2018年9月7日金曜日

メッコール爆発!統一教会内からも消滅し信者困惑=一部では密売行為も?

メッコールが爆発した
統一教会(世界平和統一家庭連合)系の韓国企業「一和(イルファ)」が製造する炭酸飲料「メッコール」が日本国内で爆発。日本法人のイルファジャパンでは、今年7月下旬から販売を完全停止し、流通したメッコールを回収、破棄している。販売再開の見通しは立っておらず、再開されない可能性もある。日本全国の自販機どころか統一教会内からもメッコールが姿を消し、信者の間にも困惑が広まっている。

一方、都内の繁華街では、メッコールの密売人も出現。本紙取材班は、渋谷の路上で売人に接触し、メッコール密売の実態に迫った。


■本当に爆発した

メッコールは、麦茶に砂糖と炭酸を加えた飲料。製造元は、日本で統一教会や関連企業が高額で販売し消費者被害も出している高麗人参ドリンクなどを製造販売してきた統一教会系企業「一和」。

メッコールは1982年に同社が発売したが、当初の売れ行きは芳しくなった。不味いからだ。

しかし味に改良を加え、販路拡大を図ったことで、1985年には1カ月で700万本という販売数を記録。イルファジャパンの公式サイトによると、同年に53億ウォンだった売上が86年には159億ウォンにまで伸びたという。この年、日本でも販売が始まった。人気歌手チョー・ヨンピルを起用したテレビCMも売上拡大につながる。

それでも不味いことには変わりがなく、日本では「世界一まずいコーラ」などと呼ばれ信者ではない人々からも愛されてきた。

そんなメッコールが、今年7月に突然の販売停止。これについてイルファジャパンの担当者はこう語る。

「数は多くないのですが、日本国内で販売後のメッコールが爆発したとの報告が複数あったため、念のため販売を停止し、流通していた全てのメッコールを回収、破棄しました。今月9月に担当者を本国・韓国に派遣し、詳細の確認や今後の方針を話し合う予定です。早ければ年内に販売を再開できるかもしれませんが、状況によってはこのままなくなる可能性もあります」

一部では、缶内で発酵が進んで缶が膨脹し爆発したらしいという話も出回っているが、それが事実かどうかも現時点では確認できていないという。

「まだ原因は特定できていません。もともとメッコールは発酵飲料ではないので、原因は飲料の発酵ではなく缶の構造の問題である可能性もあります。メッコールファンの皆様には、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」(イルファジャパンの担当者)

なお、すでにメッコールを購入し自宅などの保管している人に向けて、同社ではこう呼びかける。

「もう暑さのピークも過ぎましたし、いまから爆発する恐れはないとは思います。しかし不安でしたら、手元に保管されているメッコールを弊社に返送していただくか、早く飲んでいただければと思います。缶を開封すれば爆発の危険はありません」(同)

また、韓国で販売されているメッコールは日本のものとはレシピが違い、爆発した事例が報告されていないとして、現在も販売されている。

「韓国で販売されているメッコールを日本で販売するようにするという方法もありえますが、それも現時点では未定です。仮に韓国のものを日本で売るとしても、レシピが違うので味が変わってしまうことになります」(同)

いずれにせよ、日本で販売されていたあの味のメッコールは、現在、ほぼ完全に姿を消してしまっている。

■信者も困惑「オレたちのソウルドリンクが……」

部外者にとってはただの「世界一まずいコーラ」だが、統一教会信者にとっては信仰生活の象徴でもある。

メッコールが発売された1982年には、統一教会の合同結婚式が韓国のメッコール工場で開催された。宿泊もメッコール工場。工場で雑魚寝状態で宿泊させられたという日本人の合同結婚式参加者は、「食事は粗末だったがメッコールだけは飲み放題だった」と思い出を語る。

フェスティバルのメッコール売り場
2014年に統一教会が国会議員も招いて開催した幕張メッセでのフェスティバルでは、会場前の広場でメッコールが売られ、マスコットキャラクターの「メッコールマン」も登場した。

別のある現役信者が言う。

メッコールマン
「だいぶ昔のことですが、全国の信者でメッコールを大量消費しようという摂理(教義)が統一教会内で語られていたこともあった気がします。私は両親が統一教会信者だったので、私が小さい頃から家にはメッコールが箱で置いてあって、信者ではない友達が遊びに来た時には出していました。メッコールは信者の人生とは切っても切り離せない存在です」

その現役信者は、今回の「メッコール・ショック」には困惑の表情を浮かべる。

「まさかメッコールが爆発するなんて。慌てて、統一教会で在庫品を買えないかと思い行ってみたのですが、すでに教会内部でもメッコールを入手できない状態になっていました。オレたちのソウルドリンクが……」(前出の現役信者)

統一教会信者やその家族から脱会に関する相談などを受けている竹迫之牧師は、メッコールは別の意味でも重要なアイテムだったと言う。

「80年代末、統一教会はいくつもの銃砲店を日本国内に持っていました。統一教会系の銃砲店なのか一般の銃砲店なのかを見分けるときに、店の前にメッコールの自販機が置かれているかどうかが重要な判断基準でした。いまは、統一教会系の銃砲店はほとんどなくなりましたが」

メッコールあるところ統一教会あり、というわけだ。

■メッコールをめぐる信者と牧師の対立

30年以上にわたって愛されてきたメッコールには、別の食品と組み合わせて味わう「マリアージュ」の文化もあった。

「メッコールは、ヤンニョムチキンという韓国のピリ辛鶏唐揚とよく合う。それは言うなれば、メッコールの究極のマリアージュ(合同結婚式ではない)です。しかし、それももう楽しめない」(前出の現役信者)

一方、前出の竹迫之牧師は、この主張に真っ向から異を唱える。

「私自身が統一教会信者だった時代、実はメッコールを飲んだことがなかった。脱会した後になって知人からもらって飲んでみたのですが、ウォッカをメッコールで割るのが最高でしたね。これこそがメッコールの至高のマリアージュ(合同結婚式ではない)ですよ。しかし、それももう飲めないんですね」

ヤンニョムチキン(究極)かウォッカ(至高)か。メッコールのマリアージュ(合同結婚式ではない)をめぐる現役信者と反対牧師の溝は深い。

しかしメッコールがなくなったいま、この対立も過去のものになるかもしれない。

※「マリアージュ」はフランス語で「結婚」の意

■繁華街で高額転売されるメッコール

フードをかぶった怪しい男
メッコール販売停止を受けて、新たな「地下ビジネス」も生まれている。回収を免れて信者の自宅などに残されていたメッコールを信者ではない者がかき集め、高値で密売するのだ。

東京・渋谷にメッコールの密売人がいると聞き、本紙記者は覆面取材を試みた。

中心街から少し離れた深夜の裏通り。まだ残暑が残る9月初旬というのにフードつきのパーカーで顔を隠した男が、同じ場所をうろうろと歩き回っている。見るからに怪しい。こちらに気づき顔を向けてきたので、そのまま目を合わせると、向こうから近づいてきた。

同じ場所をうろうろしている
「何が欲しい? SでもEでも紙でもなんでもあるよ」

事前に、地下ビジネスに詳しい草下シンヤ氏から聞かされていた通りの手順だ。記者はこう答える。

「Mある?」

Mとは、メッコールを指す隠語。

売人は宇宙に興味があるようだ
「あるよ。何本欲しい?」

「いくら?」

「1本1万円目安。3本なら5万円目安」

品薄だからまとめ買いすると割高になるのだという。「目安」というのは、お布施目安という意味だ。金額が払う側の自由であるかのような体裁を取ることで、支払いをお布施という宗教行為に見せかける。国税当局の目をごまかし税金逃れをするための売人の常套手段だ。

目が合うとこちらに近づいてきた
「5本ほしい」

「だめだ。1人3本までだ」

「じゃあ3本」

売人はアゴで「ついて来い」と合図する。少し離れた場所にある雑居ビルに連れて行かれた。エレベーターの前で待つように言われ、売人はいったんエレベーターの中に消える。やがてドアが開き、エレベーターに乗るように指示される。中に入ると、なぜかカーペットが不自然にボコボコと盛り上がっていた。

エレベーター内で闇メッコールを差し出す売人
売人が、カネと引き換えにメッコール3缶を記者に手渡してきた。どうやらエレベーターのカーペットの下に隠してあったようだ。

「ところで、さっき言ってたSとかEとかって何?」

「Sは正心法語。Eはエル・カンターレ像。紙は幸福の科学の脱会届だ。でもEだけはおすすめしない。300万円もする割に効果がないんだ。やっぱりMがいちばん。でも気をつけろよ。Mは気温の高い場所に放置していると爆発するから」

「Mは爆発物なのか」

安倍政権の1つや2つ……
「これを大量に体に巻き付けて国会にでも突入すれば、安倍政権の1つや2つ、簡単に吹き飛ばせるかもしれない。でもオレたちはテロリストじゃない。Mを飲んで気持ちよくなりたいだけだ。そうだろ?」

「だから1人3本までなのか」

「そうだ」

よく喋る売人だった
「Mはまだこの先も入る?」

「大量の掘り出し物でもない限り、品薄になる一方だ。値段もあがる」

「どこから仕入れてるの?」

「質問が多いな。まさかお前ら、やや日刊カルト新聞か」

「違いますよ。なんですか、そのやや日刊って」

「統一教会よりタチが悪い連中だ。あんたも関わらないほうがいいぜ」

深夜の公園でMをキメる本紙記者
よく喋る売人から買ったメッコールを、近くの公園でさっそくキメてみた。麦茶に砂糖と炭酸を加えた味がする。常温なので麦茶の風味がいっそう際立つ。そして不味い。

メッコールさえあればきっと戦争もなくなる
あまりの不味さに、人類も地球も全てがちっぽけな存在に思えてきた。とても平和な気分だ。天国なんてないし地獄もない。殺す理由も死ぬ理由もなく、そしてカルト宗教も霊感商法もないんだ。取材を妨害されて揉めることもなく、みんなが仲良く世界を分かちあう。メッコールに冒された記者の頭の中には、そんな理想的な世界がハッキリと見えた。ラリったまま近くの韓国料理店でサムギョプサルを食べて、家路についた。

闇ルートで売られるメッコールが尽きた時、この素晴らしい不味さは完全に地上から姿を消してしまうのだろうか。

◇闇メッコールが飲める都内イベント(数量限定)

9月27日ロックカフェロフト 村田らむ・藤倉善郎の「大カルト音楽祭」第二夜
10月22日ネイキッドロフト 「宗教2世だョ!全員集合!」 ~信仰のある人もない人もみんな集まれ~

取材:本紙メッコール特別取材班
取材協力:草下シンヤ。同氏原作のコミック『ハスリンボーイ』第1巻好評発売中!

3 コメント:

匿名 さんのコメント...

…これは確かに不味そう…。

匿名 さんのコメント...

彩図社から本出してもらいましょうよ。

匿名 さんのコメント...

手の込んだジョークだが・・・たいして面白くない