2010年4月30日金曜日

親鸞会が国立施設で学生勧誘合宿

 富山県にある「国立立山青少年自然の家」で、浄土真宗親鸞会(本部・富山県)のダミーサークルが合宿を行う予定であることがわかりました。親鸞会は、大学生に対して正体を隠した勧誘を行ったり、信者に対して多額の金銭の支払いを求めるといった点が問題視されているカルト的宗教団体です。

 本紙に寄せられた情報によると、「T(仮名)」という名称の団体が5月1~3日の3日間、「国立立山青少年自然の家」で合宿を行うとのことです。「T」は、富山大学の学生を中心に20人以上が在籍するサークルです。情報提供者によると、メンバーの大半が親鸞会の学生組織「学友部」メンバーと一致しているとのことです。また、「T」には学友部担当の親鸞会講師も加わっています。

 本紙が「国立立山青少年自然の家」に問い合わせたところ、確かに「T」という名称で、学友部担当の講師の名で利用申請が行われており、実際に合宿が行われる予定であることが確認できました。

 親鸞会は、ダミーサークルを用いて正体を隠し、例年、特に4~5月には新入大学生の勧誘に力を入れています。近年では大学側から問題視され勧誘がしにくくなっているなどの事情から、大学内ではなく、学外の下宿エリアで新入生を個別訪問をするといった勧誘も行っています。

「例年、ゴールデンウィーク中に行われる合宿は、こうして勧誘した新入生へのマインド・コントロールの仕上げの場になっています。親鸞会の大学生勧誘のためのイベントとしては、かなり重要な位置にある。親鸞会は、これまで“T”という名称で5年ほど、立山青少年自然の家を利用し続けています」(親鸞会脱会者)

 立山青少年自然の家の担当者は、「T」の実態について把握していなかったと話しており、今後の対応については、現時点では「まず事実関係を把握してから検討する」としています。

 立山青少年自然の家は独立行政法人国立青少年教育振興機構が運営する施設のひとつで、同機構の「独立行政法人国立青少年教育振興機構利用規則」には、こう書かれています。

独立行政法人国立青少年教育振興機構利用規則

第4条 施設においては、次の各号に揚げる行為を行ってはならない。
一 特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他の政治的活動
二 特定の宗教を支持し、又はこれに反対するための宗教教育その他の宗教的活動
三 専ら営利を目的とする活動

 当然、立山青少年自然の家でも同様です。

【国立立山青少年自然の家】利用できる団体

 当自然の家は、どなたでもご利用いただけます。

 例)
  幼稚園および保育園、学校、ボーイスカウト、ガールスカウト、
  子ども会、スポーツ少年団、婦人会、老人会、サークル、グループ、
  家族、官公庁、企業etc


 ただし、下記の事柄が認められる団体は、申込みあるいは次回からのご利用を承諾できないこともあります。

・特定の政党や宗教を支持し、又はそれに反する為の教育・その他の活動を行い、他の利用者へのアピール・コマーシャル・強要・勧誘・販売等を行う団体
・営利を目的とした活動、および他の利用者へのアピール・コマーシャル・強要・勧誘・販売等を行う団体
・正当な理由無く、当自然の家との協議が無いまま、生活規則標準時間を脱し、他の利用者の活動等を妨げる行為を行う団体
・他の利用者に対し、上記以外の迷惑行為を行う団体

 なお、利用に当たって、当自然の家の野外活動・自然体験等の教育的な活動プログラムまたは集団活動をご活用ください。 ※単に宿泊のみを目的とする利用はできません。

 国立の、しかも青少年育成のための施設が、学生への勧誘方法が問題視されているカルト的宗教団体に活動場所を提供しているのは、明らかに問題があります。しかし国立青少年教育振興機構および立山青少年自然の家はもともと、カルト的団体であるかどうかと無関係に、宗教活動・勧誘のための施設利用そのものを事実上禁じています。施設側が特殊な対応を取らなくても、この規則を忠実に実行するだけで、「カルト宗教による国立施設使用」という問題は解消されるはずです。

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1 コメント:

匿名 さんのコメント...

この「利用規約」は簡潔ながらしっかりとしていますね。
居住市の市民会館で、頻繁に親鸞会関連団体の勉強会が行われていて、何度かクレームを申し出たことがあるのですが、一向に改善されないでいます。
すべての公共施設は、こうした規約を持っているべきだと思います。まぁ公明党あたりは困るでしょうが。