撮影を妨害する教団スタッフ、目線消しはメッコール |
本紙取材班は教団広報文化局のプレスリリースに従って取材申請をしたが、同局長直々の取材NG回答を受け、極秘潜入取材を試みた。その顛末はいかに。
◆来賓議員の撮影と報道は禁止
『提言 JAPAN 2050 ユース・フェスティバル』は主催:提言JAPAN 2050 ユース・フェスティバル実行委員会、共催:YSP-JAPAN、後援:FFWPUとなっている。YSP-JAPANは世界平和青年学生連合のことで教団の青年組織、FFWPUは教団の現在の正式名称である世界平和統一家庭連合のことだ。
教団はプレスリリースを送った各メディアに対し、来賓議員については撮影や報道を控えるよう「主催者側からの要望」として理解を求めていた。主催者側といってもすべて教団関係者であり、教団サイドからの取材規制であることは言うまでもない。
ちなみに「理解しました。その上で拒否します」というのが本紙の取材・報道姿勢だ
◆7男派対韓鶴子派の抗争も
残暑厳しい9日、幕張メッセの最寄駅であるJR海浜幕張駅はこの日、統一教会・家庭連合の青年イベントだけでなく複数の人気バンドのコンサートやアイドルのイベントが開催されるとあって、多くの人で溢れかえっていた。
駅前広場では、教団7男派・サンクチュアリ教会の澤田地平氏らによる演説が行われており、本紙ではお馴染みの断食デモ隊長・家庭連合の井口康雄氏が大声を上げて澤田氏らに詰め寄る光景が見られた。
海浜幕張駅前でのサンクチュアリ教会(7男派)の演説 |
澤田氏(右)に詰め寄る井口氏(左) |
本紙取材班は、闇ルートでのチケット転売を持ちかけてきた謎の人物と接触するためアイドルオタク風の変装をして、幕張メッセに向かった。
幕張メッセ国際展示場ロビーは大混雑 |
提言2050の案内係、元偽装勧誘員だ |
この大会にはいやいや参加した2世も多く、相当な動員がかかっていたことも2世のSNS等での発信から判明している。
◆チケット入手!入場成功か
来賓政治家が紹介される開演時間の15時が迫る中、別の手を打っていた藤倉総裁がようやくチケット1枚を入手、潜入を試みる。
チケットを手にする藤倉総裁(アイドルオタク風) |
藤倉総裁が入手したチケット |
提言2050会場内の様子 |
敢えなく捉まり、駆け付けた元本部職員(藤倉&エイト対策のためのチームSTAFFに急きょ編入された)T氏によって会場外へ出るよう促される本紙総裁。
「国会議員の挨拶があるので、それをやや日刊カルト新聞に見せるわけにはいかない」そう話すT氏は厳重な警備体制を誇る。
「僕がヘルプと言ったらプロ(の警備)がバーッと来ますよ」
分派の妨害に備える教団サイドは外部の警備会社に依頼、制服・私服の警備員が適度な距離を保って追尾している。
T氏からチケット返納を求められた藤倉総裁はこれを拒否、するとT氏はチケットに「無効」とマジックペンで書き殴った。
チケットにペンで「無効」と書くT氏 |
無残に「無効」と殴り書きされたチケット |
「追い返されるとき『また来るかもしれない』とチケットを没収されそうになった。記念に欲しいんだと懇願したら、手書きで『無効』と書かれた」
◆鈴木主筆が突撃も・・・
藤倉総裁から“無効”チケットを受け取った本紙・鈴木主筆(筆者)はモニタールームへの潜入を試みる。しかし、またしても藤倉総裁を発見したAGT氏に見咎められ、敢え無く掴まってしまう。この日のAGT氏は、府中の森芸術劇場での失態を挽回すべく八面六臂の大活躍。
AGT氏(左)に捉まる鈴木主筆(右・アイドルオタク風) |
鈴木主筆が手にする“無効”チケットを見てウケるT氏(左) |
その様子を撮影する藤倉総裁にはAGT氏が密着 |
モニタールーム入口前からは大型モニターが見える。つまり来賓議員が誰なのかを確認できるということだ。雑談を交わしながら来賓政治家の登場を待つ本紙取材班。
大型モニターが丸見えだ |
対応策を練る対策チーム |
プロの傭兵警備員がAGT氏に耳打ち「胸ボケットのスマホで撮影してます」 |
指摘を受け、指さししながら笑顔で詰め寄ってくるAGT氏 |
我々の意図を察した対策チームは、筆者の提案に従い人の壁を作り、恒例の手の平で遮る作戦に。
しかし人の壁ではカバーしきれず、隙間だらけ。そこで「カーテンとか持ってきたほうがいいのでは」と助言。すると、巨大な暗幕を持ってきた。本紙取材班の指示に従って暗幕で目線を遮ろうとする対策チーム。
暗幕が登場 |
その時点でモニターに、政治家の姿はなく、教団の徳野栄治会長のスピーチに移っていた。敢えて視界を遮る意味もなかったのだが。
藤倉総裁
「統一教会の人たちが我々に中を見せないために暗幕を入り口に貼り始めたので、その様子を撮影しようとしたら、スタッフの1人は『面白い(シーンだ)から撮っちゃダメ』とかわけのわからないこと言うし、もう1人のスタッフもすんごい楽しそうに撮影の邪魔するし」
◆対策チームには元街頭偽装勧誘員が配属
「緊急にエイト・藤倉対策チームを作れ」として結成されたやや日刊カルト新聞対策チーム。その指揮を執るのは本部の青年部長だ。この青年部長は、かつて横浜地区の偽装勧誘とビデオセンターで実績を積んだM氏。M氏の指令によって同対策チームには筆者に勧誘阻止された苦い経験を持つ元街頭勧誘員、つまり筆者の顔をよく知る人員が配置された。その中には勧誘阻止された腹いせに筆者のイタリア製のジャケットを破ってしまい弁償させられたS氏の姿もあった。
◆教団も京葉線もトラブル収まらず
結局、来賓議員の確認ができないまま会場を後にする取材班。
海浜幕張駅前では再び澤田氏と井口氏の小競り合いに遭遇。
サンクチュアリ教会の澤田氏に罵声を浴びせながら詰め寄る家庭連合の井口氏 |
また、この日は京葉線の線路上で謎の発煙事件が発生。「消しても消しても煙が出てくるんです」(JR職員)
京葉線は運転を休止、数千人が幕張本郷駅への代替バスに乗る行列に並んだ。
◆来賓議員は自民党の衆議院議員?当該議員の事務所は否定
その後の調査で、来賓として紹介されたのは「衆議院議員2名、元国会議員1名」ということが判った。登壇してあいさつしたのは一人。また、寄せられた情報によると、あいさつした国会議員は「横浜のいちょう団地が選挙区」と発言していたという。あてはまる自民党の神奈川5区選出の衆議院議員の事務所に照会した。しかし、地元事務所と国会事務所の秘書は、当該議員が幕張に行く予定も行った記録もないと回答。当該議員のTwitterには同時刻に横浜の戸塚駅で北海道地震の募金活動をしていたとツイートされており、地元事務所の政策秘書も議員本人が戸塚駅にいたと回答した。ただし、当日の募金活動を伝える写真に他の地方議員は写っているが当該議員の姿は確認できない。
またこの政策秘書が家庭連合本部に照会したところ、当該議員は来賓出席しておらず「横浜のいちょう団地」というキーワードについては発表した学生の発言の中にあったため混同したのではないかとのことだ。
※本紙では『提言 JAPAN 2050 ユース・フェスティバル』に来賓として出席した議員、登壇して挨拶した議員について、当日来場した2世を含め拡く情報提供を求めます。写真提供も歓迎です。
2 コメント:
体当たりの取材、ご苦労様でした。
それにしても長年、家庭連合を取材しながら、内部に協力者はいないのですか?
内部にも「話したがり」は多いのですから、キチンと協力者をリスト管理すべきでは?
韓国政府が経過した外交工作文書を公開し、北朝鮮の故・金日成(キムイルソン)主席と世界平和統一家庭連合と創価学会が会談していた際の記録が明らかになっている。韓国側は、日本と韓国をつなぐ日韓トンネルと朝鮮半島の統一案を提示している。それを受け入れたのは安倍派、小泉派だ。
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