上祐さん、誕生日プレゼントがヤフオクで売れず＝入札ゼロで出品取り下げ

入札ゼロでオークションが終了した御本尊

オウム真理教の後継団体の1つ「ひかりの輪」が、上祐史浩代表の誕生日にファンがプレゼントした幸福の科学の御本尊をヤフーオークションに「10万円」で出品していましたが、入札ゼロのまま、予定を繰り上げて出品を取り下げました。プレゼントの主である都内の男性は本紙の取材に対して、「あの品は古物商で150円と鑑定されたもの。10万円なんかで売れるわけがない。そんなにいらないなら、私が150円で買い取りますよ」などと語っています。



■幸福の科学の御本尊、入札ゼロの不人気

都内に住む自称フリーライターの藤倉善郎さん（42歳）が上祐氏にあげた誕生日プレゼントをヤフオクに出品されるまでの経緯は、本紙既報の通りです。本紙が報じた9月26日時点では、オークションの終了予定まで少なくとも2日残っていました。しかしひかりの輪は、予定を繰り上げて同日夜にオークションを終了。事実上の出品中止とみられます。入札はゼロでした。

本紙の取材に対して、藤倉さんは悔しそうに唇を噛み締めます。

「上祐さんへの渾身の誕生日プレゼントをヤフオクに出品されてショックでしたが、それを欲しがる人がゼロだったのは二重にショックです。なんだか、自分自身が否定されたような気分です。ひかりの輪が入札ゼロのままオークションを中止にしたのは、私への精神攻撃なのでしょうか。いま私は、“いや、否定されたのは私ではなく大川隆法さんなのだ”と、必死で自分に言い聞かせているところ」

藤倉さんはTwitter上で、オークションを途中終了した理由をひかりの輪に問い合わせましたが、いまのところ返答はないようです。

幸福の科学の御本尊はマニアにとって貴重な品とは言え、さすがに大川隆法総裁の顔写真に10万円も出すマニアはいなかった、ということでしょうか。

■実は買取価格「150円」の御本尊だった

「実は、上祐さんにあげた御本尊は、まだ私の手元にあったときに、どのくらいの価値がつくものなのか知りたくて、古物商の知人に鑑定してもらったことがあるのです。結果は、150円。それも、知り合いであるがゆえの友情価格でしょう。見ず知らずの店に持っていったら、買い取りを断られるか、逆に処分料を取られるかもしれません」（藤倉さん）

この御本尊には、バラして売れるような純金などの高価な素材が使われているわけでもなく、額縁だけ売ろうにも、裏に“幸福の科学”と書かれたプレートが貼られています。信者ではない客は特定の新興宗教のグッズは敬遠するし、信者だったら御本尊を古物商なんかでは買わない。つまり、古物商にとっては、買い取ったところで売れないことがわかりきっている品物、ということです。

総額900万円の宝物に囲まれ幸せいっぱいの藤倉さん

この御本尊は、幸福の科学が信者に100万円で売っていたもの。藤倉さんは、古物商に鑑定してもらった際、この御本尊や300万円の「エル・カンターレ像」など、教団販売価格にして総額約900万円分のグッズを見てもらったといいます。

「しかし、買取価格は総額でも1万円にも満たないという結果でした。もちろん、市場価格を知りたかっただけなので、1つも売っていません。どんなに安物であろうと、1つ1つが私の大切な宝物です。私が上祐さんにあげたのは、御本尊の100万円という金銭的価値ではありません。“私の宝物をあげるくらい上祐さんの誕生会に来れたことを喜んでいるんですよ”という私の心です。上祐さんは、私の心をヤフオクで売っぱらおうとしたんですよ」（藤倉さん）

■「150円あげるから返して」

いま、藤倉さんは上祐さんに御本尊を返してほしいと考えているといいます。

「そんなにいらないなら、私が引き取りますよ。150円あげるから、私の心を返してください。そして私が支払ったお金は全額、翌月分のオウム事件被害者への賠償金にあててください」（藤倉さん）

そう言えば、ひかりの輪や上祐氏はこれまで、上祐氏のサイン会などの売名行為や、地下鉄サリン事件があった3月20日の団体旅行を批判されると、「被害者への賠償のため」という口実で正当化してきました。しかし今回のオークション騒動では、そんな言い訳すらせずに沈黙しています。

ひかりの輪は、もし御本尊が10万円で売れていたら、被害者への賠償にあてず懐に入れるつもりだったのでしょうか。

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◇参考リンク
togetter／【やや日刊カルト新聞】藤倉総裁が、元オウム真理教幹部上祐史浩さんのお誕生日会に突撃
togetter／幸福の科学の御本尊の類、鑑定して貰いました