2009年8月19日水曜日

幸福実現党から立候補のドクター中松はクリスチャン?


【2009年08月19日 やや日刊カルト新聞】8月18日に公示された衆議院総選挙で、幸福の科学を母体とする幸福実現党から立候補(比例代表東京ブロック2位)のドクター中松こと中松義郎氏が、東京・新宿駅前で選挙戦第一声となる演説を行った。

 100人近くはいるかと思われる聴衆が詰めかけたが、その大半が、選挙カーが全く音声を流していないにもかかわらず、中松氏が到着する前から待ち構えていた人々だった。選挙カーに「ドクター中松」の垂れ幕が掲げられたのも、選挙カーが音声を流し始めたのも演説の直前。つまり聴衆のほとんどは、ここで演説が行われることを、どういうわけだか前もって知った上で待ち構えていた人々だ。

 5分ほどで演説を終え、「話は短く! 寿命は長く!」と締めくくって聴衆の爆笑と拍手を浴びた中松氏は、選挙カーを降りて歩道で聴衆に名刺を渡しながら握手をしてまわった。中松氏と握手しようとかけよる人々の中には、幸福の科学のペンダントを胸に下げた人の姿も目についた。


 その中で、幸福の科学による動員ではなく一般の通行人らしき青年が、嬉しそうに中松氏に近づき、握手を求めた。しかし幸福実現党の関係者がチラシを手渡そうとすると、青年はこう言って拒んだ。

「ぼく、クリスチャンなんで、(幸福実現党のビラは)いらないです」

 それを聞いた中松氏が言った言葉がこれ。

「ぼくもクリスチャンだよ」

 若者はビックリ。というか藤倉もビックリ。

「え。ダメじゃないですか。クリスチャンなのに、こんなの……」

 幸福の科学を母体とする宗教政党であることを自ら公言する政党からクリスチャンが立候補するというのは、クリスチャンでない藤倉から見ても不自然に思える。それまでニコニコしていたドクターの顔が少し曇った。

「ダメじゃないよ。自由なんだから」(中松氏)

 ぷいっと若者に背を向けて去っていく中松氏。若者は自分に言い聞かせるように、

「そうっすよね。政治はまた別ですよね……」

 そこに、幸福実現党の関係者がこりずにチラシを渡そうとした。

「いや、いらないっす」

 途方にくれる青年の表情を見て、こちらまで切なくなった。ていうか、ドクター中松、ほんとうにクリスチャンなんだろうか……。

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