本紙、幹部を除く記者7名全員クビ！「信教の自由を守るため」

この日、7人の記者がペンを置いた。

やや日刊カルト新聞社（藤倉善郎主筆）は28日、在籍する主筆と副代表以外の記者全員をクビにすると発表しました。藤倉主筆は理由について、「各記者の信教の自由を守るため」と説明しています。藤倉主筆は『週刊新潮』で執筆した記事がもとで、幸福の科学から1億円の賠償請求訴訟を起こされることが決まっており、「やや日刊カルト新聞」の所属記者たちは幸福の科学から教団施設と教団イベントの会場への「出入禁止」を通告されていました。

やや日刊カルト新聞社（任意団体）が運営するニュースサイト「やや日刊カルト新聞」は2009年10月創刊。藤倉主筆と鈴木エイト副代表を含めて9名が在籍し、それぞれ取材活動や記事執筆、サイト運営に携わってきました。しかし11月28日、同社は藤倉主筆と鈴木副代表を除く記者7名全員をクビにすることを急遽、決定しました。

その原因について、同社の関係者はこう明かします。

「原因は、幸福の科学による記者への出入禁止通告です（本紙〈幸福の科学が本紙主筆と新潮社を“1億円提訴”へ＝本紙記者全員を出入禁止に〉参照）。これには藤倉主筆を含め記者全員が大きなショックを受けています。記者である限り、もう二度と大川隆法総裁の素敵な霊言などを拝聴したり金ピカのエル・カンターレ像を拝んだりできないのですから。記者たちはみな、“幸福の科学を取るか、やや日刊カルト新聞を取るか”と、頭を抱えていました」

そこで藤倉主筆が、記者たちを全員クビにすることを提案。記者陣もこれを了承しました。7名の記者は11月28日付で記者としての資格を失い、ごくふつうの一般市民に戻ります。「やや日刊カルト新聞」は今後、藤倉主筆と鈴木副代表の2名で運営されます。

藤倉主筆は今回の決定について、以下の声明を発表しました。

〈弊紙の記者たちはみな幸福の科学が大好きです。みな大川隆法総裁の法話や霊言を拝聴し多くの人々と共有したいと願っています。しかし、弊紙の記者でいる限り、それはかなわぬ夢となりました。やや日刊カルト新聞の活動には大きな社会的意義がありますが、個々の記者の人権と引き換えにはできません。彼らの信教の自由を守るため、みんなクビにしました。読者の皆様にお詫びするとともに、このような苦渋の決断をせざるを得ない状況に我々を追い込んだ幸福の科学を強く非難いたします。記者をクビにしたことで弊紙は2人体制となりますが、今後もカルト問題をいじっていきます〉

クビにされた記者の一人は、本紙の取材に対してこう語りました。

「せいせいした。これで12月5日のエル・カンターレ祭（大川隆法総裁・大講演会）に行ける」