2020年11月10日火曜日

島田裕巳氏が幸福の科学HSUで講演、来春の非常勤講師就任に向け交渉中

ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ
 1990年代にオウム真理教を好意的に評価し幸福の科学を批判してきた宗教学者の島田裕巳氏が、「幸福の科学大学」としての認可申請を取り下げ無認可のまま運営されているハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU、千葉県長生村)で11月15日に講演を行う。また来春からHSUの非常勤講師就任に向けて、幸福の科学側からのオファーを受けて交渉中であることもわかった。本紙の取材に島田氏本人が認めた。
 HSUは、すでに栃木・滋賀両県に2校の学園(中学高校)を開設している学校法人幸福の科学学園が文科省に「幸福の科学大学」の認可申請をしていたものの2014年に不認可となり、翌2015年に無認可のまま開設した「大学ではない何か」。不認可は、科学的な証明がない教祖・大川隆法総裁の霊言を科学的に証明されたものとして教育に取り入れようとしていたことなどが理由だった。

 同学校法人は文科省への大学設置申請の過程で、当時の下村博文文科相の霊言を収録した書籍を大学設置・学校法人審議会に送りつけたり、理事長が文科省職員を脅すような発言をしたりしたとして、5年間認可しないペナルティを課された。その期間が明けた2019年にも大学としての認可を再申請したが、今年7月、認可が難しいと判断し自ら申請を取り下げた。

 文科省の認可を得られないまま開設し宗教法人が運営しているHSUは、学校ではなく実質的に幸福の科学の信者養成施設。毎年、系列の幸福の科学学園高校の卒業生、2校合計約200人の少なくとも半数程度が進学や就職を放棄してHSUに入っていると見られ、幸福の科学の未成年者や若い信者たちの教育状況が懸念されている。

 HSUでは例年、一般的な大学の学祭にあたる「HSU祭」が開催されており、今年は11月14、15日の2日間。このうち2日目の午後1時から島田氏が「コロナ後の世界、宗教はどうなるか?」と題する講演を行う。20年以上にわたり幸福の科学と対立してきた島田氏が幸福の科学内で講演するのはこれが初めて。

■双方が非難しあってきた歴史

 島田氏は、1990年に『別冊宝島』で「オウム真理教はディズニーランドである」とする記事を執筆し、以来、オウムを好意的に評価。松本サリン事件(1994年)へのオウム真理教の関与がすでに疑われていた1995年、サリンプラントを礼拝施設に偽装したオウム真理教施設「第7サティアン」を視察した島田氏は『宝島30』同年3月号で、本物の宗教施設であると断定する記事を発表した。同月20日にオウムが東京で無差別テロ「地下鉄サリン事件」を起こし、14人が亡くなり6000人以上が負傷した。

『週刊現代』1992年5月26日号
 幸福の科学は2つのサリン事件以前からオウムを批判していたが、島田氏は1991年から1992年にかけて幸福の科学を「バブル宗教」(『月刊現代』)、大川隆法総裁を「仏陀となった亀」(『月刊現代』)、「危険な子供」(『週刊現代』)などとして、批判を繰り返した。

『幸福の科』学1993年12月1日号
 これに対して幸福の科学は月刊誌『幸福の科学』や書籍で、島田氏を「頭の悪い宗教学者」「もはや島田裕巳は宗教学者ではない」「(タコは)早く海に帰れ!」などと罵った。2012年にも幸福の科学は機関誌『ザ・リバティ』で、「オウム擁護の島田裕巳氏を起用する週刊誌の見識とは?」と題して、島田氏だけではなく島田氏を起用する週刊誌についても批判した。

■一転してすり寄っていった両者

 ところが2015年には「ガチンコ対談」と称して『ザ・リバティ』自身が島田氏を起用。2017年に清水富美加出家騒動が起こると、島田氏はAbemaTVで「批判した出版社に激しい抗議活動をしていた80年代~90年代初期と今とでは随分違う。結果的に認可はされなかったが、大学を作ろうとした頃から変わり始めたと思う」と解説した。

 実際には、2014年に不認可とされた「幸福の科学大学」は、認可申請過程で文部科学省職員に対して抗議デモをほのめかして脅したり文科相の霊言を出版して大学設置・学校法人審議会の委員たちに送りつけたりしたとして、5年間は認可しないとのペナルティを課されている。島田氏は、かつてオウムを擁護したのと同様に、事実に反して幸福の科学を好意的に捉えて見せた。

 島田氏はHSU祭で講演するだけではなく、来年度からHSUで非常勤講師として宗教学を教えるとの情報もあったことから、本紙は島田氏を電話で直撃。島田氏は幸福の科学側から非常勤講師のオファーが来ていることを認めた上で、「まだ正式決定はしていない。15日の講演の様子を見て考える」と語った。

 HSU祭のチラシに掲載された島田氏の講演の告知には、〈講演をいただく経緯につきましては、本講演の前に九鬼プリンシパルからもご説明をさせていただきます!〉と書かれている。島田氏について教団側から何かしらの説明が行われると見られる。

 HSU祭への入場は事前予約制。


■やや日刊カルト新聞大学の介入で学生運動へ

 これに対して、今年10月に開設された「爆笑!やや日刊カルト新聞大学(認可申請予定なし)」では、島田氏のHSU非常勤講師就任を阻止しようとする動きが出ている。

 同大学の藤倉善郎プリンシパルは11月10日、「HSUはエル・カンターレ文明の発信基地たる聖域。我々が敬愛するイタコ芸人・大川総裁を愚弄してきた島田裕巳を、この聖域に立ち入らせてなるものか」とする声明を発表。これに呼応した同大学の学生らが、島田氏が講演する15日にHSU前で抗議活動を計画している。

首相官邸前でパンケーキを焼くF氏
 抗議活動を呼びかけている「島田裕巳招聘断固阻止!11・15HSU前行動実行委員会」は、全国組織「全学連」(全日本無認可大学自治会総連合)のフロント組織と見られる。実質リーダーのF氏は、首相官邸前でパンケーキを焼くなどの反政府活動を繰り返してきた活動家だ。本紙の取材に対してF氏は「HSUのすぐ目の前は九十九里浜。幸福の科学の教えに基づいて島田裕巳を海に帰すため、HSU生たちに連帯を呼びかける」と意気込みを語る。

 11月15日、HSUでの島田氏の講演は午後1時から。HSU前での抗議活動は講演に先立って行われると見られる。

 大学としての認可がないまま「ユニバーシティ」を名乗り、学長は「プリンシパル」、教授陣は「プロフェッサー」を名乗って授業を行い、学祭まで開催して大学のマネごとをするHSU。これに学生運動が加われば、大学っぽいものが(認可以外は)一通り揃うことになる。



9 コメント:

匿名 さんのコメント...

信じられん。幸福の科学も島田も、貧すれば鈍するということか、これは。

匿名 さんのコメント...

島田センセイはえらてんチャンネルで宏洋を幸福の科学の後継者に推してるととれる発言してたけどこれ幸福の科学どんな顔するんだろ

2019年1月16日に公開
『二世信者のきみたちへ・・・創価学会を離れる方法は?新・幸福の科学誕生!?』

匿名 さんのコメント...

自民党と公明党みたいな関係やね

Unknown さんのコメント...

相変わらず冴えた文章だが、最後の一文が一番笑った。いつもながらさすがだなあ。恐れいりました。

匿名 さんのコメント...

その様な事をして宗教学者の名は剥奪されないのか?あちら側に擦り寄る宗教学者などバカターレと同罪だ

日本の真ん中 さんのコメント...

なるほど、藤倉総裁のおかげで
大学へ近づく訳ですね。
さすがです!

匿名 さんのコメント...

島田氏を講師に雇用するのであれば
ユーチューバーのひかきんやラファエル、吉田製作所、
そして、N国党の立花氏、桜井誠氏、とんねるずの石橋氏・・・
勢い余って、大川きょう子さん・大川宏洋君、法の華福永氏や光の輪の上祐史浩氏、、、なども
幸福の科学学校の講師に雇用しそうで怖い。
もしかしたら、カルト新聞の方にも講師のオファーが来るかも。

教団の売名のためには、なりふりかまわない感じ?

匿名 さんのコメント...

日本にも「Qアノン」、独特な信奉者集団は陰謀論の世界的広がり示す
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-29/QKDKITT0AFB701
首相を含む日本の政財界のエリートは日本人を搾取し、最終的に根絶やしにしようと企む外国人だという根拠のない主張などだ。
日本の他のQアノン信奉者も、国内の問題を取り上げている。一部のアカウントは、菅義偉首相の初期の高い支持率はマスコミによって捏造(ねつぞう)されたものだと証拠なしに示唆している。
 Qアノン支持者らは、大ヒット映画「鬼滅の刃」にも言及している。鬼が人間を食べる設定などは、小児性愛と食人に関するQアノンの主張を人々に浸透させる狙いがあるというものだ。

匿名 さんのコメント...

横から失礼
エイト主筆の記事投稿していないようですけど
他メディアでスクープ記事投稿していたようです。
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