統一教会幹部信者弁護士が都内一等地に３億円（推定）豪邸を建設していた！

福本弁護士の“豪邸”、バールは無いようだ

統一教会関連の裁判で度々本紙にも登場する統一教会幹部信者で教団顧問弁護士の福本修也弁護士（50）。

その福本弁護士が3年前、都内屈指の高級住宅地である渋谷区松濤に推定3億円（土地建物込み）の豪邸を建てていたことが判った。

エンドレス献金等で経済的に厳しい状況に置かれている末端信者が居る一方で、同じ教団の幹部信者弁護士は随分と羽振りが良いようだ。


◆推定3億円の豪邸

統一教会の福本修也弁護士
「プラスファニチャーカンパニー」サイトより

渋谷区松濤と云えば、誰もが知る超高級住宅地である。統一教会（世界基督教統一神霊協会）の本部も松濤に在る。
その教会本部の近くに、万物復帰の教義を持ち、正体隠しの違法勧誘などで生産した信者に過大な献金要求をし、霊感商法等の違法な資金集め等で社会的に指弾されている反社会的な教団の幹部信者弁護士が豪邸を建てていたことが判った。

統一教会の顧問弁護士で自身も信者である福本修也氏の“豪邸”が建つのは、紀州徳川家の広大な下屋敷の跡に造られた鍋島松濤公園に程近い閑静な住宅地だ。

土地面積は150㎡弱、建物は鉄筋コンクリート造3階建で総床面積227.5㎡、屋上にはソーラーパネルも設置されている。周辺の邸宅と比較しても、見劣りしないどころか外壁に天然大理石を施したデザインを含め一際目を惹き、その高級さが際立っている。

2009年11月に着工した福本邸は、翌2010年7月に完成。設計は世田谷区の建築設計事務所、施工は武蔵野市の建設会社だった。絵画にも造詣が深いと自負する福本氏が“美術館の様な建物にしたい”と希望していた通り、斬新なデザインの邸宅となった。

表札も洒落ている



ガレージには高級車

近隣の土地取引事例や複数の不動産業者へのヒアリングから、当該土地は2億円以上の価値があると思われる。建築費用は1億円弱とみられることから、土地と建物を合わせた価格は3億円を下らないと推定される。

また、土地と建物に共同担保として2億円近い抵当権が設定されていることから、仮に本紙予想の推定価格が正しいとすると、福本弁護士は1億円以上の自己資金を用意したものと思われる。

福本弁護士の新居完成は平成22年7月初旬、それまで住んでいた千葉県市川市ののマンションを引き払い、晴れて高級住宅街・松濤の住民となった。


福本邸屋上にはソーラーパネルも確認できる

◆高級感あふれる内外装や家具

福本邸を設計した建築設計事務所のホームページに、福本弁護士宅と思われる邸宅の内外装の写真が“渋谷区F邸”としてUPされている。

ホームページの紹介分には「外壁は特注の天然大理石貼り、内部は中庭・スクリーン・トップライトを設けて外部からの視線を遮りながら、通風及び採光を考慮しており、随所に絵画が設置してあります」と記載されている。

F邸を設計した建築設計事務所HPに掲載された“渋谷区F邸”の紹介文

 まさに“美術館のような建物”だ。

福本弁護士邸と思われる邸宅の写真一覧

いくつかピックアップしてみる

特注の天然大理石貼りの外壁

エントランス？

絵画がいっぱい、まさに美術館！

上部が吹き抜けになった広いリビング

ソファーセットはイタリアの高級ブランド“カッシーナ”？

和室もある

寝室の奥には書斎も？

白を基調としたキッチン、
このキッチンセットだけでも本体価格は数百万？

中庭に面したバスルーム

トイレはタンクレスで広々

ウッドテラスのある中庭

夜の中庭

以上ボックスクリエイトHP“WORKS”より

この邸宅が福本弁護士の“豪邸”だとすると、配置された高級な家具や家電製品だけでも相当な額になると思われる。


◆歴代会長より豪華な邸宅

統一教会の徳野英治・新会長は現在、杉並区内にある住宅金融公庫融資物件の賃貸マンションに住んでおり、昨年12月にガンで死去した梶栗玄太郎・前統一教会会長は生前、港区港南の高級都営アパートに住んでいた。

徳野会長宅は3DKの間取りで占有面積が75㎡、家賃は15万円強だという。



徳野会長が住む杉並区内の築25年の賃貸マンション
家賃が一番高い最上階の角部屋が徳野会長宅だ。
人気のマンションらしく現在空き部屋はない

故・梶栗玄太郎会長宅の都営アパート（タワーマンション）はバリアフリー仕様で間取りは2LDK～3LDK（占有面積は65~67㎡）、家賃は年収にもよるが標準的な使用料は45.400円から70.100円の間とのことだ。



梶栗前会長が住んでいた港区の都営アパート

社会問題を引き起こしてきたカルト団体のトップが公的な趣の住宅に住んでいたことも道義的に問題があると思われるが、その教団トップの住居より豪華な住宅に教団弁護士が住んでいるという状況は教団内部ではどの様に捉えられているのであろうか。


◆「全部教会に納めて貯金なし」「お金無く苦しい」「困窮してる」窮状を記者に吐露する末端信者


記者は今年になって、路上で自叙伝伝道を行なう婦人部信者にその困窮を極める生活ぶりについて話を訊く機会があった。
記者がヒアリングしたその婦人部信者は、教団への献金で「貯金無し」「お金無く苦しい」「困窮してる」と自身が置かれている窮状を記者に吐露した。

統一教会では、昨年死去した教祖の博物館を韓国・清平に建築するなどの口実で、日本の信者から献金を集める算段をしているとされる。

ゴールデンウィーク期間にも別の名目で高額な献金指令が出されたとの情報もある。

末端信者の生活はますます困窮する一方だ。


◆東大の原理研究会出身


福本修也弁護士は東大法学部在籍時に統一教会の美女勧誘隊“エバ部隊”に勧誘されて東大の原理研究会（CARP）へ入ったとされる。当時の東大学区長は現在の統一教会会長の徳野英治氏、東大原理研の会長は現在の太田洪量勝共連合会長だ。

東大時代の福本氏は、徳野氏が弁護士養成のために創設した“司法班”に属していた。司法班とは、司法試験に受かるべく“御旨”として一日中勉強している数人のグループのことで、他のCARP学生とは別のアパートに住んでおり、ホームでの夕食時や礼拝時以外は他のCARP学生との接点は少なかったという。

福本氏は、東大を卒業した年である1988年に合同結婚式を受けている。所謂“6500双”だ。

そして同年に司法試験に合格、9年間検事（東京地方検察庁検事→米ノートルダム大学ロースクール留学→法務省民事局第4課（現商事課）局付検事→同局参事官室局付検事→法務省刑事局刑事課局付検事）を務め、検事退官後に弁護士に転身、　統一教会顧問弁護士となった。同じく統一教会顧問弁護士（当時）の稲見友之が所長を務める平河総合法律事務所を経て2008年2月、千代田区麹町に福本総合法律事務所を開設している。


◆統一教会以外の事件も受任


ウィキペディア（Wikipedia）には「福本総合法律事務所に在籍しているのは福本弁護士のみ」だが「上場企業を含む会社、学校法人、医療法人などの企業団体法務、民事・商事、刑事を扱っており，M&Aや企業の外部調査委員なども一部手掛けている」と記載されている。

その他にも芸能人が関係する訴訟も受任するなど、統一教会関係以外の弁護も引き受けているようだ。そのため、福本弁護士の資産全てが統一教会関連で稼いだものとは云えないかもしれないが、豪邸の購入資金には社会問題化している団体の顧問弁護士として稼いだお金も相当額あると思われる。

◆裁判前なのに経済誌に夢中？

福本弁護士の“豪邸”は、月々のローンの返済額だけでも相当な額になると思われる。

福本弁護士は投資にも熱心なようで、統一教会関係の訴訟でも開廷前に事件ファイルも出さずに経済誌を熱心に読み耽る姿が目撃されている。

“福本先生”には、是非本業に勤しんでいただきたいものである。

◆福本弁護士の事務所も豪華


福本総合法律事務所は、一昨年秋に統一教会が“断食”デモを行なった文藝春秋社正門前を見下ろすビルの5階にある。福本弁護士の事務所の窓からは連日、統一教会によるリレー断食デモや本紙のダミー組織である“面白い旅団”の暴飲暴食デモが見えていたことになる。

写真左下先が連日“リレー断食デモ”が行なわれていた文藝春秋社正門、
通りを挟んだビルの5階に福本総合法律事務所がある

福本総合法律事務所の内部が判る貴重なサイトがある。

福本総合法律事務所
「上品さや繊細さを感じさせるサインデザイン」だそうだ

オフィス家具の販売をしている会社の社内カンパニー【プラスファニチャーカンパニー】のサイトが事例のひとつとして事務所開設に合わせて造ったというデスクについて記載しており、福本弁護士の事務所について所内の様子をリポートしている。

このHPを見ると、事務所内部にも至る所に絵画が展示されている。「オフィスのいたるところ絵画が飾られており、目を楽しませてくれる。福本氏自ら画廊をまわり選定したという」とあるが、これは統一教会関連団体の画廊や絵画展のことではないかと思われる。福本弁護士は周囲に「あの絵はみんな高いんですよ」と自慢していたという。

【サイト　事例・実績　2008年 】
鳥の目で見る　福本総合法律事務所様

　　　　　　　　　　　　　　　　　

（以上「プラスファニチャーカンパニー」サイトから引用）

 「鳥の目で見る」との題が付けられたREPORT、「鳥が空から眺めるように俯瞰」するということだが、福本弁護士には是非、特注のデスクで教団に都合の良い「ストーリ―を組み上げて」ばかりではなく、自らも属する教団の起こしてきた社会問題についても鳥瞰的に見てほしいものである。