判明！統一協会の高齢信者ケアの実態



統一協会松濤本部作成【高齢者ケア状況調査表】

高齢層人口比率の増加により、世界一の高齢化社会と云われて久しい日本。
日本のカルト団体も、その例に漏れず信者の高齢化が加速している。

統一協会（統一教会）でも信者の高齢化に伴い、各信者の『ケア状況』を調査していることが判った。

今回、本紙は統一協会松濤本部が作成した【高齢者ケア状況調査表】の記入サンプル表を入手した。

そこには、高齢信者の死後、遺族との金銭トラブルを回避するための対応策が実例で記されており、信者を金銭収奪の対象としか見ていない教団の実態が垣間見える。


◆「念書や感想文を取る」「喜んで学んでいる記録映像で残す」

【高齢者ケア状況調査表】には3人分の例が記されている。

その名は『統一花子』『天宙善男』『天歴龍子』、それぞれ『83歳』『85歳』『88歳』との設定だ。

項目は『生年月日』『入会日』『祝福双』『霊の親』『貢献度（単位万円）』と続き、『現状と課題』の欄には『通教しているが、認知症の初期段階（統一花子）』『最近出会い、教育（天宙善男）』『健康問題で最近通教していない（天歴龍子）』とある。

『家族・親族の構成及びＵＣへの姿勢』『今後の対応』と並ぶ項目には「子供と同居、子供は通教の事実知らない」統一花子さんには　『念書や感想文を取る努力する』、「一人暮らし、子供は通教の事実知らない」天宙善男さんには『喜んで学んでいる記録映像で残す』、そして「子供と同居、UCへの悪印象はない」天歴龍子さんには『家族を含めた企画に誘う』と状況によって対応を使い分けている。

項目は『担当名』『遺言・昇華式などについての希望』『文書類管理（済・未）』と続く。


以下に纏めた。

【高齢者ケア状況調査表】


統一花子（83）通教しているが、認知症の初期段階　→　念書や感想文を取る努力する

天宙善男（85）最近出会い、教育　→　喜んで学んでいる記録映像で残す

天歴龍子（88）健康問題で最近通教していない　→　家族を含めた企画に誘う

各項目や記入例から、この【高齢者ケア状況調査表】の作成の意図が、高齢信者の死後、本人の『念書』や『記録映像』を遺すことにより、献金や物品購入などが自主的なものであったとの証拠保全を目的としたものであることが判る。


◆財産収奪と訴訟対策が狙いか

統一協会が組織的に信者から収奪した財産・資産を如何にして守るか、遺族に取り返されないようにするにはどうすればよいか、その対策の一端が【高齢者ケア状況調査表】のサンプルに表れている。

通常『ケア』とは「広い意味では、世話や配慮、気配り、手入れ、メンテナンスなどをすること」とされているが、統一協会で云う『ケア』とは、『万円』の『単位』で表される信者の『貢献度』に対するものであるようだ。


今回発覚した文書から、教団が信者をどのような対象として見ているかが、明確となった。

老年期に差し掛かる末端信者は、自らが所属する教団が今後自分たちをどのように扱うつもりなのか今一度冷静に考えた方がよさそうだ。