統一教会信者が自動車販売詐欺で2億円持ち逃げ、犯罪収益を献金か？

山本容疑者の逮捕を伝えるNHK熊本放送局

熊本県で車販売会社を経営する統一教会の古参信者が車販売詐欺により逮捕された。

この事件では被害者約50人が集まり被害者の会も結成されている。被害者は150人以上とみられ、その被害総額は2億円を超える額になるという。

逮捕された信者は、教団が全信者家庭に購入を迫っている430万円の教典を献金購入した上で2億円以上の犯罪収益を今年9月に持ち逃げしたと言われている。

本紙10月1日既報記事【一億円献金して貰えるのは韓鶴子の直筆サインと『真の父母様賞』？統一教会の“えげつない”錬金術】で伝えたように、教団本部は信者に対し億単位の献金を推奨している。

この事件の背景には教団の過酷な献金集めがあると見られ、今回逮捕された古参信者が天福函を購入していたとすると、その額は430万円では済まず億単位の献金を納めた可能性もある。

もし仮に犯罪収益まで献金させていたとすれば、教団の間接的な教唆までも疑われるところだ。


熊本県で自動車販売会社マイカーセンター山本を経営する山本政之容疑者（68）が、詐欺の疑いで12月1日熊本県警に逮捕された。

【NHK熊本 2013年12月1日】

「車を購入したのに納車されない」熊本市西区松尾町で自動車販売業をしていた「マイカーセンター山本」の山本政之容疑者（68）を詐欺で逮捕 - 余罪複数、被害者の会も設立

逮捕されたのは、熊本市西区松尾町で自動車販売業をしていた「マイカーセンター山本」の山本政之容疑者（６８）です。

警察によりますと、 山本容疑者は、今年９月下旬、菊池郡で車の販売などを行っていた４０歳の会社社長に対し、「新発売される展示試乗用の車を２０００万円で１５台取ることが できる」などと格安に購入できるよう話しを持ちかけ、現金２０００万円をだまし取った詐欺の疑いがもたれています。

警察の調べに対し山本容疑者は、「２０００万円をだまし取ったりしていない」と容疑を否認しているということです。

この問題をめぐっては、山本容疑者から車を購入したのに納車されないといったトラブルが相次ぎ、１１月２３日には被害にあったおよそ５０人が集まり、「被害者の会」を設立しています。

警察は、山本容疑者に余罪があるものと見て、追及することにしています。

この事件は容疑者の逮捕前から地元テレビ局などで報道されており、インターネット上では逃走中の社長が統一教会の信者ではないかとの情報が流れていた。

【RKK熊本のニュース2013年11月24日】
代金支払ったのに納車されず被害者の会設立

熊本市の自動車販売会社に代金を支払ったにもかかわらず納車されない被害が相次いでいる問題で被害を訴える人たちが被害者の会を設立しました。
昨日開かれた集会には代金を払っても納車されないなどの被害を訴える人およそ４０人が集まり被害者の会が設立されました。
被害者の会が、把握しているだけでも被害額は２億円以上、被害者は１５０人を超えているなど被害の現状が報告されました。
問題となっている自動車販売会社の社長は今年９月から行方が分からなくなっていて今月１３日に社長の代理人から被害を訴える人たちに破産手続きの申請をしているという文書が送られています。
集まったほとんどの被害者は代理人を通して刑事告訴する予定です。

統一教会の問題に詳しいジャーナリストで参議院議員の有田芳生氏によると、山本容疑者が統一教会の古参信者であることは間違いのない事実で確認も取れているという。

果たして山本容疑者は統一教会の信者なのか。そしてそれを教団本部は把握しているのであろうか。統一教会本部に問い合わせた。

統一教会本部広報局のコメント
「誰が信者で誰が信者ではないかということは答えられない」「有田議員が再三Tweetしているのでそういう事件があるのは知っている、熊本日日新聞や熊本放送でも報じられていますから」「ノーコメントです。桜田淳子さんと同じで信徒のプライベートに関わりますし、その件に関しても本部は全く関与はしていないですし、その方が信者かどうかということはお答えできないです」


容疑を否認しているとされる山本容疑者。被害者が支払った総額2億円以上のお金は何処へ消えたのか？解明が待たれる。



～以下追記～


統一教会では『天法（統一教会の教え）は地法（地上の法律）に優る』と指導されており「天（神）のために吐く嘘は吐いても良い嘘」として奨励されているという。

他人を騙してお金を巻き上げても神のために使われるのであれば構わないというわけだ。

統 一教会には『万物復帰』なる教義があり、信者は「世の中の全ての財物は神の物であり、それらを全て神の下へ返さなくてはならない」と教え込まれている。他人を騙して土地・建物や金品を騙し盗ってもそれは神の下へ返す行為であり、教団内に於いては『正しいこと』となる。統一教会信者が霊感商法を正当化する所以だ。先日ファンイベントを開催した教団の広告塔・桜田淳子も約20年前、霊感商法についてコメントを求められ「物を売ることのどこが悪いんですか？」「普通のビジネス」などと答えている。

教祖夫妻を迎える式典で歌う桜田淳子（2006年　韓国）

騙し盗る相手は他人だけではない。
実際に記者が相談を受けた事例では、所属教会の指導により統一教会の青年信者が「専門学校に進学する」と嘘を吐き親から100万円騙し盗り献金させたケースや「自宅をリフォームするため」と親に支出させた数百万円を献金させたケースもある。
他にも「高級外車にぶつけてしまいお金が必要」と嘘を吐いて親にお金を出させて献金した事例も報告されている。この事例は統一教会内では証（あかし）として広く紹介され「神（霊界）が働いて献金ができた。皆さんも頑張りましょう！」などと身内に対するオレオレ詐欺まで奨励されている始末だ。

何故真面目な青年信者が平気な顔で親を騙すのか？何故他人を騙すことに抵抗を覚えないのか？何故統一教会の信者は正体を隠して伝道・勧誘することを厭わないのか？

通常のキリスト教の信徒であれば、いくら所属教団から献金の要請があっても自分の生活を壊してまで献金はしない。それが何故統一教会では借金してまで献金したり犯罪に手を染めてまでも献金をするのか？
それらの答えが此処に示されている。