2010年10月8日金曜日

検察審査会は後藤事件に『不起訴相当』の判断


統一協会(統一教会)は、数年前から『拉致監禁キャンペーン』を展開している。
統一協会(統一教会)の信者を親族が保護し説得する『保護説得』を、『拉致監禁・強制改宗』であるとして非難、その最たるケースとしているのが12年5ヶ月の間監禁されたと主張している後藤徹氏のケース、所謂『後藤事件』である。

監禁からの救出後・緊急入院3日後とされる後藤氏の痩せ細った写真を目にした読者も多いだろう。件の写真を撮影したのは、【カルトの子】などの著作で対カルト業界では著名なルポライター米本和広氏。
米本氏も『強制説得』はPTSDや家庭不和を引き起こすとし、著書【我らの不快な隣人】や自身のブログ【火の粉を払え】で持論を展開している。

因みに、この『ご存知ですか?「反宗教カルト」による驚くべき家庭破壊』ビラを発行したのは【拉致監禁被害家族の会】なる団体であるが、今は何処にも存在していない。記者はこのビラを昨年11月、溝の口に於いてビデオセンター被害者が担当者と話し合う席に断りなく同席してきた統一協会関係者と思しき男性から手渡された。

2008年6月17日、後藤氏は刑事告訴をした。翌年2009年12月9日、東京地検は不起訴処分に。
その後、今年2010年6月23日不起訴処分に納得がいかない後藤氏は検察審査会に不服申し立てをしていた。

そして今回検察審査会は、申し立てに対し不起訴相当との議決を下した。

後藤氏に訊いた。
後藤氏は検察審査会の議決について「今日知りました」と前置きした上で「非常に残念です」と述べ、「ただ、まだ今も被害が続いていますので、今後も何かしら活動を続けていきたい」と話した。
後藤氏は他にも記者に対して心境を語ってくれたが、正式な見解は、検察審査会の議決内容を読んだ上で後藤氏が代表を務める【拉致監禁・強制改宗被害者の会】や副代表を務める【拉致監禁をなくす会】の中で発表するとのことだった。


統一協会(統一教会)の『拉致監禁キャンペーン』であるが、外部に対しては相次ぐ霊感商法の摘発から世間の目や追及を逸らすため、内部向けにはエンドレスな献金や過酷な信仰生活から来る信者の不満の矛先を『外敵』に向けさせ結束を図るという目的もあるのではと指摘されている。

11 コメント:

オホーツク海岸の論客 さんのコメント...

拉致監禁・・・・・・まあ、カルト側もカルトの外にいる側も気をつけなきゃいけない。

私がウオッチングしている「リトル・ペブル同宿会」の場合、現在もお告げを受けていると言う横幅が広い女性信者の実の両親が愛知県内の拠点(当時)から奪還し、様々な手を使って離教に追い込もうとした事がある。色々手を尽くしたものの、両親は最高裁で敗訴……リトル・ペブル同宿会が勝ってしまった。ホームページ等で明らかにしたのはここまで。

横幅が広い女性信者はその後、戸籍でも司祭の養女となり、実の両親の事をブログなどで明かす事はしていない。

残念だが、リトル・ペブル同宿会だけではなく良い手を打てない私達も家族との和解を妨げているのかもしれない。

相馬の小次郎 さんのコメント...

後藤氏は気の毒というか、被害者のまま統一教会に利用された広告塔であると思う。

拉致監禁は統一教会には起死回生の打開策でもあったはずだ。
相変わらず過度な献金地獄の内部不満を外部に向けさせる為だったのに、日本の司法は完全に見離した訳だ。
確かに強制的な拉致監禁は酷いと思うが、それを統一教会のプロパガンダにするのもお門違い。
信者家族が何故そこまで常軌を逸した拉致監禁をしたのかという動機は、UCのカルト性そのものにあるからだ。
家族にしてみれば借金苦で自殺や霊感商法で逮捕者が出るような団体に、愛する我が子や兄弟がのめり込むのを防ぎたいが為なのだから。
最近でも梶栗会長が発言した「霊感商法の何が悪い!」という言動から分かるとおり、全くと言っていいほど自浄作用のないお馬鹿な連中なのだ。しかもそれを支持する末端信者も未だにいる始末。これではこれからも拉致監禁はなくならないだろう。いや、もっと増えるかも知れない。
皮肉なことに統一教会が反対派と称する、営利目的の強制改宗屋や、裏でつながる牧師などに活躍の場を提供しているのは、統一教会で言うところの“摂理献金”“祝福献金”などの
資金捻出活動に付随する行動そのものだ。

2013年のピリオドに拘る統一教会の活動が激化する事を予測するなら、これからも強制改宗屋、反対派牧師も暗躍して左団扇でいられるだろう。

匿名 さんのコメント...

ヴォルテールの名言
有名な「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

ややカルトさんは、警察の犬になったようですね。 日本には民主主義を語るもの無し.

こんな事を良しとするなら、いつかわが身も同じ運命と知るべし

藤倉善郎 さんのコメント...

匿名さん(2010年10月9日13:25)

> ヴォルテールの名言
> 有名な「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」

 「やや日刊カルト新聞」も、カルト関係者やカルトに利する人が主張をする権利自体は否定しません。

> ややカルトさんは、警察の犬になったようですね。

 検察審査会の結論を記事にしただけで、どうして「警察の犬」なのかわかりません。バカなぼくにもわかるように説明してください。だいたい、検察審査会って警察じゃないし。

> 日本には民主主義を語るもの無し.

 匿名さんにとっては、「やや日刊カルト新聞」が警察の犬になってしまうと、日本に民主主義を語る者がいなくなってしまうんですね。「やや日刊カルト新聞」を日本で唯一の民主主義的存在と捉えてくださっているようで、光栄です。これからも、その栄誉に恥じぬよう頑張ります。逆説的応援、ありがとうございます。

わくたま さんのコメント...

> ややカルトさんは、警察の犬になったようですね。 日本には民主主義を語るもの無し.

本当に何がおっしゃりたいのか、よく分からないのですが。例えばこの件について、どのように報道すべきであったか、例示していただけませんか。

また、今回この記事は、事実に基づいて双方の主張を記述していると思いますが、あなたは「警察・検察が主張する権利」を害しようとしているのではないか、という疑念を私は抱いています。

匿名 さんのコメント...

 少し口を挟ませて頂ければ、同じ匿名ですが、
私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る

で、私も思うところあります。

警察も。管理人さんも「統一教会は違法な行為をしているので、拉致監禁(保護説得と言うのでしょうか?)は親子問題だからといって法律に違反しないと主張しているように思います。 
でも相手にも人権があるのだから、相手の人権を無視した行為は如何なものでしょうか?

 マスコミを見ても、統一教会の敗訴・イメージが悪くなる事件は取り上げるが、統一教会が勝訴・イメージをよくする報道は一切報道しないように感じます。
検察。警察も価値観を持ち込んで、事実を事実として認めようとしない傾向にあるように思いますので、日本に民主主義を語る資格なし と匿名さんが言いたい気持ちも判るような気がします。

あまりまとまりがないけど、意見として述べてみました
 

わくたま さんのコメント...

> マスコミを見ても、統一教会の敗訴・イメージが悪くなる事件は取り上げるが、統一教会が勝訴・イメージをよくする報道は一切報道しないように感じます。

「あなたがそれを主張する権利」とは、主張・発言の権利を絶対的に阻害しないことを述べた言葉であって「誰それに有利な発言をすることを保証せよ」という意味ではありません。公平性と、主張の権利は別の問題です。
あなたの指摘は公平性に対する指摘であって、主張の権利に対する指摘ではないといえます。この二つは非常によく混同されますが、別のものです。

究極的に主張・発言の自由を推し進めれば、権力者に優位な社会になります。何故なら、主張と発信が自由であれば、発信力がより大きい者が、より有利に世論に訴えられるからです。それでも守らなければならないほどに「あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」とは、重たい言葉です。

従って、統一教会に有利な報道を計らわないことをもって「主張する権利」を阻害しているとは、全く思いません。現に、あなたがいまこの場所で主張できていることが、その証拠です。
また、自分に気に入らない情報が流されたことを持って「警察の犬」などというのは、昔ながらの極左過激派を思わせる発言です。かつて彼らが守ろうとしたのは、自分たちの主張の自由だけでした。

藤倉善郎 さんのコメント...

匿名さん(2010年10月10日17:00)

> 警察も。管理人さんも「統一教会は違法な行為をしているので、
> 拉致監禁(保護説得と言うのでしょうか?)は親子問題だからと
> いって法律に違反しないと主張しているように思います。 

 それは匿名さんの妄想じゃないですかね。そういう主張を「やや日刊カルト新聞」で書いた記憶はないんですが。

> マスコミを見ても、統一教会の敗訴・イメージが悪くなる事件は取
> り上げるが、統一教会が勝訴・イメージをよくする報道は一切報道
> しないように感じます。

 反社会的団体のイメージを良くする報道がないことに、何か問題あるんでしょうか。統一協会がもし裁判等で勝訴したとしても、ぼくは「反社会的団体が勝訴した」という記事にしかしないと思います。反社会的団体を反社会的団体として扱うことは、彼らの「自由」や「権利」を侵害するものではありません。

 オウム真理教に殺害された坂本堤弁護士の名言に、「人を不幸にする自由はない」というのがあります。「我々には信教の自由がある」と言い放ったオウム真理教(当時)の上祐史浩氏に対して、坂本弁護士が言った言葉だそうです。

匿名 さんのコメント...

自己主張の強い方ですね。
私は絶対正しく、相手は悪であるから抗議するのが当たり前
そんな風に見えますね。

管理人に「統一教会員を不幸にする自由がある」とでも言いたいのでしょうか?

 価値観の押し付けは、人権侵害ですよ 
 

藤倉善郎 さんのコメント...

匿名さんの(2010年10月17日8:59)

> 私は絶対正しく、

 自分が絶対正しいなどとは書いていません。「自分が正しいと思うことを書く」ことと「自分が絶対に正しいと主張することとの違いはわかりますか?

> 相手は悪であるから抗議するのが当たり前

 え? 当たり前でしょ? それが何か?

> 管理人に「統一教会員を不幸にする自由がある」とでも言いたいのでしょうか?

 前回のぼくのコメントをちゃんと読みましょう。

> 価値観の押し付けは、人権侵害ですよ

 別に押し付けていません。書いてるだけ。

 もし、自分自身の価値観で文章を書くだけで押しつけであり人権侵害だというのであれば、特定の価値観で情報を発信し他人を勧誘し教化する宗教は、全てが人権侵害集団であるということになりますね。

相馬の小次郎 さんのコメント...

>>私は絶対正しく、

それを言うなら統一教会員の方が「自分達は正しい」と思っているでしょう。だから司法が下した結論にも不服で自省しない。何よりも今もって後が絶たない逮捕者と梶栗発言を支持する輩が多いことがそれを証明していると思う。
もういい加減に気付いたらどうですか!?日本に於ける統一教会問題、諸悪の根源がエンドレスな献金要請からくる歪んだ組織構造であり、それを事実上容認している教祖・文氏の責任であるということを。
日本人が献金しなければならない理由は戦時中の罪ゆえとされているが、文氏自身が本当に原理的な言動をしているなら、日本を許して愛して自然屈服させるのが復帰の道の筈なのに、韓国併合時代の復讐をしているかの如くの巨額な献金要請とはどういう原理なのだろうか!?しかも摂理に使われているかも確認しようがない使途不明状態とグループ企業の赤字補填や韓国人幹部達の裕福な生活のために使われてきたという事実。
一方では借金まみれで破産や債務整理が当たり前のような日本人食口達。非公式では自殺者まで出している。これが本当に原理的な摂理なのだろうか!?
メシヤと言えども、原理的な行動をしていなければ運勢をなくす。これらは既に文氏自身が原理的な生活をしていないことからきている破綻状態なのだと。