「ただアンケートをしているだけ」統一教会（家庭連合）による正体と目的を偽った勧誘は継続中

統一教会（世界平和統一家庭連合）信者
による偽装勧誘　アンケートのボードを持つ
二人組が勧誘員（2017.4.5新宿　撮影:鈴木ｴｲﾄ）

4日の全国霊感商法対策弁護士連絡会の会見でも指摘された統一教会（世界平和統一家庭連合）による組織的な正体と目的を偽った偽装伝道活動。

その偽装伝道の現場を本紙鈴木エイト主筆が目撃、勧誘員への取材により今も問題ある街頭勧誘が横行していることが確認できた。
更に本紙はこの勧誘員が「所属」する偽装施設の内部文書を独占入手、組織だって「ゲスト」を教化し信者を生産するシステムが存在する証拠を掴んだ。


◆伝道目的を偽る勧誘

5日夕刻、東京・新宿駅西口で本紙鈴木主筆が遭遇したのは、宗教団体への伝道目的を隠したままアンケート勧誘を行う信者の姿だった。

アンケートに書き込む勧誘員

アンケートなどが挟まれたボードを手にするのは西東京教区杉並南教会が所管するSYC（杉並YOUTH CULTURE）の勧誘員。最初に一人が声を掛け、様子を伺っていた仲間が偶然を装って合流するという『協助』のスタイルだ。早速介入した。

――統一教会、家庭連合、宗教の勧誘だと言ったの？
（アンケートを指さし）「ここで言ってます、世界平和統一家庭連合って　」

新教団名の印字箇所を示す勧誘員

アンケート用紙には「青年アンケート」「私は世界平和統一家庭連合で、統一原理を学んでいます。」と印字されている。

SYCが偽装勧誘に使うアンケート

捉まっていた女性に、宗教団体の勧誘であると最初に告げられたか確認した。否定する女性。「アンケートを入り口に統一教会という宗教団体の信者にするのが目的」と説明した。

勧誘員を諭す本誌・鈴木主筆

再び勧誘員を問い詰める。

――宗教団体の信者にするという目的は彼女に伝えたの？

「伝えてないです」

――SYCと言ったの？

「いえこれから」
「ただアンケートをしているだけなので」

――どこに誘うのか、どこの団体の人間で何を目的としているのか、このあと何をするのか言わなきゃだめでしょ

「はい、ありがとうございます」

◆桜田淳子の子供世代の２世信者がが偽装勧誘に従事

SYCの勧誘員は約半数が２世信者だ。桜田淳子が参加した1992年の3万双合同結婚式や1996年の36万合同結婚式でカップリングされた“祝福家庭”から生まれた2世信者が、全国各地で勧誘員としてこの手の偽装勧誘に従事させられているのだ。

◆SYCの内部資料を入手

本紙はSYCの内部資料を入手した。資料は「教育センターGuest意識表」「伝道List」「カルテ」「ライン」などと題されており、SYCが統一教会信者の生産を目的とする施設であることを裏付けるものだ。

桜田淳子の芸能活動再開で注目を浴びる統一教会だが、その旧態依然とした偽装体質は相変わらずのようだ。

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