数千万円を献金(イメージ画像) |
一昨年、原告の些細な言い間違いの言葉尻を捉え、請求を退けたトンでも地裁判決から1年4ヶ月、舞台を東京高裁に移して行われていた裁判で26日、判決の言い渡しがあった。
東京高裁の高世三郎裁判長は、「被控訴人(統一教会)の教義を伝道し指導した関係者は被控訴人の教義の世界に控訴人(原告元信者)を呪縛してその意思決定と行動を支配していた」「社会通念上相当な範囲を超える違法な行為」と統一教会の責任を認定したものの、時効を理由に控訴人の請求を棄却した。
原告側は、催告により時効は6ヶ月延長しているとして上告の意向。
東京高等裁判所 |
本紙が2013年6月13日に報じた記事【消費者金融全社から借入れさせ献金、元信者が明した統一教会の悪辣な手口】について、その後の裁判の行方を記す。
2012年9月、統一教会に24年間在籍していた元信者の女性が、統一教会に対し総額約3000万円の支払いを求めて損害賠償請求訴訟を提起。
この女性は、統一教会の勧誘であることはおろか、勧誘者が当該教団の信者であることや剰え宗教の勧誘であることすら秘匿されて偽装講演会へ誘い込まれたことを契機に信者にさせられていた。
にもかかわらず、 2013年11月27日に言い渡された一審の判決で、東京地裁の始関正光裁判長は原告の元信者女性の請求を棄却していたのだ。
始関裁判長は同年5月の証人尋問で展開された統一教会側のその場しのぎの言い逃れを採用し、多大な被害を与えた側である被告統一教会に一銭の賠償も命じないという判決を出していた。その根拠として始関裁判長は、原告が本人尋問で入信の最初のきっかけとなった「アンケートを手口にした勧誘」を「アンケート伝道」と表現してしまったことを指し「『伝道』と言うからには宗教性の秘匿はされていなかった」としたのだ。
そんなトンでも判決に対して原告側は控訴し、以降高裁での裁判が続いていた。
そして3月26日、東京高裁で判決言い渡しがあった。
東京高裁の高世三郎裁判長は、前記の通り統一教会の使用者責任を認定したものの「損害及び加害者を知った日から3年間が経過するまでに行使しなかった」「不法行為による損害賠償権は時効により消滅したことになる」と時効を理由に控訴人の請求を棄却した。
相次ぐ過酷な献金指令や教団上層部の醜聞などにより、今後も教団を脱会する信者は後を絶たないとみられる。元信者による損害賠償訴訟は今後も増えていくであろう。
◆被控訴人代理人弁護士が正体隠し?判決文の内容に統一教会サイドは不満顔
無双直伝英信流山内派の先生でもある今井三義弁護士 |
一審で証人尋問に立った現役信者BB、傍らには見覚えのある統一教会側代理人の今井三義弁護士の姿。当初、別の弁護士と勘違いした筆者が「K弁護士ですか?」と訊くと今井弁護士は「いいえ」と否定。そこで改めて「弁護士の方ですよね?」と確認すると「いや・・・」言葉を濁す。すると何故か近くに座るBBが 「いえ、一般の方です」と答える。
今井弁護士は、筆者の名刺を欲しがったので快諾し渡したが、自分自身は名刺を渡そうともせず、名前も名乗らなかった。
もう一人の被告側代理人弁護士、こちらは自身も統一教会の信仰二世である宮入陽子・統一教会顧問弁護士も待合室に。宮入弁護士は見るからに体調が悪そうだった。 「風邪ですか?お大事に」と声を掛けると会釈を返してきた。
そして、統一教会側の違法性と使用者責任を糾弾する判決内容が出されると、統一教会サイドは一様に硬い表情で法廷を去っていった。
2 コメント:
福永法源が刑務所から出所。
いよいよ、講演会も開催。
http://7billion-journal.com/?p=13795
>2015年3月29日 17:32
法源と関係ありませんが法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱えましょう
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