■昨年の早稲田祭では開始2時間で“退場処分”
「心のエステ」の撤収作業(2012年早稲田祭で) |
今年の早稲田祭では、党首に就任した釈氏の講演会のみで、学内での「心のエステ」はなし。代わりに、早稲田大学近くにある教団施設で「心のエステ」を開催し、早稲田祭の行き帰りの通行人を路上で勧誘していました。
■昨年の反省を踏まえ、本紙記者陣は変装して突入
今年の講演会会場 |
しかし講演会に行くことをTwitterで予告していたせいか、本紙主筆らは早稲田祭運営スタッフからもマークされていたようです。会場があるフロアのエレベーターを降りたところですぐに、早稲田祭運営スタッフから「取材許可証はお持ちですか」と声をかけられました。
藤倉主筆「取材ではないので、そんなものはありません」
運営スタッフ「一般来場者として入場するということですか」
藤倉主筆「そうです」
運営スタッフ「わかりました」
というわけで、一般来場者として会場に入りました。万全の変装が功を奏したのか、教団関係者に止められることもなく、すんなり席につくことができました。
入場に成功しガッツポーズを見せる本紙主筆ら |
しかしこの時、我々は重要な事実を見落としていたのです。なぜ、ただ黙って歩いているだけで、早稲田祭運営が我々を見つけて「取材ではないのか」と疑うことができたのか、ということです。
実は、藤倉主筆ら2名がやや日刊カルト新聞の人間であることは、最初から早稲田祭運営スタッフや教団にバレていたのです。
明らかに学生ではない教団関係者が本紙主筆らに退場を求めてきた |
男性「ややカルトの方ですよね。入場はご遠慮いただきたい。藤倉さんですよね?」
藤倉主筆「そうです。よくわかりましたね」
男性「それはもう、ひと目でわかりました。入場はご遠慮ください」
藤倉主筆「なぜですか?」
男性「主催者の判断で入場をお断りしてもいいと、早稲田祭運営の方から言われています」
藤倉主筆「昨年もあなた方はそう言ったが、実際に早稲田祭運営の人に来てもらったら、そんなことは言っていないと言われて、ウソがバレちゃいましたよね。そんな教団の言うことに、はいそうですかとはいきません。この場に運営の人を連れてきてください。運営の人の口から言ってもらわなければ、こちらは納得しません」
男性が早稲田祭運営スタッフを呼びに行っている間、藤倉主筆とわくたま記者は、恐怖に震えていました。
「変装していたのに、どうしてバレたのだろう」
「幸福の科学の情報網、恐るべし」
なぜ正体がバレたのかわからず当惑する藤倉主筆 |
早稲田祭運営スタッフ(右側の法被姿)も加わり、入場拒否をめぐって押し問答 |
「わかりました。主催者の判断なのであれば、その主催者とこちらで話し合います」
というわけで、主催者との押し問答が始まりました。
男性「これまでの記事が悪意によって書かれているので、講演会の進行に支障をきたす」
藤倉主筆「悪意じゃないですよ。それに、講演会の進行に支障をきたす記事って、どんな記事ですか? どの記事が進行に支障をきたすのか示して下さい。記事は講演会の後に掲載されるのに、講演会の進行に支障をきたせるわけがないと思いますが」
2011年5月、幸福の科学の原発賛成デモに防護服姿で参加した本紙取材陣(【ソコイジNEWS第1回】幸福実現党の原発賛成デモに行ってみた!!) |
男性「デモ(2011年の幸福の科学による原発賛成デモ)のときも、デモの趣旨に賛同してないのに揶揄する目的でデモに参加した」
藤倉主筆「この講演会は、幸福の科学に賛同している人しか入ってはいけないんですか? ほかの来場者たちにも思想チェックをしてるんですか? 政党を作っているくせに、民主主義とかわからないんですか」
男性は、入場拒否の根拠について語りながら、手に持っていた本をこちらに示すような素振りを見せました。『「仏説・降魔経」現象編―「新潮の悪魔」をパトリオットする』(大川隆法、幸福の科学出版)です。ここには、大川総裁が藤倉主筆の霊を無断で呼び出して語らせた「霊言」が収録されており、大川総裁や教団幹部が、藤倉主筆をブラック・ジャーナリスト呼ばわりするなどして事実無根の誹謗中傷しているほか、藤倉主筆の身体に害を及ぼすかのようにほのめかす内容です。
藤倉主筆「え? それ? それが入場拒否の理由なんですか?(笑)」
男性「いえ、違います。そうじゃなくて……」
藤倉主筆「別に野次るわけでもなく、大人しくここにいるだけなんですけど、なぜそれで支障をきたすんですか? むしろ、我々に対してあなたがこうやってあれこれ言ってくるから、講演会が始められなくなっているじゃないですか」
男性「わかりました。野次ったりしないんですね。では、この席で一緒にいさせていただきます」
別の信者男性も「撮影しないかどうか見張らせていただきます」と言って、藤倉主筆の隣の席に陣取りました。
藤倉主筆「その本(前出の『「仏説・降魔経」現象編―「新潮の悪魔」をパトリオットする』)、良かったらサインしましょうか?」
男性「これはあなたの本ではありません! 大川先生の本です!」
それまで一応は紳士的な態度で会話していた教団関係者が、本気で怒りを見せた瞬間でした。
男性「今日は、どうしてそんな格好なんですか?」
藤倉主筆「去年、堂々と素顔で入場しようとしたらあなた達に邪魔されたからです。だから今年は変装してきました」
男性「ほう! なるほど、そういう品性なんですね。(身分が)わからないように変装してくるような」
藤倉主筆「ていうか、ひと目でぼくだとわかったんですよね」
男性「(変装だと)言いましたよね? いま言いましたよね?」
なぜか、鬼の首をとったかのように大喜びする教団関係者。
こんなよくわからないやりとりをしているうちに、予定を15分以上も遅れて釈党首の講演が始まりました。
■肝心の講演の内容は……
講演する釈量子党首 |
「釈量子氏、大学時代にスカート内を盗撮されて、盗撮犯を追いかけたという経験を披露。会場湧く。って、これのどこが自己実現の例なんだよ!w 陳腐な例え話が延々続いて正直退屈」(@karoku1991さん)
「恋愛の話とか言ってたのに労働の話だった…。そしてリスカの話に…なんだこの講演会は」(@opanponさん)
「話の展開についていけてない。おれは頭がわるいのかもしれない」(@knorihitoさん)
だいたい、こんな感じで終わりました。
昨年は、ミュージシャンであり幸福実現党の青年局長でもあるTOKMA氏が参加し、釈氏と対談する形式の講演会でした。TOKMA氏はその場で曲も披露し「エル・カンターレ~」と、幸福の科学における至高神の名を歌いあげるなど、政治色ばかりか思いっきり宗教宣伝も兼ねたような講演会でした。
しかし今年は、政治的な話もほとんどなく、宗教的な話は皆無。
今年5月の東京大学「五月祭」で「中国の核、北朝鮮の核を無力化できる、たとえば、プラズマ兵器なんて東大生なら作れるはず」などと素敵な発言をしていた釈党首(当時は女性局長)。早稲田生にはプラズマ兵器開発を期待していないようです(東大・五月祭で幸福実現党幹部が講演 「東大生ならプラズマ兵器作れる」)。
講演会終了後、会場を後にする藤倉主筆らに、早稲田生らしき学生たちが、
「カルト新聞、読んでます!」
「頑張ってください!」
などと声をかけてくれました。
藤倉主筆の
「我々は今回、革命的変装により講演会への入場を果たすことができた。幸福の科学と早稲田祭運営スタッフの両反動勢力が、来場者のうち我々についてだけ写真撮影を禁じるという極めて差別的な対応をとったことについては、民主主義国家にあるまじき蛮行として徹底的に弾劾する。しかし我々の活動に賛同する同志学生諸君や同志野次馬諸君が写真を撮影し、革命的Twitterにアップしたり我々に提供してくれたりした。来年はさらなる連帯により、よりいっそう革命的な早稲田祭になることを期待する」
■明治大学でも偽装出展、でも“やる気なし”
本紙取材陣はこの週末、幸福の科学や創価学会による偽装出展があるとの情報が寄せられた明治大学と横浜国立大学にも行ってみました。
まずは明治大学の「明大祭」。創価学会のダミーサークルとの情報があったあるサークルの屋内展示です。
ここでは、日本の国際問題についてのパネル展示が行われていました。しかし明らかに創価学会の宣伝と言えるような要素はなく、強いて言えば、教室内のデコレーションの風船が「青黄赤」の順に並んでいる所が1カ所あっただけ。
次に、幸福の科学が「Happiness」という名称で行っていた屋内展示「心のエステ」。こちらも、教団の宣伝に当たるようなものは一切なく、人間関係や恋愛に関する心理テストのようなものをしているだけでした。ただ、壁に貼られているサークルメンバーたちのスナップ写真には、背景に幸福の科学の祭壇が写っていたり、教団施設のホールと思われる場所で移した写真があったり、客の対応に出てきた学生が「OR」の文字をあしらった教団のペンダントをしていたり。「わかる人にはわかる」程度のアピールは行われていました。
しかし学生信者たちは、教団名はおろか、宗教であることすら明かそうとせず、「いろんな大学の学生の集まり」という説明しかしません。取材したエイト記者が学生信者に「夢とかありますか?」と尋ねられ、「偉大な宗教家になって世界征服することです」などと答えるなどしましたが、特段の反応は得られませんでした。
わかったことは、明治大学の学生ではない信者が「心のエステ」のために動員されていたこと。本誌記者陣の対応にでたのは、明治学院大学の学生と成蹊大学の学生でした。
藤倉主筆の感想(左)とエイト記者の感想 |
宗教であることを隠した、明らかな偽装出展であり、「心のエステ」自体が幸福の科学の教義に基づいて作られた心理テストではあります。しかし、あまり実害はなさそうでした。実害がなさすぎて、むしろ何がしたいのかよくわからないほど。
明大祭での「心のエステ」の内容は、翌日に別の記者が行った体際も同様でした。藤倉主筆らの正体がバレていたために当り障りのない内容に変更されていたという可能性は高くなさそうです。
■横浜国大では、明らかな偽装伝道
「心のエステ」の客引き(横浜国大で) |
横浜国大での「心のエステ」チラシ(左)と教団施設での「心のエステ」チラシ(右) |
本誌記者陣が受け取ったメッセージ・カード。『I'm Fine!』『希望の法』はいずれも幸福の科学の教祖・大川隆法総裁の著書。 |
引いてみると、出てきたのは、大川総裁の著作を引用したメッセージカードです。別の記者が別途、この「心のエステ」を受けた際にも、やはり同様メッセージカードを渡されています。
藤倉主筆「これ、著者とか出版社とか書いてないんですが」
学生信者「実は私たちは、大川隆法先生の著作のファンの集まりなんです」
宗教団体であることは頑なに隠そうとします。この学生信者も、明治学院大学の学生でした。
学生信者「大学とは関係ないサークルで、ここ(横浜国立大学)以外の学生も多い」
藤倉主筆「この大学の学生は一人もいないんですか?」
学生信者「いえ、一人もいないというわけではないんですが……」
一般の学生に尋ねてみると、横浜国大の学祭で幸福の科学が出展するのは今年が初めてとのこと。
「この春、幸福の科学学園の卒業生がうちの大学に入ってきたんです。そのせいですかね」(ある学生)
幸福の科学学園の発表によると、横浜国大の合格者はたった1人。しかし「心のエステ」には10人前後の「学生」が関わっていました。
横浜国大「常盤祭」の実行委員会は、宗教団体による出展は禁じていないものの、「過度な勧誘や強引な客引きを行っている団体には注意をし、必要に応じて相応しい対応は取る」(同実委関係者)としています。
取材:藤倉善郎、鈴木エイト、わくたま、某H、ポン太郎
写真提供:大東隆作氏
衣装:藤倉の嫁
15 コメント:
革命的マルクス主義的レーニン主義的トロツキー主義的中核連合のコスプレをしたんですかw
自称”愛国者”の幸福の科学の人はスーパー霊的パワーを使うまでもなくわかったようですねwww
お疲れ様です!ホント、お腹イタイです(笑)
素朴な疑問ですが なぜ幸福実現党主任は『「仏説・降魔経」現象編―「新潮の悪魔」をパトリオットする』を手に持っていたのでしょうか??
釈さんの講演会に 釈さんの霊言本ならわかりますが。
藤倉さんが取材に来られるのを予想して用意していたとすると
もしかして霊言本には お札代わりみたいな意味があるのでしょうか??
(だったら効き目がないということに…)
オレンジの主筆Tシャツは販売してないんですか?
欲しいんですが。
アノマミスのお面みたいに売ってるといいのに。笑。
間違えました。アノニマスでした。すみません。
藤倉さん来ると思ってわざわざ藤倉霊言本持ってきた幸福の科学職員www 本当に、やや日でネタにしてくれと言わんばかりのことをする団体ですね。
わくたまさんや某Hさんの名前が記事に登場していて、古参ファンとしては胸熱です。
やや日の記者の皆様、取材お疲れ様です!!
はい、次。
幼稚園児か?
抱腹絶倒‼ お見逃しなく‼
【拡散希望】 『花田紀凱の週刊誌欠席裁判』の文字起こし
http://sanpole.blog.fc2.com/blog-entry-195.html
サンポールさんのブログ
カタカナには適当なんだわ。
「なんでこんな人がねー、こんなものをねー、信じんのかと・・・(笑)」
「こんなもの」ですよ・・・。
花田さんもキツイ!
相変わらず、どれだけ大川書籍から引用したメッセージ・カード配りまくっても、その内容を大川や職員が実践する気もないから、説得力ないよな。・・・モッタイナイ。
他人に対して粗探しをする癖は、大川さんの得意科目の一つですからね。ボスがそうなら、職員達も他の職員を蹴落としてまでも、他人の粗探しの達人になろうとするのが理解できる。
しかし、藤倉も間抜けだね!!!オレンジのT シャツにてめぇの名前が書いてあればそりゃすぐにバレるに決まっているさ!!!もう少し頭を使えよ!!!
おお! それはうかつでした。次回はもっとうまくやります。
このブログが新聞とあるのも変な話!
記者のほとんどクビにして、単なる日記だなw
「やや日刊カルト新聞」主筆・藤倉善郎の自滅!
「やや日刊カルト新聞」主筆・藤倉善郎は、「素人並みのリテラシー」
「やや日刊カルト新聞」主筆・藤倉善郎は、メディアリテラシー欠如の「詭弁ライター」
「やや日刊カルト新聞」主筆・藤倉善郎と私が、なぜ対立するようになったのか
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