコードと言っていた。しかし98年に騒動が起こったのでHOHと名前を変えた。現在は、HOHという名前をほとんど使わず、ヒーリングワールドという名称を使っている」

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 紀藤弁護士・山本氏から説明。

・HOH内でトシオフィスが「二軍」「アゴ事務所」と呼ばれ、HOHの指揮命令系統化にあったことなど。

 倉渕氏が「ディズニーランドとオリエンタルランドの間を取り持った」「オリエンタルランドの最初の顧問」などと言って経歴詐称をしていることも指摘されています。また、倉渕氏がHOHメンバーに対して出資を求める際のトーク内容も示されました。

ToshI「疑問がわいても、『それこそがエゴ。その会話を変えろ』と教え込まれる。最終的には(倉渕氏が)言ったことをやるんだ、遂行するんだ、というのを(HOHでは)『会話を変える』と言う」

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 報道陣からの質問。破産について、破産申立代理人の弁護士から説明。今後についての質問に関連して、

ToshI「自分がそういう精神的な状況にあったとはいえ、非常にひどい言葉の暴力を山本さんや紀藤先生、また被害者の方々に投げつけてきました。いま読んでも恐ろしいような内容なんですが、本当に申し訳なかったとお伝えしました。今後、まだ表に立っていない被害者にも、お目にかかってお話しできる機会があれば、それを続けていきたい」

 裁判の「和解」についての質問。紀藤弁護士が解説。「和解」は被害者とホームオブハートとの間でのもの。ToshIやトシオフィスとの訴訟については、破産管財人に判断がゆだねられているため、こちらについては形式上、まだ裁判は終わっていない。

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報道陣「入信にいたったトラブルとは?」

ToshI「当時、X JAPANをやっていて、自分なりに壁に当たって自信も喪失していた。ソロ活動もしていて、そこでもマネジメントのトラブルや、非常にダーティな方々とかとも会っているうちに、騙し騙されの世界があって、精神的に悩んでいた。そんな時期に倉渕透と出会って、セミナーを受けた」

紀藤弁護士「マインドコントロールの手法というのは、トラブルがあろうがなかろうが、人の心にトラブルがあったかのような印象を植え付ける。誰しも悩みがない人はいない。その悩みを、人生において大きな悩みであるかのように、意図的に増幅させる。私がToshIさんから聞いている範囲では、それは人生の岐路になるような大きなトラブルではないと思う」

 関連して、参考書籍の紹介。

紀藤弁護士「マインドコントロールの手法は、あたかも悩みがあるかのように受け付ける面が確実にある。概説書でも読んで理解していただけると、この問題の真相がわかっていただけると思います。ぜひ読んでいただきたいと思います」

報道陣「事実を明らかにしていくための具体的な方法は?」

ToshI「たくさんこれからやることがある。これからがスタート。今回の問題について書籍という形でまとめて、真実を明らかにして行けたらなと。それによって、同じようなことで悩まれている方、また被害者が出ないようにできたらいいなと」

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報道陣「倉渕氏と守谷香(ToshIの元妻)は不倫関係にあった?」

紀藤弁護士「そう言っていいと思います。目撃者もいます」

ToshI「いろんな方々からお話をうかがう中で、そういうことは間違いなかったんだなといまは思っています。裏切られたというか、つらい気持ちです。ただ、自分のこともそうですが、被害者の方々のことも含めて非常に大きな怒りがあります」

紀藤弁護士「不倫のことはToshIさんはわからない。疑うというレベルだと思う。倉渕の金づるとして使われていたわけですから、HOHの中ではマイナス部分は見せない。逆に女性の信者は施設の中に入れる。中身がわかっているので、被害者の中には、倉渕透氏が複数の女性と中でそういう関係にあったということを証言する被害者もいます。これは出山(守谷)香氏だけではなく、そのほかの女性たちともそういう関係にあったということです」

 ToshIと家族との関係についての質問。「アメリカにレコーディングに行ったりしているが?」として、最近の生活や金銭面についての質問。

ToshI「ぼくは破産した身ですので、メンバーのYOSHIKIや助けてくれる人たちに支援してもらいながら、いまはなんとか乗り切っている状況。いままで口先だけで言ってきましたが、こういう立場に立ってみて、初めてわかることがあるんだなと。本当にかけがえのない大切なことってあるんだなと。(全てを失った)代償としていただいたもの。そういう気持ちでいます」

破産申立代理人「破産していますので、一見派手に見えるかもしれませんが、アメリカに行くのはお仕事です。急に生活が楽になるということではありません。仕事は心のリハビリの意味もあるので、今後も頑張ってほしい。それから破産者として責任がございます。きちんと債権者の方にお詫びをして、情報をきちんと提供する。そういったことをしながら、手続きにきちんと参加する形で責任を果たしていくという状況です」

紀藤弁護士「13年間(入っていた)という時間の長さが問題。こういう問題では、入信していた期間と同じ期間だけのリハビリ期間がかかるとも言われている。いまToshIさんは平常心のように見えますが、相当、心は大変なんだろうなと思います」

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紀藤弁護士「音楽カルトでは、音楽が頭にこびりついてしまう。これをリハビリする作業が大変。音楽を使ったマインドコントロールは、訴求力の影響をすごく受ける。それを歌っていたわけですから(ToshIは)もっと大変だろうなと。想像を絶すると思う。頭の中でそういう整理をするのはとても大変だと思う」

報道陣「前回の(1月の)会見では、自分が加害者であるということについてあまり言っていなかったが?」

ToshI「前回はまだ裁判もあって、微妙に言えない部分や自分の頭の中でも整理がついていない部分もあって、非常に失礼な部分があったと思います。その後紀藤先生を通じて被害者の方とお会いさせていただいたとき、ぼくはどんなになじられてもぶん殴られてもしょうがない位置にいるんですけど、みなさんがすごく心を理解してくださって手を差し伸べてくださった。そのときハッとして、本当に申し訳なかったと。自分は逃げるように裁判の内容も全く見ていなかった、裁判の内容を読む中で、被害者の心の傷が計り知れないことや、みなさんの真面目な姿勢を垣間見させていただいて、それが大きくて、『自分はなんてことをしてしまったんだろう』と。大きなものを傷つけてしまった。本当に自分がそういうことをしてきたんだなと、感じてきたというのが正直なところです」

 書籍出版についての質問。詳細はまだ未定のようです。

4・23TOSHI・HOH被害者会見ややノーカット11/11


報道陣「お母様と再開されたのは何年ぶり?」

ToshI「これまでも会ってはいましたが、心も含めて再会したという意味で故郷に帰ったのは、96年以来だと思います。心の再会と言ったらあれですけど」

 会見終了。

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