■摘発と訴訟が同時進行中
神世界については、<神世界詐欺事件・第3回公判、弁護人がぐだぐだ尋問>でお伝えしたとおり、関連会社の代表が詐欺罪に問われ公判が行われています。また、すでに被害者約40人が損害賠償を求めて民事訴訟を起こして係争中です。今年8月には教祖ら幹部4人に逮捕状が出され、現在、教祖の妻と幹部が出頭し逮捕されています。
被害者による民事訴訟の動向や神世界側の動きについては、告発サイト「ヒーリングサロンによる被害」が詳しい資料と共に報告しています。ここで、裁判等の進捗状況のほかに、とても興味深い資料が掲載されています。神世界の霊感商法問題が発覚して以降の2009年8月1日付で創刊された「神世界新聞」です。
■検察をボロクソ
同紙は創刊号から毎号、「法律解説」と題して、一連の事件は詐欺ではないとする主張を連載。関係者が逮捕・起訴されると、5月1日発行の第12号で「私の一言 宗教への弾圧」(尾崎幸廣弁護士=神世界側の代理人)というコラムを掲載し、「信者同士の行為を外部が裁くことは明らかに越権である」と、宗教の治外法権を宣言しました。また同じ号には、こんな記事も掲載されています。
【神世界新聞 2011年05月01日】信義に悖る違法・不法な権力の行使
周知のとおり、神奈川県警と横浜地検が関係者を詐欺により逮捕勾留し、起訴しました。一連の事態をどのように理解すればいいのでしょうか。弁護士の先生にお尋ねしました。
今回の事態は、横浜地検の現特別刑事部長(以下、「現特別刑事部長」といいます。)と主任検事が主導して展開し、経験の浅い未熟な応援検事が追随したと言われていますが一言で言えば、検事の質の低下、劣化が今回の事態を招いたものと言えます。
(略)
これは、たまたま神奈川県警の現職の警視がかかわっていると言うことでマスコミが大きく取り上げたため、現特別刑事部長や主任検事は、いかにも大事件だと錯覚し、これを起訴して手柄を上げようなどと言う功名心や出世欲に駆られ、恣意的に権力を行使したとしか考えられないものです。
(略)
「功名心や出世欲に駆られ、恣意的に権力を行使」という、もはや検察批判というより罵倒です。
■これがホントの“カルト新聞”
そしてこの記事の隣には、「奇跡の体験談」として、何でもかんでも神世界の「御霊光」(手かざしのヒーリングみたいなもの)のおかげだと絶賛する投稿が掲載されています。「心筋梗塞になったが神様に命を救っていただいた」「息子の難聴が治った」などなど。多くの被害者を出して社会を騒がせ、逮捕者まで出ているのに、なおも人の健康不安につけこんだ活動をしている様子がうかがえます。
体験記の中には、「中学受験の娘が偏差値39に落ちたが、神様のおかげで偏差値55の第一志望高に合格できた」という投稿もありました。娘さんが「クラスメイトに神様を伝えていく」(要は布教活動ですね)と約束したら偏差値が上がったのだそうです。しかしこの娘さん、5歳の頃から神世界の「御霊光」を受けていたそうです。布教を決意したら偏差値が上がったのはめでたいことですが、御霊光を受けていたのに偏差値39だったわけですよね……。それでいいんでしょうか。
このカオスぶりは、まさに正真正銘の「カルト新聞」。「やや日刊カルト新聞」主筆も脱帽です。
21世紀はカオス! |
5 コメント:
おーい、藤倉。このサイト表示がだんだん重くなってきたぞー。なんとかしろよ。
「カルトをいじる新聞」と「カルトになっている新聞」は質が違うけど、ダジャレでいっしょに使うと面白いものですね。
自分を正当化して外の人の考えをつぶすのは、「カルト」と呼ばれる団体にはよく見られる現象ですね。日本国憲法第二十条(信教の自由)がどうしてできたかを考えましょう。
検察を叩くとは…
どこもカルトはおんなじ事をしますねー
至らなかったと認められなくなったらおしまいですね。
検察を叩いちゃまずいでしょ。求刑きつくなりかねない。しかし今回の記事はカオスっぷりがすごいな。
強制捜査が入ってるのに解散しないとは、厳しい求刑が予想されそうです。
おーい、記事に関係ないことを書きこんでるうえに藤倉氏を呼び捨てにしてる人。
法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱えろよ
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