2015年5月25日月曜日

廃業産婦人科のカルテを巡る弁護士への懲戒請求=カルト被害防止の手段と正当性問われる

滝本弁護士の戒告を伝える統一教会公式サイト
廃業産婦人科のカルテを巡り、統一教会信者の医師がカルト問題に取り組む日本脱カルト協会(JSCPR)の元理事・滝本太郎弁護士を懲戒請求していた件で、横浜弁護士会は滝本弁護士を最も軽い『戒告』処分に付した。

何故カルト問題に取り組む著名な弁護士が、当該教団の信者から懲戒請求を起こされるような事態となったのか。そこには、カルト被害の救済に取り組む弁護士としての、やむにやまれぬ事情があったようだ。

廃業した産婦人科診療所のカルテを巡る騒動の本質を検証する。

◆中絶カルテの統一教会流出を阻止、“緊急避難”の是非は?

ある建物で産婦人科診療所を開業していた医師が亡くなり、遺族から診療所資産一式の譲渡を受け新たにビル所有会社と賃貸借契約を結んだ産婦人科医が、統一教会の教会員だと発覚したことが騒動の発端だ。
この医師が統一教会の教会員だと知った建物所有会社は、2013年6月4日 「賃貸借契約を解除し明日6月5日に予定されている産婦人科診療所の開業を阻止したい」と滝本弁護士に相談。滝本弁護士は人工中絶のカルテなどが統一教会側に渡ると「取り返しがつかないことになる」と懸念、同日夜から翌5日早朝に掛け、依頼者と共に建物の鍵の付け替えを行ない、契約解除通知と鍵を付け替えた旨の通知書を建物入口に貼りつけた。

これが自力救済行為・弁護士法第56条第一項の「弁護士として品位を失うべき非行」に該当するとして、件の統一教会医師が滝本弁護士の所属する横浜弁護士会へ懲戒請求を行なった。

懲戒請求を受けた横浜弁護士会は今年3月31日、滝本弁護士を最も軽い戒告処分とする裁定をくだしている。


 4月3日、統一教会本部がこの件に関して以下の記事を公式HPに掲載した。
【統一教会公式ホームページ 2015年4月3日】

統一教会員に対する非行で、日本脱カルト協会理事の滝本太郎弁護士が懲戒処分

 日本脱カルト協会の理事兼事務局長の滝本太郎弁護士が、所属する横浜弁護士会から3月31日、「弁護士としての品位を失うべき非行」が認定され、懲戒処分(戒告)を受けました。

 滝本弁護士は、医師である教会員のAさんが診療所を開設する準備を進めていたところ、建物貸主のB社から委任を受けたとして、無断で建物入口のカギを付け替えたり、建物内に保管していたカルテを持ち出すなどしたとしてAさんから懲戒を求められていました。

 日本脱カルト協会のホームページには「当会は破壊的カルトの諸問題の研究をおこ ない、その成果を発展・普及させることを目的としたネットワークです。心理学者、聖職者、臨床心理士、弁護士、精神科医、宗教社会学者、カウンセラーそし て『議論ある団体』の元メンバー等により構成されています」とありますが、その事務局長自身がこのような不品行・非行によって懲戒処分を受けるようでは、 全く信用性の欠如する団体であると言わざるを得ません。

この統一教会公式サイトの記事についてだが、事実誤認箇所があるばかりか誤読を招く記述となっている。

まず、滝本弁護士は日本脱カルト協会の前事務局長であり、事務局長ではない。基本的な事項に間違いが見られる上に、この文脈では“カルテ”が亡くなった産婦人科医のカルトとは示されておらず、統一教会教会員の医師によるカルテと“誤解”させる内容となっている。

尚、滝本弁護士は戒告処分を受け以下の声明を発表している。
当時は、何よりも前産婦人科医のカルテが統一協会に流出することを心配した。
カルテは、医師間であっても、患者の了解なきまま譲渡してはならないものですが、当時、懲戒請求者宛てに実質譲渡されてしまっていました。
それでも、鍵を替えて締め出すなど行き過ぎた行為であり、深く反省しています

横浜弁護士会が滝本弁護士に下した処分が最も軽い戒告処分だったことから、これを不服とする統一教会サイド・統一教会教会員の当該医師(懲戒請求人)は4月中旬、日弁連に異議を申し立てた。

◆本紙主筆の感想

この滝本弁護士の行動を日頃からカルト被害予防問題、とりわけ統一教会の問題に積極的に取り組む本紙・鈴木エイト主筆は「個人的見解」として以下の様に分析した。

「人工中絶手術を受けた患者のカルテは、先祖因縁などを吹き込み悪質な霊感商法を行なってきた統一教会からみると、ある意味“宝の山”です。被害を未然に防ぐために滝本弁護士が採った緊急避難的行動は、中絶の施術を受けた女性のカルテが統一教会側に流出することを防いだという点に於いて評価できます。統一教会が霊感商法や詐欺勧誘を行う際に、勧誘対象者の心の傷を探り当てそこを突いていくというのが常套手段ですから。これは火事になった家から逃げ遅れた子供を救うために不法侵入を犯して他人の家屋内に立ち入るといったケースと同様で、違法性は阻却されるべきだと思います。その辺りの事情を考慮したからこそ横浜弁護士会の処分も最も軽い戒告止まりだったのでしょう。本紙として滝本弁護士の採った行動を推奨するわけではありませんが、個人的には大いに理解できます」

また鈴木主筆は統一教会教会員の医師による悪質な勧誘実態について、以下の様に語った。

「統一教会教会員の医師による勧誘は過去にも被害報告があります。例えば千葉の有名私立病院の難病専門医が統一教会信者で、自分の担当する患者を県内の教団偽装施設に誘い込んでいたという事例もあるほどです。今回滝本弁護士を懲戒請求した統一教会教会員の産婦人科医が、同所で産婦人科医院を開業していた故人の医師のカルテをどう利用しようとしていたかは判りませんが、教団の勧誘グループに渡る可能性もあったわけです」

更に鈴木主筆は、自身も緊急避難的行動を採っていたことを打ち明けた。

「私もこの種の緊急避難的行動を採ったことが何度もあります。街頭でカルト勧誘阻止のパトロール活動を行なっていた時のことですが、統一教会偽装勧誘員が持っていたアンケート用紙を半ば強引に”押収”し、用紙に記された勧誘被害者に連絡して注意喚起していました。勧誘員は正体と目的を偽って不正に個人情報を入手しており、カルト被害の発生が懸念されたからです」

そして滝本弁護士の受けた処遇については

「カルト被害を未然に防ぐというのは、この種の誹りを受ける惧れと表裏一体なのです」

と、カルト被害防止のためにやむを得ず緊急避難的措置を採ることには一分の理があると語った。


11 コメント:

匿名 さんのコメント...

感想文ですかw

匿名 さんのコメント...

土足侵入が大好きなエイトくんの感想でした。

匿名 さんのコメント...

カルトに個人情報を渡すわけにはいかないから仕方のない話なんですけどね。統一教会というカルトが恐喝する材料を得られないからと怒ってるそれだけの話でしょ?

匿名 さんのコメント...

ちっ うっせーな
座禅でジャンプして悟りにチャレンジしてりゃいいだろ

匿名 さんのコメント...

この弁護士さん、セクハラ騒動もあったよね。

匿名 さんのコメント...

もし君が急患だったとする。
下記の中から医者を選べと言われたら、どの人を選ぶ

統一協会の医師
幸福の科学の医師
ラエリアンムーブメントの医師

匿名 さんのコメント...

>2015年5月30日 17:08

強いて、というなら第4の「ひたすらガマンする」だな。

匿名 さんのコメント...

それが一番ダメだわな

匿名 さんのコメント...

卒業生:UCに何があったのかはわかりませんが、本当に反省しないと、組織も摂理とやらも崩壊するよ、と言いたいね。もう崩壊してますがね。文某おじさんが無能なのか、なんの組織も作らず、メンテナンスもしてないものだから、ついて来たメンバーも人生ボロボロでしょう。摂理の成就も何もないでしょう。献金だけがあるだけで、みんな裏切られたと思ってますよ。最近、金オンピル(3弟子)の秘書のようなことをしていた人が、盛んに講演をしていますが、金さんの遺言として講演をしているようです。①文某おじさんはメシアではない、という事。相当恨みと悔恨を金が持っていたこと。死の前に霊能者のような人に文某はメシアではないことを宣言してから行かないと地獄にいくと言われていたために、相当の恐怖と焦りがあったよう。その金の遺言の実践として講演をしていること②6マリアの件は事実であること。(10代20代30代40代50代60代の女性と血分をして、結果的に二人の子供が生まれたこと等は全て事実)その一人がサムエル。初期には血分が行われていたこと。一部の幹部も同じ。同罪だからよく秘密を守る。知っていて何も言わない。これは罪深いね。③文某の子供も文某はメシアではないと言っていたこと。おそらくほとんどの文某の子供はメシアではないと心では思っている事。実際に、秘書さんは本人から聞いている。証言がある。なぜそのようなことが起きるかと言えば、日本のメンバの過酷な献金奴隷状態に対しての疑問と良心から。ひどすぎるから。また、そのお金の使い道もあまりにもいい加減なのを見ている。もちろん、見てなくても結果を見ればわかるはずだ。何も成果はない。箱モノがあるだけ。そこには横領、贅沢、賄賂、不正蓄財、k国幹部の腐敗。それを見たら子供の立場で疑問に思うでしょう。いつかその蕩減(償い)が来るだろうという恐怖。当然死後にも来るでしょうね。純粋な日本メンバーを騙し、苦労させ、自分では良い生活をしていた。そのことは事実なのです。④それ以外にも文某おじさんの血分のような事実があるという事。意外とk国幹部たちは知っている、と同時にしている(k国幹部よ全て告白してから霊界に行けよ、そうでないと地獄に行くかも)⑤原理はかなりの部分、金百文からの盗作という事。これは反対派の本にも古くから書いてありましたが、かなりのレベルのk国幹部が言っているという事が重要。オンピルも言っている事。実際、金百文から本を借りてきたのはオンピルだったらしい。翻訳して暴露するとのこと。⑥オンピルはお金献金(免罪符と同じ)で霊界解放とか救われるとかの話には絶対反対であったとのこと。その良心の呵責。恐ろしいほどの内的な葛藤があったようです。この話は、かなりのレベルの人の誠実な証言です。しっかり考えましょう。方向性としては、献金は直ちにやめる。早めに卒業する。日本UCを生まれ変わらせk国UCとも、各国UCとも縁を切ること。日本独自の正当的理性的保守の団体を作り、出直すこと。これしかないでしょう。結果的には文某おじさんはただ、日本をいじめ抜いただけ(これが蕩減か:笑い)であったという事。文某おばさんも同じだから気を付けること。

匿名 さんのコメント...

緊急避難?
自分たちの正義の為なら違法行為も辞さない。とか発想が反社すぎて草

匿名 さんのコメント...

日本国憲法では「国民は納税の義務を負う」とされて居ますが、宗教法人が行う宗教活動だけはなぜか非課税で不平等である。その理由について 宗教法人は税法上「公益法人等」になぜか分類され、ビジネス団体で政治献金をし「収益事業等以外は原則非課税」とされていますので平等な税制改革をしなければいけない。