幸福実現党・七海ひろこ候補まるで“地下アイドル”＝ファンにサインや抱擁も

七海ひろこ氏（6月26日・新宿駅前）

7月10日投開票の参院選で幸福実現党の比例代表候補・七海ひろこ氏が、まるで“地下アイドル”のような街宣をしています。6月26日、東京・新宿駅前で党首・釈量子氏と街宣した七海氏。演説後、街宣車を降りて駅前の歩道で支持者（幸福の科学信者）や通行人に握手をして回りましたが、信者とは少々風貌の違う若い男性に抱きついたりサインや記念撮影に応じたり。これ、選挙ですよね……？


6月26日の夕方、新宿駅前に幸福実現党の街宣車が乗り付け、党広報本部長兼財務局長の七海氏が登壇。大きな身振り手振りを交えながら有権者に訴えました。まずは、昔から同党が主張している「安倍政権の政策は幸福実現党のパクリ」説。

「アベノミクスの原型、これを作ったのは誰だったか。安倍総理ではありません。安倍総理のブレーンでもありません。幸福実現党です。金融緩和して、財政出動して、成長戦略立てたら日本の景気は回復する。その当時、そんなことをしても意味がない、そんな夢の様なことはできないと言っていたのが自民党でした。しかし安倍総理、幸福実現党の政策、マネをしてやってみた。そしたら日経平均2万円超えました。一時期、景気が良くなったかのように見えた。しかし安倍総理、やってはいけないことをやってしまった。それが消費税の増税だったんです」（七海氏）

経済の次は国防です。

「いつでも中国は日本と戦う用意があると言われている。これに対して民進党、共産党の野党連合、何を言っているんですか。安全法制、廃止すると言っている。憲法9条守れと言っている。つまり民進党、共産党をもしみなさん選んでしまったら、もうこれは日本が北朝鮮からいつミサイル落とされても、中国の軍艦が入ってきても日本人の命、守れないということなんです。つまり彼らは日本人の味方なんかじゃありません。民進党、共産党は中国の味方です。北朝鮮の味方です」（七海氏）

釈量子党首

続いて釈量子党首がマイクを握ります。まず減税を訴えた後、同様にかねてから同党が主張している日本の核武装論。

「この国を守る。安倍首相がライフワークというなら、この選挙でも憲法9条改正とはっきりおっしゃっていただきたいと思います。そして北朝鮮の核に対して、これを無力化するための様々な方法、あるいは（日本の）核装備すら、もう検討しなくてはいけない時代に入りました」（釈氏）


こんな不穏な演説の後、七海氏が街宣車を降りて、新宿駅前の歩道にいた支援者や通行人のもとへ。歩道では、胸にROマーク（教祖の名 Ryuho Ohkawa の頭文字を組み合わせたもの）のペンダントをした幸福の科学信者たちが多く演説を聞いていましたが、七海氏は信者だけではなく一般の通行人にも自ら近づいていきます。かなりの頻度で握手を拒否されていましたが、めげることなく健気に歩きまわります。

支持を表明すると抱きしめてもらえる

リュックを背負ったメガネ男性に七海氏が握手した際、男性が何か言いました。すると驚いたように目を見開いた七海氏は、そのまま男性に抱きつきます。七海氏がその場を離れ次の人に握手しに行こうとした時、男性がこう言いました。

「絶対幸福実現党ですよ！　幸福実現党で決まりですよ！」

七海氏は「ありがとうございます！」と、再び男性にハグ。

幸福実現党支持を表明すると抱きしめてもらえるシステムのようです。

すると今度は、メガネをかけ紙袋を持った別の男性が、七海氏に色紙とペンを差し出します。色紙には、すでに釈量子党首のサインが入っていました。

釈党首のサインの下に自らのサインを書き込んだ七海氏、男性の求めに応じて記念撮影。「比例は幸福へ」と書かれたパンフレットをカメラの方に見せるアピールも忘れません。

その後も駅前の歩道や喫煙所を駆けずり回っていましたが、メガネ男性と抱き合ったりサインして記念撮影していた場面だけ見ていると、まるで七海氏が“地下アイドル”か何かのように見えてきます。

ちなみに七海ひろこ氏、2014年の雑誌や新聞のインタビューでは、「中東の女性たちの解放」や「日本のラーメンを中東に出店」させるために「中東の石油王と結婚する」などと語っています。ファンの皆さんは、いくら幸福実現党を支持しても七海氏と結婚するのは無理そうです。

本紙・藤倉善郎主筆のコメントです。

「オレにとっての幸福実現党アイドルはトクマだけ」

「幸福実現党は消費税5%に減税と言っているが私は3%にしたい」と、ロッカーらしく党の政策の枠に収まらない姿勢を見せるトクマ（同日、立川駅前で）