淑徳大学の公開講座案内サイト |
■大学生を騙してきた人物が大学で「公開講座」
この講座は、淑徳大学エクステンションセンターが主催している公開講座のひとつとして、「親鸞と歎異抄」をテーマに6月30日から8月18日まで5回に分けて開催される予定で、ウェブサイト上で受講生の募集が行われていました。受講料金は1万円。テキストは親鸞会・高森顕徹会長の著書『歎異抄歎異抄をひらく』(一万年堂出版)。
飯田氏のブログにあるプロフィール。 |
親鸞会は全国の大学などで、正体を隠したダミーサークルを組織して学生を勧誘するなどの問題が指摘されており、本紙でも何度か報じています。
「飯田氏は法政大学在学中に親鸞会に入信し、2000年頃に講師の資格を取りました。その後は学生部長も務めたこともあり、会員による学生勧誘を指揮したり、自らも勧誘活動をしていました。講師になる以前も学生部で勧誘活動に従事していたことがあったし、法政大学卒業後も法政大学で学生を勧誘したりしていた」(親鸞会脱会者)
■大学は迅速に中止を決定
淑徳大学エクステンションセンターの担当者によると、ウェブサイトに講座の情報が掲載されていたのは約1週間。4月26日に、飯田氏が問題ある団体の関係者であることを指摘する電話などが学内外から担当者に寄せられ、担当者はその日のうちに飯田氏の了解を得た上で講座の中止を決定しました。
「(飯田氏が)反社会的な会に参加している方だということは把握しておりませんでした。そのことは皆様にお詫びしたいと思います」(担当者)
淑徳大学エクステンションセンターでは、正式開講する講座については冊子に記載して配布し、ウェブサイトにも掲載していました。しかし飯田氏による講座は初めてだったことから、プレ講座のような扱いでウェブサイトのみで受講生を募集し、その実績を踏まえてその後正式この講座にするかどうか判断するという手順をとっていました。このことも、迅速な中止につながったようです。
一方、淑徳大学に飯田氏を紹介したコンサルタントは、自団体のウェブサイトなどから飯田氏関連の記述を削除。過去に自らが主催した飯田氏の講演の映像もYouTubeから削除しました。コンサルタントは本紙の取材に対して
「おそらく今後(飯田氏と)お付き合いすることはないと思う」
と語っています。
■淑徳大学は、受講希望者に注意喚起も
本紙・藤倉は、受講希望者を装って淑徳大学エクステンションセンターに電話で問い合わせた際、こう言われました。
「その講座は、講師の方が、社会的にカルト集団といわれている団体の方だったので、申し訳ありませんが中止とさせていただきました。親鸞や歎異抄に関心があるということであれば構わないのですが、親鸞会に関心があるということでしたら、ご自身で情報を集めてきちっと見ていただければと思います」
受講希望者に対して「カルト集団」という言葉を使って注意を促しています。中止決定の迅速さに加えて、問い合わせに対するこうした対応も、非常に的確でした。
講座の担当者が事情を知らずにこうした講座を企画してしまうことは仕方がありません。しかし事情がわかった後に、主催者としての責任感ある対応とは、どういうものなのか。淑徳大学の対応は、いい意味でお手本になりそうです。
■親鸞会の偽装講師は、少なくとも3人いる
コンサルタント主催の講演会でも講師をしていた飯田氏(すでに削除されたコンサルタントのYouTube映像より) |
本紙では飯田氏の名刺を入手しましたが、ここにも「親鸞会」の文字はなく、ただ「浄土真宗講師」とあるだけ。淑徳大学エクステンションセンターの担当者も前出のコンサルタントも、「飯田氏が親鸞会という団体の人だとは知らなかった」と語っています。
「仏教カウンセラー」を名乗り講演活動を行う岡本一志氏(本人のブログより) |
飯田氏の所属団体は「浄土真宗」ではなく「浄土真宗親鸞会」です。しかも親鸞会は、一般的に知られている「浄土真宗」の宗派ではなく、大学生を騙して勧誘するなどして批判を浴びているカルト集団。「浄土真宗講師」という肩書きは、自らの所属団体名と同時に社会的問題性も隠蔽する偽装と言わざるをえません。
「仏教講師」を名乗って講演活動を行う菊谷隆太氏(本人のFACEBOOKより) |
飯田氏本人に電話でコメントを求めてみました。
「講座自体してないので、全く取材をお受けするあれはありませんので」
─講座はしてないというか、中止になったわけですよね。
「ええ。だからこちらはそれについて何も言うことはございませんので。よろしいでしょうか。ブチッ!」
飯田氏は、「よろしいでしょうか」と聞いておきながら、こちらの返事も待たずに一方的に電話を切ってしまいました。
9 コメント:
いつも興味深く読ませていただいております(意見の違いは多々ありますが)
さて、「親鸞会とは別の浄土真宗系の僧侶」が誰かは知りませんが、浄土真宗東本願寺派というのがありますし、浄土真宗同朋教団というものもあります。また実質天台系ですが浄土真宗遣迎院派というものもあります。
重隅ですが指摘させていただきました。そのお坊さんに教えてあげてください。
> 受講希望者に対して「カルト集団」という言葉を使って注意を促しています。中止決定の迅速さに加えて、問い合わせに対するこうした対応も、非常に的確でした。
淑徳大学とは多少の縁があります。
大学生へのカルト問題の被害も甚大と捉えての対応だったのでしょうか。
そのように対応されたと伺い非常にうれしい限りです。
この事例、カルト問題に悩む各大学にとっては、モデルケースになるかもしれませんね。
(大学職員や弁護士の方などがこのページを見ていたら、今後の参考にいかがでしょうか?)
キャンパスカルトと呼ばれる親鸞会、うっかり講座が開催されていたら、数人でも被害者が生じた可能性は否定できないでしょう。
他にも過激な団体、カルトにはご用心を……。
飯田さん、泣かずに済むイイ方法がありますよ。
「お西・お東も認める仏教講師になる事です。」
まずは親鸞会をお西・お東といっしょに活動できるように
しませんと……
親鸞会の教団名に「浄土真宗」という言葉が入っているのは、
浄土真宗華光会(親鸞会の会長さんが昔在籍していた教団)を
真似たものと思います。
それに浄土真宗一の会(親鸞会の会員だった人が作った教団)を
加えて、「浄土真宗華光会→浄土真宗親鸞会→浄土真宗一の会」
という異端系「浄土真宗○○会」の系譜があったりなかったり。
いだきコンサートも取り上げて欲しいです
いつも読んでいます、だいぶ前の記事ですね、たまたまたどり着いたので、今更とも思いますが、指摘したいと思います。西本願寺にも、親鸞会さんにも葬儀などしてもらったことがあります。正直、本願寺の今の体質には飽き飽きしています。九州で参列した私の親戚も、本願寺の僧侶の態度と、中身のない説教に激昂寸前、もう二度と呼びたくないと言っていましたよ。
父の系譜はいつも比叡山で納骨していましたが、祖母が亡くなった時に参った際、寺の裏側で叡山の僧侶らが祖母の骨壷を、投げて“パス”しているのを見てしまい、父も兄弟も怒り爆発で帰って来ましたが、それも悪質ですが、それよりも本願寺の「死んだら極楽、さあお念仏唱えましょう」、「これで(火葬後)お祖父さんの魂は極楽に行かれました」の説教には、あきれて返す言葉もありません。そんなもんじゃないだろう?と言いたいです。
本願寺の学者方の書いた本も我が家にはずらり並んでいますが、親鸞会の高森氏の「歎異抄をひらく」も昨年書店で買って読みました。私はどちらをひいきする者でもありませんが、どう公正に判断しても、本願寺のやっていることは仏教とは言えませんし、「歎異抄をひらく」の内容を覆す文章を書ける僧侶も学者も、お西にもお東にもいません。少なくとも、我が家にある本の中にはそのような本はありませんね。葬式と法事、墓の番で、門徒の財をかじっているだけじゃないですか(実家も門徒でしたからよく分かります)。
あと、このサイト自体についても言わせてもらいますと、この記事は、大学内のことだけで親鸞会さんをカルトと決めつけていますが、私はそんな単純なものではないと思います。他の宗教団体に関する記事でも気になったものがいくつかありましたが、今回のはあまりにも短絡的なので、我慢しきれず投稿しました。
また、以前報道関係で働いていたことがあるので言いますが、ここで使っている講師の写真や別のサイトの写真は、先方の許可を取っているのでしょうか。写真や画像、絵画などは、子供の撮った、書いたものでも著作権が発生しますよ。まして本人が映っているのですからなおさらです。アングルや画像内容を見ても運営者が撮ったものとはとても思えませんが…
他人のことを社会問題扱いしていますが、もし無断で使っているとすれば、このサイトこそ社会的にどうか?と首をかしげなければならないです。安い週間記事みたいになってはならないと思います。
こういうことを書くと、ホスト側には都合悪いので削除されそうですが、そんな中国政府の南方週末への仕打ちみたいな姑息なことはせず、言わせてもらえれば嬉しいです。長文失礼しました。
本願寺派の僧侶です。こういう「なりすまし」とみなされるせこいことをするからいけないのです。親鸞会の教えが素晴らしいと思うならそう書けばいいですね。情報は正確に書いて下さい。体験談なら体験談で、具体的に体験をかく。「本願寺の死んだら極楽」という指摘も、具体的に誰がどの状況で誰に向かって法話されたのかでかわります。前後もありません。本願寺派には1万のお寺がありますから、1万人の住職のうちコトバが足りなかったり、「信決定」の上からのものいいを慎重にされる方もいらっしゃいます。少なくとも教学レベル(学問体系として開かれたものとしても)、聞法の現場レベルで、「現生正定聚」という現在の利益と、往生成仏・還相廻向という未来の利益の、二益をきちんと讃嘆されておられる先生はたくさんいらっしゃいます。どなたのお聴聞をなされたのかは最低明示して御批判ください。本を読んで信心を得ることはありませんから。
⬜⬛ネットの陰謀論者の愛用語⬜⬛
・反ユダヤ系…「フリーメーソン」「ロスチャイルド」「ロックフェラー」「ワンワールド」「ヒャッハーな奴」「世界連邦運動」「アレでソレでナニな」「腹を立てて罵詈雑言を浴びせる」「RAPT理論」「国際秘密力研究」「儀式殺人」
・反日系…「薩長」「田布施」「日本会議」「統一教会はCIAと繋がっている」「神社本庁」「ネット上でコピペ爆撃を繰り返す愛国戦士」「日蓮の主張はプライド向き出し」「カルトの親玉」「自分が正統で他が正統でないと言える根拠がどうも曖昧」「あの人の主張は意味不明」「攻撃性、自己中、電波」「逆張りして負けたアホ」「法華経は実態がない」
・反宗教系…「左翼も右翼も特定の宗教に操られている」「日蓮宗は仏教ではない」「日本仏教より上座部仏教の方が成仏できる」「南無妙法蓮華経と唱えると悪い波動が出る」「他の宗派からは元々嫌われてるから(断言)」「ガイジ」「下中弥三郎」「日蓮宗はカルト」「日蓮はちゃんとした僧侶ではない」「釈迦の入滅年間違えてる」
「≪様々な良くない事態≫が起きるのは○○○○だからだ」の○○○○に上記の単語が入る場合、将来、こいつらはテロを起こす危険性が高いため、早めに警察やら公安調査庁に通報したほうがよい。
「低身長の障がい者」「集団ストーカー」
などが入っていた場合も同様である
何故ならば、この手の陰謀論は特定の民族や宗教への迫害を目的とした悪質な差別主義だからである。
オウム真理教がサリンを撒く前に「米軍が毒を撒いている」などと陰謀論を唱えていたのを忘れてはならない。
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