2025年6月5日木曜日

杉並区施設で親鸞会が偽装勧誘 全国でも野放し状態

親鸞会主催「歎異抄万博」のポスターも張り出されていた、杉並区立勤労福祉会館でのアニメ上映会
 杉並区立勤労福祉会館で5月29日、浄土真宗親鸞会の事実上のフロント団体である「歎異抄に学ぶ会」がアニメの上映会を開催した。作品は、親鸞会の関連企業である「チューリップ企画」制作。参加者に対して、宗教団体である事実や親鸞会の名称を伝えずに、親鸞会が主催する「歎異抄万博」の告知や勧誘活動も行われた。

 同館を含め杉並区の施設では、「歎異抄に学ぶ会」が繰り返しイベントを開催しており、今後も予定している。区の担当者は、「必要に応じて関係者への確認や注意をすることはありうるが、個別のケースについてはお答えできない」としている。

 親鸞会は杉並区に限らず全国で、同様の活動を展開してきた。他の自治体での過去の事例なども含め、カルトの偽装勧誘問題を考える。

2025年5月31日土曜日

統一教会解散命令受け元2世信者らが本紙に寄稿

 3月25日、東京地裁が統一教会(世界平和統一家庭連合)について解散命令を決定した。統一教会は4月7日、東京高裁に即時抗告をしている。これを受けて本紙では、統一教会出身の2世から寄せられた個人名義での声明文を掲載する。

2025年5月27日火曜日

天台宗性加害問題で住職側が記者会見、宗派ぐるみの人権問題が改めて露呈

「大阪市内」で会見する元住職(左)と代理人
 四国にある天台宗の寺の住職が尼僧の叡敦(えいちょう)氏を14年間にわたり「心理的監禁」状態に置き性暴力を繰り返したとされる問題で、天台宗から罷免処分とされた元住職が5月21日、大阪市内で初めて記者会見を行った。叡敦さんと住職の性的関係を認めつつも、性加害については「事実無根」とした。

 叡敦さんは昨年、天台宗に対して、元住職の寺に叡敦さんを紹介し性被害について隠蔽などに関わったとして、滋賀県の寺の大僧正(大阿闍梨)とあわせ2人の僧籍剥奪を申し立てていた。今年4月16日、天台宗は住職を罷免としたが、元住職らによると、性加害を認定せず「僧侶でありながら既婚者と夫婦同然の同居生活をしていた」ことを処分理由とした。大僧正については「懲戒事由に該当せず(処分なし)」とした。

2025年5月9日金曜日

【スクープ!】〝自主的〟と主張の統一教会2世信者「解散命令阻止!」街頭演説隊【N.A.B.I】は教団主導のミッションか

5月4日、新宿駅南口の
演説現場でチラシを配布する
【N.A.B.I】メンバー2世信者

今年のゴールデンウイーク後半、都内各所で【信教二世 特別遊説隊N.A.B.INext-generation Alliance of Belief and Intercession/信仰と他者への祈りの次世代同盟)】を名乗る統一教会の現役2世信者グループが街頭演説を行った。【N.A.B.I】は2世信者の有志による自主的な活動だと主張していたが、入手した教団内部資料と現地取材から2世信者を使った教団主導の策動である疑いが濃厚となった。

2025年3月18日火曜日

ワールドメイト教祖誕生会に国会議員10人が登壇、20人が祝花=立憲民主が過半数

 ワールドメイト教祖・深見東州氏の誕生日を祝う「第25回深見東州バースディ個展 宇宙に遊ぶ、能楽師のような個展と展示会!!」が18日、千葉県浦安市のホテル「ヒルトン東京ベイ」で開幕した。深見氏作の絵画や書などの個展、時計や宝飾品の即売会のほか、深見氏の料理教室などの企画も目白押しで1週間(24日まで)開催される。

 そんな教祖の「誕生会」に、与野党の国会議員10人が出席し登壇。国会議員19人と地方議員や市長が祝花を贈っていた。それぞれ、国会議員では立憲民主党所属が過半数を獲得した。
  

2025年3月2日日曜日

藤倉善郎氏の有罪が確定=幸福の科学への建造物侵入罪

 幸福の科学の一般公開施設に取材に入ったジャーナリストの藤倉善郎氏が建造物侵入罪に問われていた裁判で、最高裁判所が2月21日に藤倉氏側の上告を棄却していたことがわかった。3月1日に藤倉氏がYouTubeで明らかにした。同時に藤倉氏は、「取材・報道の自由」を守るための裁判なのに弁護団から「言論の自由」を奪われたとして、弁護団の内情も暴露し批判している。

 藤倉氏は2018年に起訴され、東京地裁が2021年に、罰金10万円、執行猶予2年の有罪判決を言い渡した。2023年には東京高裁が藤倉氏側の上告を棄却。今回、最高裁が上告を棄却したことで、一審の有罪判決が確定した。

2025年2月3日月曜日

鈴木エイト氏と統一教会信者が双方勝訴宣言=N国・立花孝志氏などが信者側に便乗

東京司法記者クラブで会見する鈴木エイト氏と弁護団
 統一教会(指定宗教法人・世界平和統一家庭連合)信者の後藤徹氏がジャーナリストの鈴木エイト氏の発言などを名誉毀損であるとして1100万円の損害賠償を求めていた訴訟で1月31日、東京地裁(一場康宏裁判長)は、後藤氏への11万円の支払いをエイト氏に命じる判決を言い渡した。これを受けて、訴額ベースで99%の正当性を認められた被告・エイト氏と、同1%の賠償認定を得た原告・後藤氏側が、双方「勝利宣言」。また後藤氏側に便乗して、選挙ウォッチャーちだい氏から「反社会的カルト集団」と呼ばれている「NHKから国民を守る党」の立花孝志代表や浜田聡参議院議員が、デマや誇張を付け加えた情報をネット上で発信している。

 ジャーナリストの藤倉善郎氏は、「阪神が巨人に99対1で勝てば、それは阪神の勝ちである。1失点を理由に阪神の負けとは言わないし巨人の勝ちとも言わない」として、エイト氏の勝訴を強調する。

2025年1月28日火曜日

黒川敦彦氏が「政治団体Q」を設立=千代田区長選に立候補

記者会見でエアQを披露し報道陣を沈黙させた国民と国王とプリンセスを守る、聖騎士団総司令、天翔の刃であり、蒼天の盾、光の守護者、あつひこ3.0氏
 選挙妨害の容疑で逮捕され保釈中のつばさの党・黒川敦彦代表が1月23日、都内で会見し、新たに「政治団体Q」を設立したと発表した。現在行われている千代田区長選挙(2月2日投開票)に同団体公認で立候補している。

 会見で黒川氏は、政治団体Qの活動は「秘密」「(千代田区長選の中で)ちょっとずつ明らかになっていく」などと語った。「Q」が何を意味するのかも不明。何も考えていない可能性がある。(映像で詳報

2024年12月20日金曜日

エホバ2世の弁護士が自己啓発セミナー勧誘 元信者が返金請求

受講申込者に送られてくるランドマーク社の書面。クーリングオフに関する説明はない
 エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会)の元2世信者である弁護士から自己啓発セミナーに勧誘され、17万円余りを支払って「ランドマークワールドワイド」社主催のセミナーを受講したエホバの元信者に、同社が受講料の全額を返金していたことが20日までにわかった。

 特定商取引法では、業者側に対して、クーリングオフに関する説明の書面を消費者に交付することを義務付けているが、ランドマーク社は交付していなかった。専門家は「毅然と請求すればすんなり返金してくる可能性がある。高額な契約を結んでしまい後悔している人は、試してみるといいかもしれない」と話している。

2024年12月14日土曜日

為書きならぬ偽書きか 泉大津市長選・南出氏事務所に「ドナルド・トランプ」

 現職・南出賢一市長と「反社会的カルト集団」のNHKから国民を守る党・立花孝志氏との一騎打ちとなっている大阪の泉大津市長選挙(12月15日投開票)で、南出氏の選挙事務所に元アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏からの為書きが張り出されていたことが、14日わかった。後援会関係者によると、何者が貼ったのかは不明で、「南出氏がトランプ氏からの支持を受けているわけではない」という。