2010年9月26日日曜日

バチカン銀行、マネーロンダリングで26億円を差し押さえられる

昨年にお伝えした「バチカン銀行の資金洗浄に捜査のメス。20世紀から続く資金洗浄の歴史」の続報です。
【毎日新聞 2010年9月25日】イタリア:バチカン銀行の資金差し押さえ 資金洗浄容疑でイタリアの財務警察は、ローマ法王庁(バチカン)の財務管理に当たる「宗教事業協会(通称バチカン銀行)」の資金2300万ユーロ(約26億円)をマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで差し押さえ、協会長ら関係者の捜査を進めると発表した。バチカン側は伊ANSA通信に対し「困惑し驚いているが、我々は協会長を信頼している」との声明を発表した。
昨年から捜査は継続していましたが、今回はその中で26億円相当の資産を当局が差し押さえました。同時に幹部も逮捕されており、イタリアの捜査当局もこれまでになく積極的に攻勢をかけていると見えます。

バチカン銀行はイタリアンマフィアやアメリカンギャングの資金洗浄先に活用されてた過去があります。バチカンについては陰謀論の妄想呼ばわりされるような話も多々飛び交っていますが、前世紀においては不正融資疑惑の捜査において関係者が次々と変死するなどといったことが現に起こっており、その真実には迫りきれずにいました。

しかし今世紀ともなると、バチカン銀行にも以前のような政治力はなく、また何よりマフィアやギャングの勢力が大きく減少しました。以前のように関係者を次々と葬るような力はもはやありません。それに加えて、
イタリア政府も近年は積極的にマフィアの資産を差し押さえています。イタリアの法律は犯罪組織に関与して得られた資産の押収と国庫納入を認めており、マフィアの資産差し押さえは今やイタリアのちょっとした財源の一つです。

バチカン銀行のブラックビジネスが終演を迎える日も近いそんな中、一方、バチカン図書館は「核爆発にも耐える書庫」を配備していました。いったい何と戦うつもりなんでしょう?

4 コメント:

匿名 さんのコメント...

推理小説を書けそうな感じですね。
小説よりもミステリアスですが…

オホーツク海岸の論客 さんのコメント...

実は私、カトリック信徒です。(マジです。)

バチカンは建物、祭具、絵画、彫刻、古文書などで超文化財級の物が山のように積み上がるという状態です。つまり、後世に伝える事が義務になる物がたくさんあります。書庫についてはこの事情もご理解下さい。

さて、マネーロンダリングですか……いよいよ天のお裁きがやって来ますね。オホーツク海岸のカトリック教会では、話題になるかどうかはわかりませんが、イタリア財務警察の皆様にはしっかり仕事をしていただきたいと思っています。

イタリア財務警察の皆様、ウチの教会の帳簿が必要になりましたらいつでもお申し付け下さい。ウチの教会から地元司教館経由でバチカンに送った献金額の確認が間違い無くできる帳簿一式揃えております。

匿名 さんのコメント...

ここまでぶっ飛んでると陰謀論のネタにされても仕方が無い気がします。というかするなという方が無理なレベルですね。

わくたま さんのコメント...

オホーツク海岸の論客さん
> 後世に伝える事が義務になる物がたくさんあります。

あ、なるほど。そのように考えるんですね。
真面目な話、バチカンのシェルター並み金庫も報道によると貴重な財産の保護が目的で、空調などの調整も細かく行われているようです。人間が存在し続ける限り数千年の単位でモノを保管するのですから、ある程度設備が必要なのでしょうね。


匿名さん
> ここまでぶっ飛んでると陰謀論のネタにされても仕方が無い気がします

実際、数多くの陰謀論の元ネタになっています。今回は登場していませんが、かつてはロスチャイルド等も関係していましたから、陰謀論好きにはこれ以上のネタはありませんでした。しかもバチカンに関しては、概ね事実でしたし。
ただ、困ったことに人の噂には尾ひれが付くもので、いろいろ尾ひれが付きすぎた結果、真実であった部分すら信じられなくなったというような弊害も出てしまったようです。そういう意味では、イタリアの捜査はどこまでが真実であったのかの切り分けにも役立ちそうです。