「撮っていいって言ってないでしょ！」統一協会本部広報幹部の自家撞着

先月京都キャンパスプラザでの日本脱カルト協会（JSCPR）の公開講座に合わせ、沿道でデモを行った統一協会（統一教会）。
このデモには、統一協会京都教会の信者が多数参加していたが、デモを仕切っていたのは京都教会教会長と統一協会松濤本部の澤田一誠氏だった。

澤田氏は本部広報局に所属し『拉致監禁』問題を担当している。　　
澤田氏は統一協会の公式動画UCJAPANchの中の統一教会（統一協会）信者が受けてきた拉致監禁の真実の動画 3/3他、『全国拉致監禁・強制改宗被害者の会』HPの動画映像にも登場している。

統一協会問題に取り組む牧師を誹謗・中傷するシュプレヒコール連呼やビラ撒きを終えたデモ隊一行は隣接する公園でミニ集会を行った。
　ここで澤田氏は信者を前に、JSCPRの山口貴士弁護士がデモについてどう言っていたとか警察は統一教会をどう評していたかなど、自分たちに都合のいい解釈を垂れていた。
続いて、京都教会教会長が挨拶をしていた時に、撮影する記者に気づいた澤田氏は「これは関係ないでしょうが！」「撮っていいって言ってないでしょ！」「これはやり過ぎでしょう！」「消してください！今」「公の所で人を撮っていいわけ？」などと詰め寄ってきた。
他人を誹謗中傷するデモを仕切り、公の場で行う集会を撮影する記者に詰め寄る澤田氏、ならばクローズドな場で集会を行えばいいだけの話である。

記者の撮影にクレームをつける澤田氏だが、この日、会場施設ロビー吹き抜けの２階に待機し望遠レンズ付き一眼レフカメラを手に京都キャンパスプラザに入ってくる人を撮影しようとする統一協会松濤本部若手職員の姿があった。このことに澤田氏はどう弁明するのだろうか？

先日東京地裁で行われたストーカー裁判の公判では、本部新人広報局員がボイスレコーダーを胸ポケットに忍ばせ公判内容を録音しようとしたところを他の傍聴者に見つかり、ボイスレコーダーを裁判所職員に没収されるなど、広報の失態が目立つ。

謀略組織の一端がうかがえるエピソードとして以上報告する。

　ちなみに澤田氏は、炎天下のデモを行う信者へ差し入れするドリンクの不足分を自費で買い足し、その１本を取材中の記者にも「どうぞ」と渡してくれるなど普段は優しく穏やかな人物であることを付け加えておく。
そのような人物がカルト団体の幹部としての職分を果たしているところに、カルト問題の根深さが垣間見える。