イベントの発案者は、松下弓月氏(東寺真言宗福生山宝善院副住職)と佐藤哲朗氏(日本テーラワーダ仏教協会事務局長)。松下氏は、虚空山彼岸寺メンバーとして仏教ウェブマガジン「彼岸寺」の発行に携わり、仏教関連のニュース、イベント情報などを発信しています。また佐藤哲朗氏が事務局長を務める日本テーラワーダ仏教協会では、初期仏教の体験会や講演会などを開催しています。ロフトでのイベントは今回が初めてとのこと。
今回のイベントは、「twitterの仏教クラスタで交流している人たちと直接話せる場を」と発案されたもので、ここに海外仏教に詳しい人々が参画。出演者は、浄土真宗本願寺派ニューヨーク本願寺住職の中垣顕實氏、ニコニコ動画での説法が人気の僧侶・蝉丸P氏、文化人類学者(ネパール仏教研究)の佐藤剛裕氏、浄土真宗東本願寺派緑泉寺副住職の青江覚峰氏、そして佐藤哲朗氏と松下氏という、幅が広いと言うか異色と言うか、日本のお寺でお坊さんの法話を聞くのとはかなり違った仏教話が聞けそうな顔触れです。
「一言で言えば、“頑張ってる若手のお坊さん”のイベント。中垣氏からはマンハッタンで布教活動をする日本仏教者の視点から、佐藤剛裕氏からはチベット仏教研究者の視点から、私はスリランカの仏教を日本で広めている視点から、松下氏と青江氏は『彼岸寺』の活動を通した視点から、蝉丸P氏からはニコニコ動画を通じてネットユーザーに仏教を広めている視点から語るようなイベントになると思います」(佐藤哲朗氏)
「(仏教関連イベントなども多く)最近仏教ブームは盛り上がっています。でも、仏教側の入り口が発展していない。お寺がイケてなかったり、いいお寺やお坊さんはいるのに見つけるのが大変だったり。今回のイベントでは、海外の仏教事情も含めて語りながら、日本の仏教のどこがよくてどこがよくないのかを考えてみたい」(松下氏)
今年、流通大手のイオンが葬儀サービス情報サイトで「お布施の目安」を掲載したところ、全日本仏教会がクレームをつけ削除させたという一件がありました。この件も、日本社会における仏教のあり方にかかわるものとして「今回のイベントでも、トピックのひとつになると思う」(松下氏)とのことです。
チラシのイラストのノリがよすぎて、ロフトらしいサブカルイベントのように思えてしまいますが、主催者のお話を聞いた感触だと、真面目に勉強になりそうな気がしてきます。
「ニッポン仏教夜話2010 ~それでも輪廻は廻っている~」
仏像やお寺でのカフェやライブが人気を博し、ブームとも言われるほど注目の集まる仏教。ところが、イオンの葬祭業参入でお布施問題に揺れる日本仏教界はいまだに自らのあり方を模索するものの答えを見出せないまま。
一方、世界では仏教がかつてないほど広くの地域で広がりを見せ、日本でもチベットやテーラワーダといった「世界標準」の仏教が大きなムーブメントを作り出している。いったい21世紀の仏教はどこへ向かうのか。
ニューヨークとネパールからもゲストを迎え、ニッポンの仏教のこれからを熱く語ります! お坊さんも仏教好きのあなたもそうでない人も、ロフトプラスワンに集まれー!
【日時】
2010年10月31日(日)19:00~21:30(開場18:00)
【場所】
ロフトプラスワン
新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2
TEL:03-3205-6864
【出演】
・中垣顕實(浄土真宗本願寺派ニューヨーク本願寺住職)
・蝉丸P(ニコニコ動画のカリスマ僧侶、真言宗寺院25代住職 @semimaruP)
・佐藤剛裕(文化人類学者、ネパール仏教研究 @gouyou)
・青江覚峰(浄土真宗東本願寺派緑泉寺副住職、虚空山彼岸寺メンバー @kurayamigohan)
・佐藤哲朗(日本テーラワーダ仏教協会事務局長 @naagita)
・松下弓月(東寺真言宗福生山宝善院副住職、虚空山彼岸寺メンバー @yuzuki_m)
【料金】
前売¥1500当日¥2000(共に飲食別)
前売りチケットはローソンにて発売中【L:32563】
※出演者は変更になる場合があります。
1 コメント:
いいイベントですね。
オホーツク海岸の片田舎で続報を待ってます。
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