韓国保守系団体が統一教に抗議デモ、『退陣要求』『告発』『行方不明』に『逃避行』も、教祖の“御子息・御息女”を巡る諸事情

Rightnews（2012.4.27）

先月下旬、韓国ソウルの統一教財団前に於いて、保守主義団体による抗議デモがおこなわれた。
4月24日、教祖の四男・文國進（ムン・クッチン）統一教財団理事長が昨年12月に「日本の再武装と軍国主義」を促す発言をしたとして、抗議。
その3日後の27日には、統一協会教祖の七男・文亨進（ムン・ヒョンジン）統一教会世界会長らが昨年12月に金正日訪朝弔問をしたことについて、「金正日のために亡くなった英霊に謝罪せよ」と抗議した。

4月17日には、韓国統一教（トンイルキョー／韓国での統一協会の呼び名）の信者で構成された『統一教会祝福家庭緊急対策委員会』と名乗る団体が、文國進統一教財団理事長の退陣要求デモをおこなった。

また、別の団体が文國進理事長らを背任嫌疑で告発し検察が調査中と言われている。

アメリカでは、教祖の三女で米統一協会の文仁進（ムン・インジン）総会長が、バンドメンバーと共に3ヶ月も行方不明になっているようだ。

また、日本に在住していた長男（教祖の最初の妻との子）が、日本の警察の捜査から逃れるために韓国へ逃避中との情報もある。

『統一教会王子の乱』と呼ばれる教祖の息子たちの跡目争いを始め、教祖の『御子息・御息女』を巡って様々な動きが起こっている。



◆韓国保守系団体が統一教に抗議デモ

韓国の保守主義団体“ライトコリア”などで構成された抗議団【韓国の枯葉剤戦友会ライトコリアの愛国国民運動統合の行動本部】が、4月24日、韓国ソウル麻浦の統一教財団前で抗議デモ集会をおこない、同日在韓日本大使館前で記者会見を開いた。

昨年12月1日に日本で開催された『アジアと日本の平和と安全を守る全国集会』で文國進統一教財団理事長がおこなった基調講演の内容が「日本の再武装と軍国主義の復活を促す妄言発言である」として、これに抗議、声明文を出したものだ。

同月27日には、昨年12月24日に軍事境界線を越えて北朝鮮に入国し故金正日総書記の弔問をした文亨進統一教会世界会長、パク·サングォン平和自動車代表理事、ワシントンタイムズ朱東文会長の3人について「金正日のために亡くなった英霊に謝罪せよ」と抗議がおこなわれた。

この件について韓国当局は「国内で許可した団体ではないが、彼らの国籍が米国なので配慮して軍事境界線通過を許可した」と答えている。

米国籍を利用し北朝鮮入国を果たした“統一教御一行”の3人は、韓国国内で許可され民間から参列した金大中前大統領夫人・イ·ヒホ女史と現代グループ玄貞恩会長一行の2日前に訪朝していた。

「韓国大統領選への出馬が囁かれている」
と教団内で“囁かれている？”文國進氏

◆韓国統一協会信者が文國進理事長退陣要求


　國進氏に対しては、身内である統一教信者からも追及の手が伸びている。

　4月17日、韓国の統一教信者で構成された『統一教会祝福家庭緊急対策委員会』は、韓国の宗教担当の政府部署である文化体育韓国部に陳述書を提出後、統一教財団前に前世界基督教統一神霊協会維持財団理事や釜山・忠南ヨンギの統一教会食口らが集結し、『文國進理事長退陣とパークワン問題解決要求集会』をおこなった。

◆「背任で告訴」？「韓国大統領選出馬」？


　背任嫌疑で告発があり検察が調査中とされている文國進氏について、日本国内のある地区では信者に「国防意識が高まる韓国で、國進様の人気が急上昇し大統領選挙への出馬も囁かれている。國進様の言われる『強い韓国』は韓国国民に強いインパクトを与えている」と伝えているそうだ。
　日本国内の信者に伝えられている内容と、韓国での國進氏を取り巻く実情には相当の差異があるようだ。

◆米統一協会総会長がバンドメンバーと駆け落ち？

また、SONIC CULTというバンドで音楽活動をしていた米統一協会の文仁進総会長（教祖の三女）が行方不明となっているそうだ。その期間は3ヶ月にも及ぶと云う。

バンドメンバーの男性も同時期から行方不明となっており、行動を共にしているのでは？と言われている。

◆腹違いの長男は霊感商法のあがりを受け取ったために逃避行？

　、文國進氏の腹違いの兄・文聖進（ムン・ソンジン）氏は、文鮮明（ムン・ソンミョン）教祖が最初の妻との間に儲けた長男だ。

　その聖進氏は教祖の3番目の妻である現在の教祖夫人・韓鶴子（ハン・ハクチャ）氏とは二つしか歳が離れておらず、鶴子夫人からは疎まれているという。そのため、聖進氏は日本国内で隠匿生活をしていたが、聖進氏を慕う日本人信者が献納した献金が霊感商法で巻き上げたものだったと判明。聖進氏は捜査当局の呼び出しを受けたもののそれを回避し日本から脱出、韓国で逃避生活を送っているとされる。

◆日本在住のご息女夫婦の家賃は月100万円！

　また、教祖の五女・文善進（ムン・シンジン）氏夫婦は東京・六本木の高級マンションに住んでいるとされるが、その毎月の家賃100万円は統一協会系の商社・ハッピーワールドが支払っているという。 ハッピーワールドの前身は『幸世商事株式会社』『世界のしあわせ株式会社』であり、霊感商法による多額の損害賠償訴訟を起こされた他、管轄省庁からの指導を複数回受けている。

◆カジノホテル開業の五男のために日本人信者に献金強要？

　ラスベガスでホテル業を始めた五男・文権進（ムン・クォンジン）氏に対し、文鮮明教祖は聖婚52周年記念にかこつけ、一祝福家庭あたり52万円の献金納付を日本の信者に指示したとされる。

　52万円の献金納付命令については4月末日までのノルマとされていたが、それとは別に基台ごとに53万円の献金納付命令も出ており、ある地区の基台長はノルマ達成のために「御父母様の食事がない」「国が滅ぶ」などと信者に伝えているという。

　「食事がない」筈の教祖夫妻だが、カジノ通いや宝石買いに巨額を費やしているとの情報もある。信者の間には「その原資は日本の信者の献金ではないのか？」との声も挙がっているそうだ。


◆「献金目標を達成できない教会長は恥」


　4月後半の献金目標額の最低70％を達成できない教会長は、GW明けに韓国・清平の修練会に参加するよう言われてる。

「今回の内容に応えることが出来ない責任者は、再教育・再出発させなければならない」

「70％超えることが出来ない牧会者は、5月の連休後に修練会に参加すること」

その修練会に参加する教会長は「恥」だと煽られているそうだ。

◆三男支持を公然公開する信者も

数百人の韓国人統一教信者が、教祖の三男・文顕進（ムン・ヒョンジン）氏を支持する『良心宣言文』を実名で出したとの情報もあった。

四男・七男・韓鶴子教祖夫人“連合”と敵対する三男・文顕進氏への支持を公然と公開する信者の動きも出てきた韓国統一教、その動きが日本にまで飛び火しないか“日本統一教会”は危惧を抱いているとされる。