統一協会（統一教会）合同結婚式インターネット中継リポート

本紙2010年10月8日既報記事【2010.10.10 合同結婚式チラシ入手！】の続報。

本日2010年10月10日、統一協会（統一教会）は韓国の鮮文大学広場に於いて祝福式（合同結婚式）を開催した。
参加者は一人140万円（カップルだと280万円）の祝福献金を納める。参議院議員有田芳生氏によると統一協会内部では「もう一度結婚式をあげよう」とのキャッチフレーズで「祝福は家庭・国・世界と3段階ある」とされており、3回も祝福献金を徴収することができる構図になっている。
今回の祝福式は全国の地区教会に於いてインターネット中継された。


記者はこの日、統一教会荒川教会に所属する信者の親族から相談を受けた荒川区議会議員の小坂英二氏と悪質手相勧誘撲滅員会管理人の小林氏と共に荒川教会を訪ねた。
信者本人と新旧荒川教会教会長を交え話し合いをしたが、その件は本記事では割愛する。
その話し合いの前に、同教会で開かれていた祝福式の模様を観せてもらった。

会場には80人余りの壮婦信者が参列しており、男性壮年信者と青年信者は数えるくらいしかいなかった。
記者と面識のある青年信者数名は、式典スタッフを務めていた。









映写パネルの上部には【天地人真の父母定着完了10.14.祝福式　天基元年天暦9月3日（日）於：荒川教会】との幕が掲げられており、ステージ脇には信者から『真の御父母様』と崇め奉られている教祖文鮮明夫妻の巨大な写真が置かれていた。










統一教会の宗教部門の後継者とされる文鮮明の七男亨進も祝辞を述べていた。

四男国進の姿も確認できたが、国進・亨進との対立が表面化している三男顕進の姿は見当たらなかった。

亨進の祝辞の最中、約１０分間に渡り回線トラブルの為に映像が配信されなかった。

来賓者も壇上に立ち、カトリックからはいつものエマニュエル・ミリンゴ大司教が、他にもイスラム教を代表するとされる人物（ヨルダンのハムディ・ミラード氏）や他の宗教団体の関係者（仏教の代表／羅龍華・大韓仏教臨済宗宗正、 民族宗教天道教の代表／李哲基・天道教元教領）が祝辞を述べていた。


そして、文鮮明夫妻の登場。全員起立して迎えている。感激し泣いている信者も確認できた。
聖水儀式に続き、聖婚問答があり文鮮明が読み上げる内容に応えて「誓います」と恩恵を受ける者は「イエィ！」と叫んでいた。
続いて新郎新婦は腕を組み指輪交換をする礼物交換儀式を行った。荒川教会会場でも祝福を受ける壮婦と壮年のカップルが指輪交換をしていた。
これは194ヶ国で行われ、既成祝福式も行われているとのことだった。

ネパール人の男性と日本人女性のカップルから文鮮明に花束を贈呈。

ネパール副大統領のパラマーナンダ・ジャー氏が祝辞、「ネパールにハネムーンに来てください」と会場の笑いを誘う。

祝歌を日本の女性歌手S.Mが歌う。S.Mは北東京教区の信者で今回祝福を受けた日本人女性の一人だ。
新郎新婦7双がワルツを披露。

新郎新婦挨拶、インターネット中継を通して参加している新郎新婦にも韓国の方向に向かって立ち、文鮮明夫妻に敬拝するようアナウンスがあった。

そして万歳三唱となった。「神様に向かって　マンセー！」「真の御父母様に向かって　マンセー！」「新郎新婦、霊界のお兄さんお姉さん全体に向かって　マンセー！」

文鮮明夫妻が退場して式典は終了した。


荒川教会では祝福式第二部が行われ、1人の男性と7人の女性が壇上に立った。内4人の壮婦が首から夫や家族らしき人が写った写真を下げていた。後ほど訊くと家族をまだ統一教会に復帰できていない親族とのことだった。
つまり写真の家族本人はそうと知らされないまま、壇上の壮婦を祝福を受けたことになるのである。

ここで司会者が突然、小坂区議と記者と小林氏を「式典に参列してくれました！」と紹介。

ムッシュ木下なる人物のマジックショーを挟んだ後、司会者が小坂区議に壇上での発言を求めた。
小坂区議は「私は合同結婚式を祝福しに来たのでは無いことをまず申し上げる」と前置きした上で、来訪の意図を話した。
そして手相勧誘などの手段で宗教に導くことが問題であると指摘、会場の壮婦に「皆さんが本当に幸せなのか訊いてみたい」と問い掛けた。会場の壮婦は皆一様に幸せであると返答していた。
ややもすると、荒川区区議会議員が荒川教会の祝福式に参列したとして、今回の訪問の意図を曲げて恣意的に利用され兼ねないとの懸念もあった。しかしながら小坂区議は毅然と自身の立場や心情を述べ信者に疑問を投げかけた。問題のある団体に迎合しない姿勢を貫いた小坂区議には賛辞を贈りたい。
その時の詳細は小坂区議のブログ日本創新党　荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感　2010年10月10日『統一教会荒川教会で「息子と正常なコミュニケーションを取らせて・・・」両親の悲痛な叫び！』を参照されたい。