オウム真理教の幹部信者で特別指名手配されていただった平田信容疑者が12月31日深夜、警視庁丸の内署に出頭。1月1日に目黒公証役場事務長の仮谷清志さんに対する逮捕監禁致死の容疑で逮捕されました。この事件は共犯者が逮捕され公判が行われていた間、時効が停止していたため、時効が成立していません。昨年、一連のオウム事件の裁判は“終結”しましたが、改めてオウム裁判が継続されることになりそうです。
新聞等の報道によると、平田容疑者は17年間の逃亡生活に「区切りを付けたかった」と語っているといい、仮谷さん監禁死事件については「車を運転しただけ」と容疑の一部を否認しているといいます。まだ逮捕されたばかりで、出頭の意図など詳細はわかりません。元アレフ代表の野田成人氏は、本紙の取材に対してこう説明します。
「平田容疑者はオウム真理教で1987年に出家して、(教団の省庁制度における)車両省の次官も努めました。宗教的には“師”という位にありましたが、古株の割にはあまり重用されていなかった人物。麻原が高学歴者を重視したからかもしれません(平田容疑者は札幌商科大学卒)が麻原の眼鏡にかなわなかったのかも。平田容疑者は、はじめのうちは雑用や受付係。その後、運転手兼警備員を努め、最終的には教団の非合法活動にも関わるようになった。彼がいまになって出頭した理由はわかりませんが、昨年オウム裁判が終結したことで麻原の死刑が執行される可能性が高まり、それを回避させるために出頭した可能性はありますね」(野田氏)
オウム真理教家族の会の永岡弘行会長も、本紙の取材に対して、こう警告を発します。
「マスコミは平田容疑者をオウムの“元幹部”と言いますが、実際にはペーペーの下っ端。しかも“元”ではなく、脱会せずいまも信仰を維持している可能性もあるんです。昨年、裁判が終結して、麻原を含め13人の死刑が確定した。教団の最高幹部たちでもにっちもさっちも行かなくなったのを見て、平田が出てきたのかもしれない。オウム信者というのは、麻原を裏切れば地獄に堕ちるという考えを刷り込まれています。そういう考えに基づいて、麻原を守るための話をするだけにすぎない可能性もあるので、取り調べをする警察の側も、ある程度の知識が必要になるのではないでしょうか。その点を注意して取り調べて欲しい」
オウム真理教の後継団体は、アレフは特にコメントを発表してませんが、ひかりの輪(上祐派)はウェブサイト上で以下のコメントを発表しました。
「当団体は、警察庁から特別手配されていた平田信容疑者が昨日出頭し、本日逮捕されたことを報道を通じて知りましたが、今後、同容疑者が、オウム事件の全容解明のために捜査当局に積極的に協力するとともに、自己と向き合って、二度と同様の事件を繰り返さないための総括・教訓を残すことを期待します」(ひかりの輪広報部)
刈谷さん監禁死事件については、共犯である井上嘉浩の死刑が確定したのが2010年。刑事訴訟法では、共犯者の公判中は時効が停止すると定めており、刈谷さん監禁死事件の時効も停止していました。オウム真理教の一連の事件をめぐっては、昨年11月21日に地下鉄サリン事件などで殺人などの罪に問われた遠藤誠一の死刑が確定し、一連の裁判はすべて“終結”しました。しかし平田容疑者の逮捕によって、改めてオウム裁判が継続することになりそうです。
これで平田容疑者の裁判が終わったら、また別の逃亡犯が出てくるのでしょうか。
3 コメント:
逃げてる人、何人かいるんですよね。
記事の最後のくだり、書きたくなる気持ちがわかります。滝本さんには警察以上に働いてほしいです。
新聞によると逃亡中に働いていなかったと供述しているとのことなので、
まだ、マイコンの解けない麻原信奉者がいて、匿っていたということか。
あと二人逃げているところ見ると、麻原信奉者はグループで居るんだろうな。
今まで恐らく3人の生活の面倒を見てるんだろうし
カルトの洗脳は恐ろしいな。
同類の統〇協会や幸福の〇〇も今後どうなるか。
怖いことだ。誰もが被害者になる可能性がある。
今のところは両団体はカルトぶりは際立っているけど、指導層が信者および偽装勧誘などで引っかったカモから金を巻き上げることしか興味がないようだからいいけど
彼らは、教祖のお言葉であれば、何でもやるでしょう。オウムと同じように彼らなりの理屈で・・・
ケーサツもバカだなぁ。
専用フリーダイヤルで華麗にスルーされ
品川駅の新幹線改札で機動隊にスルーされ
大崎警察署で立ち番はいないし
桜田門でイタヅラ扱いされるし
目に焼きつくほど手配写真張ってあるのに何を考えているのかケーサツは?
反省もしないで平田の枠を検挙済みにしているし。 http://bit.ly/v0mHaY
菊池と高橋の写真をもう一度下っ端からボスまで暗記しろって。
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