2019年1月25日金曜日

三重県麻疹問題、宗教団体にコントロールされない報道を

謝罪声明を掲載したMC救世神教のウェブサイト
三重県津市で発生した麻疹の集団感染について1月22日、ミロクコミュニティ救世神教(MC救世神教)が、自団体が発生源であったことを認める謝罪声明をウェブサイトで発表。これを受け同日、県も団体名を公表し、新聞・テレビが追随した。集団感染の第一報から12日後のことだった。

本紙で鈴木エイト主筆がMC救世神教の名を報じたのは1月16日だった(三重の麻疹集団感染、発生場所はMC救世神教の中高生2世信者研修会と判明)。この時点での感染者数は三重県外も含め27人だったが、団体名が実名でアナウンスされるまでの6日間のうちに東海3県で40人を超えた。

県への取材や報道の状況から、団体名公表の可否やタイミングを教団が事実上コントロールしていた構図が浮かび上がってくる。こうした場面における行政とメディアのあり方を改めて考えたい。

2019年1月20日日曜日

社説=メディアは麻疹集団感染の発生源を報道しろ

医療を拒み手かざしで病気が治ったとする体験談が満載のMC救世神教のウェブサイト
三重県津市に本部を置くMC救世神教の研修会で発生した麻疹(はしか)の集団感染は、現在まで二次感染を含め計36人の感染が報道されている。感染者の一人(三重県在住)が大阪・京セラドームで行われたAKB48の握手会に参加していたことから、大阪市やAKB48オフィシャルサイトでも注意喚起がなされるなど、影響が広まっている。しかし未だに、医療を否定し「浄霊」と称する手かざしによって病気を治せると信じるMC救世神教が集団感染の発生源である事実を、行政は発表せず、本紙以外のメディアも報じていない。報道各社は、率先してこれを報じるべきだ。

2019年1月18日金曜日

MC救世神教2世信者の麻疹(麻しん/はしか)集団感染、AKB48握手会などで被害拡散のおそれ

NHKの報道
本紙で伝えてきたMC救世神教の10代2世信者研修会で発生した風疹の集団感染問題。

 ここへ来て、発症者が潜伏期間中に接触した人にも二次感染が確認された他、発症者の行動歴から京セラドーム大阪で開かれたAKB48の“大握手会”に参加していたことが判明し、感染が拡大するおそれが出ている。

2019年1月17日木曜日

三重・MC救世神教の麻疹集団感染は医療否定カルトの問題

MC救世神教のウェブサイトより
三重県津市での麻疹集団感染の発生場所が、MC救世神教での2世信者研修だったことは、昨日、本紙が報じたとおり(三重の麻疹集団感染、発生場所はMC救世神教の中高生2世信者研修会と判明)。県の発表によると、研修には男女49人が参加し、うち27人の感染が確認された。三重県在住の感染者22人のうち18人には、麻疹予防接種歴がなかったという。

 ワクチン接種に反対あるいは批判的な、いわゆる「反ワクチン」運動の問題が指摘される昨今、改めてその問題性が突きつけられた事件だ。

 しかしMC救世神教の場合、問題は「反ワクチン」にとどまらない。もともと医療全般に対して否定的な同団体において、ワクチン否定はその思想と実践のごく一部にすぎないからだ。同団体の信者を親に持つ「2世」「3世」の信者たちは、手かざしによる「浄霊」で病気を治せると信じている親たちに育てられている。

2019年1月16日水曜日

三重の麻疹集団感染、発生場所はMC救世神教の中高生2世信者研修会と判明

集団感染で麻疹に罹患した青年信者のものと思われるツイート
昨年12月末に三重県内の「民間団体」が開いた研修会へ参加した10~20代の男女が麻疹(はしか)に集団感染した問題で、この団体が世界救世教の流れを組むMC救世神教であると判明した。