2020年10月14日水曜日

幸福の科学教祖の自伝映画、公開初日舞台挨拶いまだ空席 『鬼滅の刃』に敗北か

シネマート新宿の予約ページより
 1016日、幸福の科学の教祖・大川隆法総裁の自伝実写映画『夜明けを信じて。』が公開され、「シネマート新宿」で上映初日の舞台挨拶が行われる。ところが2日前の14日時点でも多数の空席があることが本紙の調査でわかった。 

 同日には人気アニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開が予定されており、劇場によっては複数スクリーンで1日にのべ40回以上の上映を予定しているケースもある。これまでの幸福の科学映画は信者たちが同じ上映館で何度も入場する「ぐるぐる回転菩薩」の修行によって観客動員ランキングを押し上げてきたが、今回は『鬼滅の刃』にぶった切られそうだ。

  『夜明けを信じて。』は、東京大学に1浪入学、大量のラブレターを送りつけたものの女にフラれ司法試験に落ち、1留で卒業、就職活動に失敗し商社に就職するも長続きせず宗教を開き、いまやネット上で「イタコ芸人」の名をほしいままにするほどの成功をおさめた教祖・大川隆法総裁の自伝をベースとして、教団設立までを描いた実写映画。大川総裁製作総指揮・原作としては20作目の記念にあたる作品だ。メインタイトルが「。」で終わる作品としては1カ月半ぶり6作目。

  2018年公開の『さらば青春、されど青春。』のリメイク作品でもある。『さらば青春、されど青春。』で主演を務めた大川総裁の長男・宏洋氏が同年、YouTuberデビュー。教団から離脱し、父を神だと思ったことはないと言い放ち、大川総裁の恥ずかしいプライベート発言などを暴露しながら、現在に至るまで教団批判を繰り広げている。これに対して教団は、宏洋氏を非難する声明やYouTube動画を連発し、訴額総計2億円を超える複数の訴訟も。

  そんなこんなで、『さらば青春、されど青春。』はDVD化もネット配信もされず、教団公式サイト内「大川隆法総裁(製作総指揮・原作・企画)映画作品」からも抹殺。なかったことにされている幻の作品だ。

  『夜明けを信じて。』はリメイクと言えば聞こえがいいが、ケチがついた『さらば青春、されど青春。』のやり直しというわけだ。

  教祖の人生はやり直しがきかないが、フィクション仕立ての自伝映画なら作り直しがきく。教祖の長男の造反という教団の黒歴史を塗り替える意味でも、16日公開の『夜明けを信じて。』は極めて重要だ。

  ところが、本紙の調査によると14日午後1245分時点で、初日舞台挨拶が行われる「シネマート新宿」での上映会の座席予約には空席が目立つ。大雑把に見て、埋まっている席は4分の3ほどだろうか。

  座席を予約した観客の1人が言う。

 「私は信者ではありませんが、幸福の科学の映画を少しでも盛り立てたいと思い、予約しました。しかし、こんなに空席があっては、私1人の力ではどうにもできません。主エル・カンターレに何とお詫びしてよいか」

  教団史から抹殺された『さらば青春、されど青春。』を劇場で3回も観たというジャーナリスト・藤倉善郎氏の解説。

 「幸福の科学では、映画の観客動員数を増やすため、何枚もチケットを買った信者が1つの作品の上映スクリーンに何度も入場する〝ぐるぐる回転菩薩〟と呼ばれる修行があります。私が『さらば青春、されど青春。』を3回も観たのは、この修行のためでした。2回目以降になると、〝あ、あの人さっきもいたな〟なんてお客さんも目につくため、互いに言葉を交わさなくても見えない連帯感が生まれます」

  この手法で幸福の科学はこれまで、特に公開初週の観客動員数の水増しを実現してきた。今年5月には、幸福の科学の映画『心霊喫茶「エクストラ」の秘密』が公開。コロナ禍で首都圏の映画館が軒並み閉鎖され、営業中の映画館でも新作の封切りがなかったこともあって、6月にかけて週末観客動員ランキング(興行通信社調べ)で5週連続1位を獲得したほどだ。

  それが、大川総裁製作総指揮・原作20作目を記念する教祖の自伝映画の、よりによって初日舞台挨拶が空席だらけ。いったいどうしてしまったのか。

 「原因はわかりません。幸福実現党が先の都知事選を途中放棄し、次期衆院選からも撤退。幸福の科学大学が認可申請を取り下げるなど、2020年にゴールデン・エイジ(黄金期)が到来するという教祖の予言が破綻したために信者が萎えてしまった可能性があります。あるいは、信者たちも教祖のくっだらねえ自己満足映画より同日に公開される『鬼滅の刃』を観たいのかもしれません。そもそも幸福の科学映画、多すぎです。今年だけで3本目ですよ。さすがに信者も飽きますよね」(前出の藤倉氏)

  このままでは、公開初週の週末観客動員ランキング1位をの座は『鬼滅の刃』に奪われかねない雲行きだ。

 「これまでいくつものトンデモ映画で私たちを楽しませてくれた幸福の科学映画を、いまこそみんなで支援するときです。劇場に足を運び、空席を埋めようではありませんか! 舞台挨拶の回の上映を観た後は、その後の上映回も何度でも見るのです。カルトの呼吸壱ノ型ぐるぐる!」(藤倉氏)

  なお、藤倉氏は「公開日は別の用事があるから行かない」とのこと。

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『夜明けを信じて。』公式サイト

1016日(金)公開
舞台挨拶シネマート新宿、同日12:30の回上映後
登壇予定者:田中宏明、千眼美子、長谷川奈央、芦川よしみ、石橋保、赤羽博監督 ※登壇者は予告無く変更になることがございます。あらかじめご了承ください。
料金:通常料金(一般 1,900/大学生1,500/中・高校生・小人1,000/シニア1,200円)

5 コメント:

日大B判定 さんのコメント...

みなさん、お久しぶり。日大B判定です。
この十数年、不毛であったが、結局わかったことといえば、

聖杯と剣=あえば直道(旧名)ということだけ。

聖杯がセルフプロフィールで嘘をついていることが許せなかったね。馬鹿にするなと。
このことはファルコンも見抜いていたはずだけど、アンチが分裂を恐れて黙っていたんだろう。

ま、どうでもいいけどね。

この教団は静かに衰退するだけだから、もう、あんまり関わらない方がいいよ。

いまでも信者やってる人とか、精神的におかしくなった人たちとかは可哀想だよ。ほんと。

匿名 さんのコメント...

ともかくサンキュー鬼滅という感謝でしかない。
幸福の科学なる不幸のカルトはいい加減潰れてしまえばいい。

匿名 さんのコメント...

まずは宗教虐待と医療虐待と介護虐待があるとどのように第三者が確認できるのかという議論がいるのです。その次に家族に面会や状況説明がなく閉鎖的なのにどうやって虐待を減らすのかです。

匿名 さんのコメント...

幸福の科学と関係ない
法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱えてください

匿名 さんのコメント...

これは幸福の科学の映画が鬼滅の刃に敗北したことに関する記事です
関係ない議論をふっかけてないで法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱えてください