福岡市長選候補者をめぐり、選挙情報wikiで編集合戦

「福岡市長選2010wiki」の内海昭徳氏に関するページ

 　明日告示される福岡市長選挙（投開票は11月14日）に立候補を表明している内海昭徳氏の経歴について、「福岡市長選2010wiki」というサイト内で編集合戦が繰り広げられています。さっそく、本紙・藤倉も、編集合戦に参戦してみました。

　「福岡市長選2010wiki」は、誰が運営しているのかよくわからない小規模なwikiです。ここでは、明日告示される福岡市長選挙（投開票は11月14日）の候補予定者の経歴などの情報が掲載されています。その中で、本紙が＜福岡市長選に自己啓発セミナー関係者が立候補＞で報じた内海昭徳氏に関するページが、「編集合戦」になっています。

　このページで、ユーザーが本紙の＜訴訟にもめげず改名して活動するセミナー団体＞の記事を引用したところ、内海氏がかつて講師を務めていたNR JAPAN社の園田誠一郎を名乗る人物が反論。「内海氏及びNRJAPAN株式会社に関する、本サイトでの書き込みは、事実ではないことを明言いたします」として、NR JAPANのセミナーについての説明を行いました。

　この中で園田氏は、

【福岡市長選2010wiki】
※なお、本サイトに掲載させていただきます内容は、これまでも当社が繰り返し「やや日刊カルト新聞」様に回答させていただいている内容でもあります。（他サイトでの当該記事の転載に対しても同様の対応をしております。）
しかしながら当社からの記事の削除と謝罪の要求に対して、「やや日刊カルト新聞」の記者様側は、3年間経っても削除や謝罪に応じない状態です。当社は今現在も、この虚偽の記事によって、誹謗中傷や情報操作の道具に利用され、当社の営業販売における莫大な被害の原因となっておりますので、やむを得ず法的措置を準備しております。

　と記述していました。しかし実際には、07年に本紙・藤倉の個人ブログ宛にNR JAPANの関連会社であるオルタナティヴ社から削除要求が来ただけです。昨年創刊したばかりの「やや日刊カルト新聞」の記事については、NR JAPANやオルタナティヴ社は、削除要求どころかクレームの一つもよこしてきたことがありません。園田氏の説明は、完全に虚偽の内容でした。

　「福岡市長選2010wiki」では、園田氏の投稿があった時点ですでに「編集合戦」の表示が出ていたので、本紙藤倉も自ら合戦に参加。同ページ内に、

【福岡市長選2010wiki】
NR JAPANと「やや日刊カルト新聞」とのやりとりに関する園田氏の説明は、全て虚偽です。

　として、事実関係の説明を投稿しました。園田氏は、こうした藤倉の説明を「巧妙な論点のすり替え」「詭弁」などというばかりで、事実関係について具体的な反論はありませんでした。そして園田氏は、なぜか「福岡市長選2010wiki」内で＜「やや日刊カルト新聞」には、正式に私の名前で削除を要請します。 ＞と投稿してきました。

　「福岡市長選2010wiki」への書きみによって「正式に要請」と言われても、ぜんぜん正式に見えませんね。「福岡市長選2010wiki」は「やや日刊カルト新聞」とは全く関係ないサイトですし（っていうか、誰がやってるサイトかすら知らん）。

　とりあえず、福岡市長選に立候補予定の内海氏が所属していたNR JAPANという会社のクオリティがよくわかる編集合戦でした。編集合戦というか、wikiが単なる掲示板状態になっただけですが。

　園田氏によると、そのうちNR JAPANから本紙に対して直接、正式な削除要求が送られてくるみたいです。

　本紙では、まだ記事について削除を要求するクレームが来たことは一度もありません。YouTubeにアップした映像について、かつてYouTubeに対して削除を要求していた人がだけです（撃退しました。映像は無事です）。NR JAPANから本紙に対して削除要求が来れば、本紙に対する直接の削除要求としては記念すべき第1号となります。