幸福の科学大悟館を見学するツアー中止決定！＝教団からの“脅迫”受け参加者の安全を優先

中止！

やや日旅行社は12月1日、ガイドツアー「悪魔と一緒に聖地巡り！幸福の科学大悟館を見に行こう」を中止すると発表した。同ツアーは12月7日に予定され参加者を一般公募していた。これに対して幸福の科学が、ツアーを実施すれば同社関係者だけではなく一般参加者に対しても民事・刑事での法的措置を辞さないと予告するほか、藤倉総裁に対して生命の危機をほのめかす「警告書」を送付。やや日旅行社は、「ここまで危険なカルト集団との接触に一般の人々を巻き込むわけにはいかない。カルト怖い」として、一般公募によるツアーの中止を決めた。


「悪魔と一緒に聖地巡り！幸福の科学大悟館を見に行こう」は、幸福の科学から悪魔認定されているやや日刊カルト新聞社・藤倉善郎総裁の案内で、幸福の科学教祖・大川隆法総裁の住居である大悟館（教祖殿）を公道から見学するもの。参加無料で、インターネット上で参加者を募っていた。

これに対して幸福の科学は、4人の代理人弁護士名義で藤倉総裁宛に「警告書」を送付。ツアーが実行された場合には、藤倉総裁だけではなく同行者についても〈民事又は刑事を問わず法的措置を辞さない〉と予告した。さらに、藤倉総裁に対して〈貴殿自身の「永遠の生命」を自ら危機に陥れていることを、深く自覚すべき〉などとして、生命の危険すらほのめかしていた。

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予定されていたツアーは、参加資格に〈法律を遵守できる人〉と謳い、注意事項として〈デモや抗議活動ではありません。のぼり、横断幕、プラカード、拡声器、武器（護身用も含む）の携行は厳禁です〉〈参加者自身の挑発的行為や暴力的行為による結果については、主催者は事後対応の協力どころか擁護もしません。そのような行為は厳に謹んでください〉〈現地で出たゴミは各自で持ち帰りましょう〉などと記載していた。これが違法なら、在日特権を許さない市民の会（在特会）の「お散歩」ではない、一般市民たちの文字通りプライベートな散歩も、私的な史跡巡りなどの勉強会などもできないことになってしまう。

違法でも何でもないツアーの中止は、いわばカルト宗教の脅迫に屈したとも言える。これについて藤倉総裁を直撃すると……

「幸福の科学は一般参加者に対してまで報復目的の法的措置を予告してきた。もはや無差別的な脅迫です。教団が“生命の危機”をほのめかしてきたのは私に対してだけですが、弁護士ですらこんな“脅迫状”を送りつけてくる教団は、もはやオウム真理教並みの危険な集団だと想定して動くべきと判断した。私ばかりかツアー参加者にまで危害を加えかねない集団との接触に、一般の人々を巻き込むわけにはいかない。カルト怖い」

ただ公道を歩き写真を撮るだけのことで、一般市民にすら危険がつきまとうとは。たしかに怖すぎる。

なお、同ツアーには、すでに複数の報道関係者から同行取材の希望が寄せられていた。そのため、やや日旅行社では一般向けツアーを中止する一方で、同じ日にメディア関係者による公道からの取材をアテンドする「プレスツアー」の実施を検討しているとの情報もある。

同日夜19時30分から、新宿「Naked Loft」で、漫画家でイラストレーターの村田らむ氏プレゼンツのトークイベント「ゲンバシュギ！第14回　～カルト宗教のゲンバ!!」が開催され、藤倉総裁がゲスト出演する。一般公募ツアーは中止されたが、当日の大悟館への取材の様子は、このトークイベントで報告される予定だ。

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