教祖の“葬儀”で38億円の荒稼ぎを目論む統一協会

日本人信者“訪韓・弔問日程＆動員”表

3日未明に死去した統一協会（統一教会）教祖・文鮮明、教団が教祖の死去に乗じて日本の信者から億単位の金を集めようとしていることが判った。

教祖が死去したその日に“聖地”清平への弔問ツアー計画が組まれ、日本人信者3万2千人を参加させるよう全国に動員指示が出された。そして、その持参金として参加者一人につき12万円の弔問金を納めるよう指示があったのだ。

◆9/15『文鮮明天地人真の父母天宙聖和式』、9/17『真のお母様を中心にした新しい出発式』

教祖の弔問ツアーに関する内部文書を入手した。

【事務連絡 2012年9月3日】

事務連絡

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2012年9月3日

事12-148-08号

受信：ＪＫ長、KYK長、CH長

参照：ＪＫ事務局長、総務部長

発信：本部事務局

題目：天地人真の父母様天宙聖和式及び弔問参加について

天地人真の父母様の恩恵と愛が全世界のすべての祝福家庭の上に満ち溢れますことを祈願いたします。既にご存じのように、９３年の歳月の全生涯を神様の解放と人類の救援，世界平和のために捧げて歩まれた真のお父様が、すべての摂理的使命を完成、完結、完了なさり，天基３年天暦７月１７日（陽暦９月３日）午前１時５４分清心国際病院で真のお母様と真の子女様方が臨席された中で、ご聖和されました．今後の詳細は世界宣教本部から来ると思いますので、現時点での明確になっている予定をお知らせします。

公式な弔問行事は聖和後4日目の9/6から始まり、13日後の9/15に聖和式が行われます。

聖和式の正式名称は『文鮮明天地人真の父母天宙聖和式』と発表されました。さらに、9/17には、真のお母様を中心にした新しい出発式が予定され、両式典に日本から10,000名の参加が許可されました（場所は清心平和ワールドセンター）。

 本来ならば、全国16万家庭の祝福家庭全員が参加を希望するところですが、全世界からの参加が予想されること、日本からの一日のフライト席の限りもあり、混乱を避けるために以下の計画で訪韓日程を立てさせて頂きました。

■弔問日程予定

第１次：9/5～7
第２次：9/6～８
第３次：9/7～9
第４次:：9/8～10
第５次：9/9～11
第６次：9/10～12
第７次：9/11～13
第８次：9/12～18
第9次：9/13～18
第10次：9/14～18

 【 捕捉 】

①基本的には5日から毎日全国で3000名ずつ10回にわたり2泊3日の日程になります。

　ただし、8回、9回は4000名で、期間が長くなります。

②3日目のフライト時間にもよりますが、可能であれば2日目と3日目の2回の弔問をします。フライト時間が早くて時間が無い場合は、2日目だけでもかまいません。

③ただし、2泊3日を越えて、長期間滞在が可能な方は残って頂き、弔問を続けることが可能です。15日・17日まで残って頂き、参加することもできます。

その人数分だけ複数回分の参加人数に換えることになります。

④各回のCHごとの割り当て人数を越えることはかまいませんので、できる限り多くの人が参加できるようにして下さい。

⑤訪韓しての弔問が不可能な方も多いと思いますので、この間は各CHでも弔問を受け付け、できる限り多くの方々が参加できるように配慮をお願いします。

⑥この期間の宿泊場所は、現在、検討中で決まり次第お知らせいたします。

⑦内部WEBのWEB名簿報告にツアー書式を準備しますので、報告をお願します。

以上

『事務連絡』文書には記載されていないが、日本全国の地区に弔問ツアー参加者一人当たり12万円を弔慰金として持参するよう指示が出されたことが判った。既に全国で新たな“献金路程”が始まっている。

弔意金持参の指示は情報漏れと証拠が残ることを警戒してか、文書ではなく口頭で伝えられた。
弔問に際しての『感謝献金』の『お捧げ』について、詳しくは『各基台長、各部長』に尋ねるようにとのことだ。

各回の弔問ツアーは各地区教会ごとに20人弱の参加人数枠が割り当てられており、第8次、第9次については20人を超える枠が設定されている。
第1次～第10次ツアーの参加者は一教会当たり200人弱になり、地区教会単位では2.300万円を超える額を納める計算になる。

教祖の“御聖体”に直接“会える”最後の機会として、既に弔問の申し込みが殺到しているという。


◆信者には渡航費用の負担も

参考資料：清平への“先祖解怨式”ツアー案内チラシ

それにしても一人12万円とは随分と高い“香典代”である。

参加する信者には、持参金12万円に加え韓国への渡航費用負担も掛かる。

画像は、聖地“清平”での『先祖解怨式』などへの渡航費用の詳細が印字された統一協会関連旅行会社のチラシだ。

今回の弔問ツアーの航空券は統一協会系の旅行会社・世一トラベルでも取り扱われる。
関連会社の利益も上がるという構図だ。







◆“真のお母様”韓鶴子体制で一層拍車が

さっそく始まった教祖の死を利用しての金集め。

教団の実権を握る韓鶴子教祖夫人や事業部門を率い継いだ教祖の4男らは、今後も同様の手段で日本の信者から多額のお金を集める算段をしていることであろう。

何度も信者が摘発を受け、以前のように大っぴらな霊感商法ができなくなっている統一協会は、エンドレス献金や430万円の天福函購入、400冊の自叙伝購入などにより信者に上納させる金が主な収入源となっている。
尽きることのない収奪に疲弊し、教団を離れる信者の数も増加傾向にあるという。

韓鶴子体制でも、その集金手段は変わらず続けられる。それどころか一層拍車が掛かることも予想される。乾き切った雑巾を絞るように次から次へと新たな献金摂理を信者に課す教団、末端信者は更なる苦境に追い込まれるだろう。