大津市建築審査会、6月1日に裁決通知へ＝幸福の科学学園問題

工事が進む幸福の科学学園関西校

滋賀県大津市で建設中の幸福の科学学園関西校について、近隣住民らによる建築確認取消請求を審査している大津市建築審査会が、6月1日午後に結果を住民に伝える見通しであることがわかりました。同審査会は、5月30日に第6回目となる審理を開き結審しました。

幸福の科学学園はすでに建設が始まっていますが、建築確認が取り消されると工事が中断し、施設完成後に審査が行われる県私学審議会のスケジュールにも影響が出かねません。

建築審査会では、すでに大筋の結論は出ているものと見られますが、市の担当者は本紙に対して「結審はしたが、今日の議論を元に最終的な取りまとめをしてから決定する」と語りました。また担当者は、決定について記者発表は行わず、請求人である住民など当事者にのみ通知するとしています。

別の市関係者によると、審理では「メディアや市議会議員からの問い合わせもあり、当事者以外の関心も高い。（市の）ホームページで個人情報を伏せた上で結果を公表してはどうか」との提案があったものの、最終的に審査会は結果を公表しないとの結論に達しました。情報公開制度などを利用して結果を公開させる手段はあるものの、事実上、住民側による発表が唯一の公式ルートでの発表となりそうです。

住民側では、建築審査会の結論を受け取り次第、記者会見を行う見通しです。