2014年7月29日火曜日

【書評】X JAPAN・Toshlが決意の自伝的告発本=カルトの奴隷体験を克明に


洗脳 地獄の12年間からの生還 Toshl
X JAPANのボーカリストとして日本のロックシーンの頂点を極めたにもかかわらず、カルトの広告塔となった経験を持つToshlが驚くべき著書を出した。

『洗脳 地獄の12年からの脱出』 
カルト集団に絡め取られたロックスターによる赤裸々な告白本だ。同時にカルト問題を世に啓発する本でもある。

狡猾な手口でカルト集団に全財産を奪われ、自己破産にまで追い込まれたToshl、稀代のボーカリストが遭遇した凶悪カルトの実態が赤裸々に記されている。

Toshl本人が著書の中で『カルト詐欺集団』と呼ぶホームオブハート(HOH)に、身も心も搾取され続けた12年間は想像を絶する過酷なものだった。

洗脳騒動の際、Toshl本人の周辺では何が起こっていたのか?著名人が絡んだカルト問題としてだけではなく、他人を操る卑劣なカルト集団の手口が判る本だ。

著書の中でToshlは、HOHのMASAYAこと倉渕透や妻(当時)の守谷香から受け続けた罵倒や暴力に関し、時系列に沿って詳細に記している。

HOHの広告塔時代のToshlと取材中の本紙・藤倉善郎主筆(2007年)
1993年のロックオペラ”ハムレット”で共演した守谷香との“出逢い”がToshlをカルトへ引きずり込む呼び水だった。守谷の“手引き”でMASAYAの下へと導かれたToshlはMASAYAに傾倒、段階を踏んだセミナーにより身も心も支配されていった。

著書には、セミナーの中で記憶を歪められ家族への憎悪を植え付けられたToshlが、MASAYAに支配されていく過程が克明に記されている。

X JAPANからの脱退、解散、HIDEの死、世間を賑わせた騒動の背後でToshlはMASAYAと守谷の恐怖支配の下で喘ぎ苦しんでいたのだ。消費者金融からの多額の借り入れ、全国津々浦々を巡るドサ廻り、組織のロボットとして酷使され続ける日々、人間関係をズタズタにされたToshlは奴隷として金を稼ぎ続けた。

Toshlの稼いた金で贅沢な暮らしをするMASAYAと守谷香。巷で言われているような「ToshlはMASAYAに妻を“寝取られた”」ということではなく、最初からToshlを狙ってMASAYAが守谷を派遣したのではないかとの疑いも著書内には示されている。

1998年、Toshlの洗脳騒動がマスコミを賑わした。2004年には、HOH内で日常化していた児童虐待が告発され社会問題となった。HOH被害者からの民事訴訟やHOH側からの名誉毀損裁判、Toshlは当事者として否応なく訴訟合戦に巻き込まれていった。

2006年には、X JAPAN再結成に絡んだ利権にもMASAYAが首を突っ込んできたという。

脱会会見(2010年1月)
そんな強欲なMASAYAが2008年、東京高裁法廷で行なわれた民事訴訟の証人尋問を受けた。その際に法廷で見せた情けない姿にToshlは疑念を持ったという。

2009年、長年に渡る過酷な奴隷生活により体調を壊したToshlは、MASAYAと守谷の支配環境からの逃亡を決意し実行する。一旦は連れ戻され監禁されたものの協力者の助けもあり脱出に成功、代理人を立てHOHとの縁を切った。

2010年1月18日、Toshlは「MASAYAとの決別」「守谷との離婚」「自己破産」について記者会見を開いた。

被害者団体との共同記者会見(2010年4月)
会見がきっかけとなりHOHの被害者と邂逅したToshlは同年4月23日、被害者団体とともに共同記者会見を開いた。この共同記者会見には本紙取材班も出席した。


今もToshlを広告塔にした勧誘を続けているというHOH

「勧誘の手を広げてゆく彼らの常套手段を絶対にやめさせなければならない」

Toshlは著書を出版した理由を綴る。

帯にはこうも記されている

「二度と僕のような犠牲者をださせないために、今、マインドコントロールされ苦しんでいる人とその家族のために、僕はすべての真実を、今、語る」

Toshlは本の末尾に記した

「人はどんな時でもやりなおせる」僕はそう信じている


関係者によると、この本の企画に際しては、出版社からToshlに持ちかけたわけではなく、Toshlの方から出版したいとして版元を訪ねたそうだ。

カルト問題に絡んだ人権侵害を追及し続ける弁護士として知られ、同書のあとがきを記したリンク総合法律事務所の紀藤正樹弁護士は筆者に語った。

「著名人としてこれだけのことを書いた人はいない。普通は書けない。敢えて実名で書くことで名誉棄損の裁判を起こされることも危惧されるのに、よく書いてくれた。この本を作ってくれただけでも尊敬に値する」

HOHの脱会者で、MASAYA・MARTHこと倉渕透グループの問題を考える会(旧、ホームオブハートとToshi問題を考える会)の山本ゆかり代表はToshlの著書を読んだ感想を以下の様に話した。

「同じ脱会者としてToshlが体験してきたことを改めて読むのは胸が苦しくなる様な気持ちだった。当時を思い出すこともあり、いろんなこの10年も思い出した。これを書くのはとてもしんどくて苦しくて辛い作業であったことは私たちには想像がつきます」

カルト被害の救済に取り組む山本代表はこう付け加えた。

「最後に『やり直せる』と書いてある。いい言葉で締め括ってくれた。12年カルトに居ても辞められる。他のカルトの脱会者にも励みになる」

Toshlの本で記述された場面の幾つかには筆者も臨場していた。

・2001年、Toshlがボランティアと称しCDを売り歩いていた老人福祉施設で

・2008年、東京高裁の法廷でMASAYAの狼狽ぶりが失笑を誘った証人尋問でToshlが妻(当時)の守谷香と手を繋ぐようMASAYAに言われて法廷に入ってきた場面

・2010年、本紙が正面中央に陣取った被害者団体との共同記者会見。控室で本紙藤倉主筆とToshlが歴史的和解。その際、筆者が2001年に都内老人福祉施設で遭遇した話をすると笑っていたToshl。当時は彼がこれ程の過酷な環境を生き抜いたサバイバーであったとは理解できていなかった。本書を記したToshlの“信念”に敬意を表したい。

(文中敬称略)



22 コメント:

匿名 さんのコメント...

おめーの臨場とかどうでも良すぎるんだが

匿名 さんのコメント...

写真の藤倉さんのメガネのテカりかたが秀逸ですねwww

頭の位置もなんかおかしいし。爆笑

Unknown さんのコメント...

ToshI、佐村河内さんみたい。

匿名 さんのコメント...

Tosh1違うToshlだ

匿名 さんのコメント...

Tosh1ってなんだよwwwww

アホの極みだよなエイト(爆爆爆)

匿名 さんのコメント...

エイト、顔真っ赤にして夜中に慌てて修正したようだけど、

今度はToshIIになってるぞwww



落 ち 着 け w w w w w


匿名 さんのコメント...

普通に改名したのかと思ったw
本当に間違いだったのかよw

写真の方も1ぽいから

本当に改名かと思ってたw

匿名 さんのコメント...

ブログすらまともに書けない記者ってどんなギャグなんだよ短パンロン毛

匿名 さんのコメント...

細かい誤字とかどうでもいいです。
とても良い記事ですね。本にも興味が持てました。
影ながら応援してます。

匿名 さんのコメント...


>細かい誤字とかどうでもいいです。
私も同じ意見です。

12年もの間どれほど苦しんだでしょうか。
「やや日」さん、この本を紹介してくださいましてありがとうございます。
早速アマゾンで注文しました。

匿名 さんのコメント...

自分と自分が同じ意見なのは当たり前だと思うけどw

匿名 さんのコメント...

そもそもコメント欄の細かい誤字をいつまでもあげつらっていたのがエイトだったわけで。

匿名 さんのコメント...

カルト宗教の洗脳や霊感商法などは、とても怖いなと思いました、これからのXJAPANの活動に期待したいです。いろんな弁護士さんにも頑張ってほしいです。

匿名 さんのコメント...

X JAPANのTOSHIiを洗脳したMASAYAこと倉渕透がまた名前をTAKERUと変えて、別人として営業を初めたとの情報提供がありました。

名前の変遷
倉渕雅也→MASAYA→MARTH→ TAKERU

ヤマトタケルのタケルのようです。
TAKERU 碧き山河 Official Home page  http://takeru-net.com/
碧き山河 TAKERU Project  http://ameblo.jp/aokisanga-takeru/entrylist.html

匿名 さんのコメント...

南無妙法蓮華経と唱えてください

匿名 さんのコメント...

南無妙法蓮華経と唱えてください

匿名 さんのコメント...

南無妙法蓮華経と唱えてください

匿名 さんのコメント...

南無妙法蓮華経と唱えてください

匿名 さんのコメント...

南無妙法蓮華経と唱えてください

匿名 さんのコメント...

>2014年8月5日 5:27
だから? それより法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱えてください

匿名 さんのコメント...

>2014年7月30日 1:34
アホの極みは侮辱です。
コメントを消してもらうか法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱えてください

匿名 さんのコメント...

メガネのテカりのどこが可笑しい?
それより法華経を唱え南無妙法蓮華経と唱えてください