幸福実現党、大川名誉総裁が“名誉”を失い“ただの総裁”に

“名誉”を失った大川総裁

先の衆院選で候補者全員が落選した幸福実現党が12月28日、新たな役員人事を発表。これによって、幸福の科学の教祖である大川隆法総裁が同党名誉総裁からただの総裁に。また、ついき秀学党首が辞任し、矢内筆勝氏が新党首に就任しました。結党3年目の同党の党首交代は2年ぶり7度目。矢内新党首は第8代となります。


12月16日に投開票が行われた衆議院選挙で幸福実現党は、大川隆法名誉総裁が選挙戦終盤になって突如、自ら街宣に乗り出し、「死にたくなければ幸福実現党と書いて」と有権者を脅迫して全国を行脚しました。しかし結果は、前回09年の衆院選よりも比例代表での得票数は半分以下の約21万票で、選挙区・比例代表とも全員落選。

これを受けて12月28日に同党が発表した役員人事では、同党名誉総裁だった大川隆法氏が、ただの「総裁」へ。再誕の仏陀であり地球至高神であり宇宙の根本仏である大川氏が“名誉”を失ってしまいました。大川氏は09年の衆院選の際にも総裁を務めていましたが、この時も自身を含め全員が落選したのを受けて辞任しています。

今回の人事では、ついき秀学党首が辞任し、矢内筆勝氏が新党首に就任しています。幸福実現党は結党からたった3年7カ月ですが、結党当初からめまぐるしく党首が交代し、初の国政挑戦となった09年の衆院選時には党首不在という、よくわからない事態にも陥りました。

2010年の参院選での全員落選を受けて党首となったついき氏は、在任期間891日間。歴代当主の中でダントツの長さです。ちなみに、最も在任期間が短かった党首は、小林早賢氏で、7日間でした。

幸福実現党党首の変遷と在任期間
初代：饗庭直道（2009/5/27～6/4）／9日間
２代：大川きょう子（6/4～7/29）／56日間
※2009年衆院選期間は党主不在
３代：本地川瑞祥（9/2～9/16）／15日間
４代：木村智重（9/16～2010/04/15）／212日間
５代：小林早賢（4/15～4/21）／7日間
６代：石川悦男（4/21～7/20）／90日間
７代：ついき秀学（7/20～2012/12/27）／891日間
８代：矢内筆勝（12/27～）

矢内党首は、何日続くでしょうか。