(1)のつづき。4月10日、「自由報道協会が主催」した「精神医療被害の実態報告とその改善を求める記者会見」に「サイエントロジー教会」の関連団体が出席して会見した問題。自由報道協会のチェック体制について引き続き検証するとともに、会見に関与した“医療ジャーナリスト”についてリポートします。
■会員にも告知されないルール
自由報道協会会員のA氏によると、自由報道協会が記者会見の開催を決める際には、このような手順を踏んでいるそうです。
「自由報道協会では、会見を開きたい側から申し込みがあると、会員のメーリングリストでその旨の連絡が回ります。それに対して、会員の誰かが担当者になると名乗り出れば、怪しい団体の会見でも実現しうるし、逆に、誰も名乗り出なければ、どんなに重要な会見も実現しないシステムになっています」(A氏)
そこで自由報道協会に、今回の記者会見の担当者は誰だったのか尋ねました。その答えは、これ。
「現在、会員の中から担当希望者が出なかった場合には、事務局が会見を担当しています。今回の会見担当は事務局です」(自由報道協会事務局)
A氏の説明と、だいぶ違います。
「そうなんですか? 過去、実際に担当者が名乗り出なくてポシャった会見があったと思うんですが。『担当希望者が出なかった場合には、事務局が会見を担当する』なんていうルールは聞いていません。ルールが変わったのであれば、会員にちゃんとアナウンスしてくれないと」(A氏)
裏取り取材をしようとしたら、関係ないところで内輪の混乱を招いてしまいました。事務局の回答のせいなので、後始末は事務局の方でよろしくお願いします。
■会見に関与した“医療ジャーナリスト”
今回の記者会見、自由報道協会側の担当者は「事務局」とのことですが、これとは別に、「精神薬の薬害を考える会」の内海聡氏に対して会見についてアドバイスした人物がいます。「写真家・医療ジャーナリスト」を名乗ってテレビや雑誌に登場している伊藤隼也氏です。
「この自由報道協会での記者会見について教示頂いたのは、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏である。彼についてはほうぼうでいろんな批判があることも聞いているが、唯一彼だけが精神医療についての問題を、とりあげてくれた存在であることは間違いない事実である。この場を借りて彼に感謝の意を述べさせていただきたい」(内海聡氏のブログ「東洋医の素人的処方箋」 自由報道協会での記者会見より)
伊藤氏は、twitter上で本紙・藤倉が「自由報道協会のサイエントロジー記者会見問題について、会見開催に関わった“医療ジャーナリスト"の伊藤隼也氏に質問を送りました。答えてくれるかな~」と投稿したことについて、同じくtwitter上で「事実ではないので削除と修正をお願いします」とコメントしました。しかし上記の内海氏のブログから、今回の会見に明らかに「関わって」います。
内海氏のブログの別のエントリを読むと、内海氏は「市民の人権擁護の会」がサイエントロジーであることを知った上で付き合っています。そういう人物に“医療ジャーナリスト”が自由報道協会での記者会見を「教示」し、その会見にサイエントロジーが紛れ込んでしまったというわけです。
伊藤隼也氏も、「市民の人権擁護の会」とは接点があるようです。『SAPIO』2011年12月7日号で、同会の活動を紹介しながら精神医療関係者と製薬メーカーとの“不適切な関係”を指摘しています。また今回の記者会見後の4月15日には、「市民の人権擁護の会」の米田氏も出席したシンポジウムで司会を務めています。
■伊藤氏「詳細を存じ上げておりません」
自由報道協会の関係者からは、今回の会見を同協会に持ち込んだのは伊藤氏だという未確認情報もあったので、伊藤氏ご本人に質問してみました。質問と回答は以下のとおりです。
─この記者会見の話を自由報道協会に持ち込んだのは伊藤隼也様であるという話を自由報道協会関係者からうかがいましたが、事実でしょうか。
「事実ではありません。」
─自由報道協会では、記者会見を開くにあたって会員が担当者を務めますが、この記者会見の担当者は伊藤隼也様だったのでしょうか。
「違います。」
─伊藤隼也様は、「市民の人権擁護の会」とはどのような関係にあるのでしょうか。
「取材者と被取材者の関係です。」
─「市民の人権擁護の会」がサイエントロジーの関連団体であることはご存知でしょうか。
「詳細を存じ上げておりません。」
─サイエントロジーが、世界的に批判を浴びている団体であることはご存知でしょうか。
根拠に基づく情報を把握しておりませんのでコメント致しかねます。
伊藤氏は「市民の人権擁護の会」とサイエントロジーの関係やサイエントロジーの問題点について、よくわかっていないようです。
■伊藤氏が本紙に“逆取材”
伊藤氏は本紙・藤倉からの質問に答える前に、秘書を通じて「やや日刊カルト新聞」という媒体の目的、代表者、取材代表者を尋ねてきました。こちらはそれに答えた上で回答をいただきました。これに対して伊藤氏は、回答と同時に、逆に藤倉に対して「取材」を申し入れてきました。
質問内容は、自由報道協会に会見の話を持ち込んだのは伊藤氏」との情報源が誰なのか教えて欲しいとか、海外のサイエントロジー問題や「市民の人権擁護の会」について直接取材しているのか、といった内容です。そして質問の末尾に、こう書かれていました。
「なお、上記は正式な取材依頼とさせて頂きたく、4/23(月)までにご回答を頂くようお願い致します。」
で、その取材結果を、どんな目的でどんな媒体に載せるのかは、一切、書かれていません。取材相手の媒体の目的やら代表者名やらを説明させないと返事をよこさないくせに、自分は掲載予定の媒体名すら示さないまま「正式な取材依頼」だと称して質問を送ってくる。しかも、取材への回答だけではなく、自分から相手に取材する際も全て「秘書経由」。自分では直接取材しない。
なお、伊藤氏には、藤倉が自由報道協会宛に送った取材の質問内容が渡っているようです。上記の「逆取材」の質問は、その内容を受けた文面になっていました。仮に伊藤氏が今回の会見と無関係なのであれば、自由報道協会はなぜ取材上のやり取りを「無関係の人間」に横流ししたのでしょうか。
藤倉は、伊藤氏がサイエントロジーとどのような関係にあるのかわからなかったので、伊藤氏には自分の住所は送りませんでした。しかし自由報道協会宛の取材申し入れ書にはそれが記載してあります。自由報道協会が個人情報まで横流ししてやしないか心配です。(つづく)
7 コメント:
ウィキより抜粋・・・
やや日刊カルト新聞(ややにっかんかるとしんぶん)は、自己啓発セミナーや宗教団体などに関して意見を書いた無料ブログ。専門誌や新聞、また市民ジャーナリズムというわけではなく、数人の個人ブロガーらが無報酬で書いており、活動原資はブログの広告収入と寄付である。マスコミが相手にしないゴシップネタが多く、平気で著作権侵害を犯しても自らを正当化するモラルのなさ、記事の信憑性にかけた偏向報道や、無許可取材で路上で隠し撮りをする取材方法なども問題となっている。
クズすぎクソワロタwwww
言うまでもありませんが、Wikipediaはア誰にでも編集できます。そしてあまりに膨大な記事数なので、中傷やデタラメでも見つかるまでに時間がかかります。
従って悪意あるユーザーが他人を貶めるために書き換えることは日常茶飯事です。腹が立つね。
同じコメントを3つも入れるな。よほど痛い所をつかれたのか?
案外「僕ちゃんの大好きなニコニコ動画をけなすな〜」とかだったりして。
自由報道協会が消えてもニコ動は消えんだろw
死ぬの?
>藤倉は、伊藤氏がサイエントロジーとどのような関係にあるのかわからなかったので、伊藤氏には自分の住所は送りませんでした。しかし自由報道協会宛の取材申し入れ書にはそれが記載してあります。自由報道協会が個人情報まで横流ししてやしないか心配です。
統一協会でも当てはまるんじゃない?
>根拠に基づく情報を把握しておりませんのでコメント致しかねます。
ここは「」で括ったほうが良いのではありませんか?
https://www.youtube.com/watch?v=fqrfYfiBR1Y
上記サイトより引用
【【うつ病薬物治療の功罪を問う 第一回オルタナティブ協議会セミナー】
日 時:2015年5月9日(土)
場 所:東京大学弥生キャンパス内、一条ホール
ゲスト:伊藤隼也氏 医療ジャーナリスト 田中幸子氏 全国自死遺族連絡会世話人 増田さやか氏 精神科医
併 設:市民の人権擁護による精神医学に関する特別会展示会
主 催:全国オルタナティブ協議会
共 催:全国自死遺族連絡会 精神医療被害連絡会 市民の人権擁護の会】
引用終わり
やや日刊カルト新聞さんが「市民の人権擁護の会」とサイエントロジーの関係を伊藤隼也氏に教示したあとも、
伊藤隼也氏は「市民の人権擁護の会」のイベントに関係しています。
もう、知らなかったでは通らない。
コメントを投稿