読者提供
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件の書籍広告が掲載されたのは先月8月14日発行の熊本日日新聞の一面下五段広告、A・ファーニス著『誰も書けなかった死後世界地図』という書籍がメインに紹介されている。
株式会社コスモトゥーワンは統一協会(統一教会)の中堅信者が運営している会社であることは前述記事で報せた通りだが、今回の『誰も書けなかった死後世界地図』は前述記事で問題にした『新・家系の科学』とは著者も違い、一見霊感商法助長本には見えない。
しかしながら、『誰も書けなかった死後世界地図』の目次を見ると統一協会(統一教会)が使用する霊感商法トークに通ずるものが確認できる。
(『誰も書けなかった死後世界地図』目次(抜粋)
1章 死の壁の向こうに何が見える?
――“死後の世界”に関するソボクな疑問
「死」は終わりじゃないの?
霊はいつ肉体から離れていくのか?
天国とか地獄は本当にあるのか?
宗教をもたない普通の人が死ぬとどうなる?
霊になっても地上人に自由に会えるか?
霊になっても地上に戻れるのか?
霊は同じ欲望をもつ地上人に取り憑く?
死んだ人と話す方法はあるのか?
お墓参りする姿を霊は見ている?
地上人が死を悲しみすぎると霊を苦しめる?
“守護霊”って本当に存在するのか?
“生まれ変わり”って本当にあるの?
2章 「心の中身」が「死後の世界」を決める?
――あなたは死んだらどこへ行く?
生き方しだいで行く場所が違う?
自己中心的な人が行く場所
ケチな人が行く場所
ケンカ好きな人が行く場所
打算的な人が行く場所
麻薬中毒者が行く場所
「地獄行き」にあたる罪とは何か?
“地縛霊”にならないためには?
“行きすぎた快楽”は霊にとっては“痛み”になる
利己主義や物欲がすぎると魂の発達を妨げる
死後の世界では蕫利己主義の克服﨟が大きなテーマ
寛容の心をもつほど上の世界へ行ける
3章 ここまで見えた霊界のしくみ
――学校もあるし仕事もある?
先に死んだ人に会えるか?
“天使”は本当にいるのか?
霊に行動の自由はあるのか?
霊界はどこに存在するのか?
霊界の情報伝達方法は?
霊同士のコミュニケーションはどうなってるのか?
地上人は霊界と交信できる?
霊界における哲学とは?
4章 空想ではなかった“地獄”の存在
――フランチェッツォが目撃した地獄レポート
本当に地獄の門に鬼はいるのか?
地獄から抜け出すことはできるのか?
邪悪な考えがつくり出す泥沼
人を苦しめたように苦しめられる
先祖の霊が私たちの人生に影響を与える
自殺者の死後はどうなるか?
5章 “天国”へ到る道
――どんな人生にも希望がある
霊になっても地上の記憶は残る?
傲慢な人、同情心のない人がたどる道
運命は変えられない?
霊界での信仰と理性
熊本日日新聞広告部に情報を伝え電話取材をした。
審査部の見解を踏まえ熊本日日新聞広告部として取材に応じてくれた。
件の書籍広告については、東京支社で受けたようだが、社会的な問題になったり公序良俗に反する内容があれば掲載は見送るが、現状では広告掲載に問題はなかったとの返答だった。
そして今後も気をつけて審査をするとのことだった。
審査部に上がってくる広告の図柄から、その背後関係にまで審査の網を拡げるということは難しいであろう。
またいつ、より直截的な霊感商法助長本の書籍広告を全国各地の新聞等に掲載するやもしれず、この出版社の動向には注意が必要である。
5 コメント:
こんにちは。エイトさん。
今回の記事の問題点を、もう一度教えてもらえますか?
①株式会社コスモトゥーワンは、統一教会の信徒が運営していること
②株式会社コスモトゥーワンが『誰も書けなかった死後世界地図』の書籍をあつかっていたこと。
③株式会社コスモトゥーワンを、統一教会の信徒が運営していることは問題ではないが、この会社が違法行為をおこなっているから
④株式会社コスモトゥーワンは、カルト団体なので、現在、違法行為をおこなっているという証拠はないが、この会社のあつかっている商品は、危険。
⑤株式会社コスモトゥーワンは、カルト団体だが、違法行為はおこなっていないし、商品もまともなものもある。全てを、批判するつもりはない。しかし、今回の「誰も書けなかった死後世界地図」は、カルト本で、この書籍を読むと、統一教会の教義を学んだのとイコールになるので、問題だ。
⑥その他
ランダムにあげてみました。複数選択でもいいですし、その他でもいいです。最初、エイトさんの記事を読んだとき、納得しました。しかし、ふと疑問に思い、冷静に考えてみると、何が問題なのかが、よく分からなくなりました。的確な回答よろしくお願いします。統一教会問題に詳しい、エイトさんからの直接の回答をお待ちしています。
宗教団体(統一教会)のビデオセミナーで勉強したことに興味を持ち、
このような書籍広告を見て、更なる関心を持ち、未来(霊界)の自分に
希望を持ち、過去(先祖)の自分の罪を浄化する為に、結果として霊感
商法の犠牲になる方もいるのでしょうね。
単に信仰に興味を持った方が、このような本に出会って、統一教会など
の問題のある宗教団体に誘い込まれてしまうようなことがあれば、やはり
「霊感商法助長本の書籍広告」ということになるのでしょうね。
一人目の匿名さん
過去のエイトさんの記事ももう一度読み返してみてると、こういう事なんじゃないでしょうか。
⑥組織的な犯罪行為や違法勧誘を行っている統一教会と株式会社コスモトゥーワンは、形式的には別の組織であるが、その本質的な関係を見ていくと、株式会社コスモトゥーワンは統一教会の教義に従って出版活動をしており、その出版物は統一教会への勧誘時にも用いられ信者獲得に寄与している。
という事じゃないでしょうか。
霊感商法の裁判においても、形式上は別の組織である販売会社と統一教会の関係が、法的に認められています。
死後の世界を知って、今の生活をより良くしていこうとする分には、とても良いことだと思います。
そして、たぶん、死後の世界について語っているのは統一教会だけではないと思います。
ただ、統一教会を悪者にしたくて書かれたのでしょうか?
実際、その本を読んで被害にあわれた方は、いらっしゃるのでしょうか?
匿名さん
統一教会以外の世界に目を向けられないのであれば、匿名さんはご存じないかもしれませんが、死後の世界について語っているのは、統一教会だけではありません。
死への恐怖をやわらげたり、死を迎える心の準備をしたりと、死へ向かう人生をより良く生きる目的の為、多くのまともな宗教団体が死後の世界に言及しています。もちろん、その事自体が批判されているわけではありません。
批判されているのは、死後の世界を利用して、信者さんを騙してお金を出せたり信者さんの自由意志を蔑ろにして結婚させたり、、といった行為です。
統一教会の場合は、死後の世界を知って、今の生活をより良くするつもりが、家族間のコミニュケーション不全により家庭が崩壊したり、生活の為の財産を奪われ借金地獄に陥ったりと、逆に悪くなるケースがあまりに多いのです。「死後の世界のために、今の生活を犠牲にする」という本末転倒な事が行われています。そしてその悪くなった責任を、まともな宗教団体や弁護士さんなどに転嫁しています。
悪者に“している”のではなく、実際に“そうなっている”のです。
統一教会以外の世界にも目を向け、それを正しく知る事が大切です。
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