2010年6月27日日曜日

ドクター中松がチベット僧&マルタ騎士団コスで街宣

 6月24日、参院選が公示され、幸福実現党特代表のドクター中松候補(比例)が東京・渋谷での第一声につづいて、25日には新橋で街宣を行いました。ところが、そのいでだちが何だか……。

「ドは努力のド~ クは工夫のク~ タは楽しく~ ナは何でも~ カは考える~ マは魔法のように ツは作りだす~ ドクターなかま~~つ」

 曲名を書かなくても何の替え歌かわかるようなステキな歌を流しながら、ドクター中松候補の街宣車が新橋駅前に現れたのは、仕事帰りのビジネスマンでごった返す夕方6時半過ぎ。それにしても、この高い帽子に白い長ランみたいないでたちはいったい……。

「この帽子を妙に思うかもしれないが、これは仏教の最高位の金剛大阿闍梨。この帽子を法王自ら私に授けていただきました。金剛大阿闍梨というのは、心がきれいだから貰ったわけです。いまの政治とカネ。これはですね、いまの心が汚い職業政治家にやらせてもダメです。ほかの党の職業政治家は、いくらやらせてもカネに汚い。だから、この帽子をかぶっている金剛大阿闍梨。この清い心の金剛大阿闍梨に日本をクリーニングさせなきゃダメです。それともうひとつ。私がいま着ている白い服は、マルタ騎士団のサーの。マルタ騎士団のサーは歴史上100人しかいない。その100人のうちの97番目が私で、日本人でただ一人。サーはただ一人ですよ。服装がサーで、帽子が金剛大阿闍梨。頭から足まで全部きれいなドクター中松に、政治をクリーニングさせましょう。みなさん、投票によって、全国どこでもドクター中松と書いていただければ、日本の政治を私が責任を持ってクリーニングいたします」(中松候補)

 金剛大阿闍梨というのは、中松候補が今年3月にインドでチベット仏教ゲルク派トップのガンデン・ティパから授かったとしている名のこと。一方、マルタ騎士団はカトリックの騎士修道会。頭の上が仏教で首から下がカトリックというわけです。

 昨年の衆院選の際、中松候補は自分はクリスチャンだと言っていました(PJニュース 2009年10月2日=ドクター・中松はクリスチャン?=幸福実現党特別代表に聞く(下))。ところが今年6月17日、都庁記者クラブで参院選出馬表明会見をした際には、チベット僧の服装で登場していました。


 私の知人の在日チベット人やチベットに詳しい日本人たちは、この会見にかなり不快感を示していました。チベット仏教を選挙のための宣伝に利用しているように見えたからです。

 あるチベット研究者に「阿闍梨」がどういうものなのか尋ねました。要約すると、こんな感じだそうです。

「阿闍梨は、チベット仏教の教えを授けたり儀式を行うことができる立場で、決して軽い名前ではない。しかしチベット仏教における最高位というわけではありません」

 同じく、「チベット仏教最高僧位」「金剛大阿闍梨耶」を授かったとしている人物には、阿含宗の桐山靖雄管長がいます。桐山氏はニンマ派で授かったようです。しかし中松候補はチベット4大宗派の中の最大宗派であるゲルク派で授かったとしています。その点で、今回の中松候補の件は、桐山氏のケース以上の驚きと不信感をもって受け止められています。一方で、「ここまでやってると、誰も真に受けないだろうからいいんじゃね?」的な声もあるにはあります。

 中松候補と一緒に「阿闍梨」名を授かった日本人に、苫米地英人氏がいます。昨年11月にカギュ派カルマパ17世から「阿闍梨」名を授かったとしていますが、今年3月に中松候補と一緒にゲルク派の「阿闍梨」名も授かったとしています。その苫米地氏は、カルマパ17世によるマントラを収録しているらしいDVDを「128,000円から大幅値下げ」で「なんと、54,000円」という値段で販売しています。

 ちなみに、かつてオウム真理教の麻原彰晃が、チベット仏教とダライ・ラマ法王14世を自己宣伝に利用しました。

「しかし麻原がチベット仏教の位までは授かったという話は聞かない。授かっていれば、そのことを宣伝に使っていたと思う」(ひかりの輪副代表・広末晃敏氏)

 中松候補は26日、東京・秋葉原でも街宣を行いました。前日に続いて、同じくチベット仏教&マルタ騎士団のコスチュームです。幸福実現党・脱藩ガールズから、路上で誕生日をお祝いしてもらっていました。このときの様子は、映像でご覧下さい。

7 コメント:

匿名 さんのコメント...

チベット仏教への侮辱云々と言いますが、ダライラマ氏がオウム真理教に利用されたのは資金不足の折に資金提供してくれたからであり、オウム真理教以外にも統一協会とかからも「利用」されており、困った「生き神様」と言われております。
それほど大したものですか?

ドクター中松は、何を考えてるのか解りませんが、ただ目立ちたいだけのパフォーマーか、見世物ジジイと思われてるだけで、幸福実現党から出ても幸福の科学のイメージアップになるとは思えません。

というか、イデオロギーも考え方もどうでも良くて、推薦してくれ、資金提供、選挙協力してくれるならどのような団体の協力も仰ぐというのならその見識はどうなっているのでしょうか?

匿名 さんのコメント...

今日横浜駅西口で見かけました。
ちょうど『立ちあがれ日本』夜7時から
平沼代表、与謝野共同代表、そして石原都知事が
来るという事で
警察の規制やSPらしき人も来ており
なにやらまじめで、緊張した雰囲気の中
マスコミがカメラ20台ぐらい待ち構えている所に

突然ラップ調で
「ドクター!ドクター!ドクター!中松♪」
ってのが!!!!


石原都知事が来るものと思って待ち構えていた
マスコミは『ポカ~ン』

立ち上がれ日本の党幹部?と思われる人が
お偉いさんらしき人と名刺交換してたんですが
名刺交換途中で、固まって
固まったまま何が起きたか分からず『ポカ~ン』

いつ石原さんが来るのかと待っていた聴衆も
突然の事に『ポカ~ン』

ドクター中松は、悠長な感じで
「みんな集まってくれてありがと~、あれ?なんか雰囲気ちがうな~」という顔してるし。
焦っているのは運転手さんで
もう、どうしたら良いか困った感じ
そういや、その前に、水色着た運動員ポイおじさんが
「立ちあがれとガチあったのに車と連絡取れない
 、、どうしよう」と電話片手に右往左往してたような・・・

ともかく、そこで止まってたのは2~3分ぐらいのはずですが、ものすご~く長い時間止まっていたように感じました。その内、ドクターの街宣車が動き出して
みなさんほっとした所、どこで止まっておりたらいいか分からなかったらしく、西口ローターをぐるっと一周回って来て、また「ドクター!ドクター!ドクター!」

また来たよ!
戻ってきたWWWWWW

もうみんな超唖然、超ポカーンWWWWWWWW
石原さんが来ると思ってたのに
えー何が起きたの?って顔してたWWWWWW

今日、ビデオカメラ持っていなかった事を
あれっほど後悔した事はありませっ。
きっと年末NG大賞になってた
マスコミに100万ぐらいで売れたのでは・・・

ともかく、ガチあってしまった横浜駅
しかし、そこは大人の対応
同時に混ざらないよう
ちゃんと広い横浜駅
角と角でで離れてやってました。

その内、ドクターは変・・・じゃなかった不思議な
衣装で名刺配りはじめている中、夜も更けて与謝野さんが登場し、街宣カーの上で演説をはじめておりました。
大変失礼ですが、与謝野さんの声は、何というか息が抜けるというか・・今にも何とかしそうな感じで、超シリアス、命削って話しているという感じでしたが、ふとしたタイミング、風向きが変わったタイミングか何か・・・風に載って、あの音楽が聞こえるではありませんか

与謝野「この問題は!」
謎の音「ド~は、努力のどぉぉぉぉぉ」

超まじめな演説途中に、少し音痴なドクターのお声が風向きに載ってたまに届くのです!

与謝野「このもんだいはっ」
謎の音「シカメッ面せずに~」

聴衆の皆様も、ものすご~く真剣に、眉間に皺を寄せて聞いていたのですが、たまに「ん?」とう感じで
振り向いておられまして
警備のSPらしき方々が、突然謎の怪音が
一体何か分からず、イヤホンに手を当てて危険が無いか、もう左右をキョロキョロとwwwwww
与謝野さんのシリアス演説の合間にアレが紛れ込むんですよwもうちょっとwwwwwなんというか傑作でした。

いやー素晴らしかったw
良い物見せてもらいました。

ありがとう、ドクター中松
ありがとう、立ちあがれ日本
今後、いっそうコンビセットで回った方が
いいんじゃないの?wwww

匿名 さんのコメント...

大阿闍利だし、いいんでないのかな?
大阿闍利は身につける権利をもっています(笑)

添え状の書き方 さんのコメント...

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

匿名 さんのコメント...

今更ながらオーダーオブマルタ代表部に確認してみたところ、中松義郎はメンバーではないとの返事が来ました。
「授与式」の画像は公開されていますので、これもまた、関係を装った団体から位を買ったという事でしょうか。

匿名 さんのコメント...

上の者です。
オーダーオブマルタには公式サイトで否定する事を提案したのですが、そういった事は行っていないそうで、代わりに、中松義郎を紹介している以下のサイトで否定するコメントを書き込みました。
サーという称号も使わないそうです。

http://disq.us/p/1kdj274

匿名 さんのコメント...

>2010年6月28日 14:54
チベットの高僧が中国から迫害されたのをご存知ですか?
法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱えてください