2011年に東京で開催された「癒やしフェア」でスプーン曲げを披露する独裁者ユリ・ゲラー
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ユリ・ゲラー氏は1970年代に日本のテレビにも登場し「スプーン曲げブーム」を巻き起こした人物。ブームの中で「清田くん」こと清田益章氏や関口淳氏といった「超能力少年・少女」もメディアに登場するようになった。
80年代、後にオウム真理教教祖となる麻原彰晃(松本智津夫)が『超能力「秘密の開発法」』を出版し、『月刊ムー』『トワイライトゾーン』といったオカルト雑誌等で信者を獲得していった。メディアが作り出した超能力ブームやオカルトブームの問題が語られる際、その原点とも言える存在がゲラー氏だ。
そのゲラー氏が超能力でイギリスのEU離脱を止めると表明した3月23日以降、日本でも複数のメディアがこれを報じた。
〈スプーンと同じように、メイ氏の意志も曲げられるかどうか〉(3月25日産経ニュース=ユリ・ゲラー氏、テレパシーでEU離脱阻止を宣言)
〈超能力者ユリ・ゲラーさんが、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を進めるメイ英首相の考えを超能力で曲げようとしている〉(3月25日ロイター=テレパシーでブレグジット阻止を、ユリ・ゲラー氏が呼びかけ)
〈果たして、国の方針をも曲げることができるのだろうか。スプーン曲げで知られるユリ・ゲラーさんが超能力を使ってイギリスのEU(ヨーロッパ連合)離脱を阻止すると宣言した〉(3月25日テレビ朝日=超能力でEU離脱阻止?あのユリ・ゲラーさんが宣言)
毎日新聞にいたっては、ゲラー氏による協力呼びかけに乗っかって読者を煽る記事を掲載した。
〈首相がブレグジットの是非を問う国民投票の再実施を考えるよう1日2回首相にテレパシーを送るとし、英国民にも参加するよう呼び掛けている〉(3月25日毎日新聞=テレパシーでブレグジット阻止を、ユリ・ゲラー氏が呼びかけ)
オカルト大好きのトカナは平常運転。もっとも、見出しの派手さの割りに、記事本文にはゲラー氏への協力を煽る毎日新聞のような文言はない。むしろ逆に冷静だ。
〈それほどの実績があるならば、ブレグジットを阻止することもできそうなものだが、どうなるだろうか? 今後ますますイギリスから目が離せなくなりそうだ〉(3月25日トカナ=【緊急】ユリ・ゲラーがメイ首相の脳内に侵入! 超能力で「EU離脱の阻止」を目論み、 国民に呼びかけ「神秘タイムの11時11分に…」)
日頃はネット上のデマなどに関する「ファクトチェック」を売りにしているBuzz Feed Japanも、この件についてはこの有様。
〈ユリ・ゲラーの力で、スプーンのように国の方針は曲がるのだろうか〉(3月24日Buzz Feed Japan=ユリ・ゲラー氏「超能力でイギリスのEU離脱を止める」)
Buzz Feed Japanの記事はゲラー氏について〈現在はイギリスに在住している〉としているが、ゲラー氏はFacebookでの「EU離脱阻止宣言」の中で「Although I currently live in Israel I am still a British citizen」と書いている。本人が「イスラエルに住んでいる」と書いているのに、Buzz Feed Japanはゲラー氏の投稿を読まずに記事を載せているのだろうか。「ファクトチェック」が聞いて呆れる。
同じくネットの新興メディア、ハフィントンポストもこの調子。
〈公開書簡によれば、ユリ・ゲラーさんは、メイ首相と21年来の知り合いであり、3年前のイギリスの総選挙でのメイ首相の勝利やトランプ氏が第45代アメリカ大統領になることも予想していたと言及した〉(3月24日ハフィントンポスト=ユリ・ゲラーが英・メイ首相への公開メッセージを投稿 「超能力でブレグジットを止める」)
新聞、通信社、ネット新興メディアが、見事に「全滅」だ。3月25日夜に「報道ステーション」までもがこれを報じたことに、ジャーナリストの江川紹子氏が疑問を呈した。
英国のEU離脱問題で、ユリ・ゲラーを持ち出す報道ステーションは、報道番組と名乗るのはやめるべし。テレ朝は、ワイドショーでオウムに好き放題喋らせる最悪の事態を招き、看板の朝生でもオウムを招いてその宣伝番組を行い、若い人を入信させる手伝いをしてしまったことを反省してないらしい— Shoko Egawa (@amneris84) 2019年3月25日
地下鉄サリン事件から24年、死刑囚が執行されて最初の3月20日を報じて、わずか5日後に、このザマである。あの教祖に騙され、巻き込まれ、罪を犯して命を失った人たちが、なぜあんな行為に至って、多くの犠牲を出すに至ったのかなど、なんも考えていないのだろう— Shoko Egawa (@amneris84) 2019年3月25日
つい5日前の3月20日には、地下鉄サリン事件で亡くなった人々への追悼式典などが行われ、それに先立って3月16日には「地下鉄サリン事件から24年の集い」、3月20日夜には茨城大学の学生らによるシンポジウム「オウム真理教事件とメディア」が開催されている。この3月20日周辺で、メディア各社はオウム問題をこう報じた。以下は全て、今回のゲラー氏の「EU離脱阻止宣言」を無批判に垂れ流したメディアたちである。
〈教祖や幹部信者らはテレビへの生出演を繰り返し、新聞の取材を受けた。彼らの言い分を垂れ流すことが報道といえたか。メディアもまた、カルト集団との距離感が問われた〉(3月20日産経ニュース=【主張】サリン事件24年 風化させぬ努力続けよう)
〈事件発生時刻に近い午前8時。駅員2人が犠牲になった霞ケ関駅(東京都千代田区)では同駅務管区の芳野高太郎首席助役が「事件を風化させない」と述べ、駅員16人が黙とうした〉(3月20日毎日新聞=地下鉄サリン事件24年 死刑の重み胸に)
トカナは、未だにオウム残党を率いて活動する上祐史浩氏へのインタビューによって麻原を否定してみせる意味不明な記事ではあるが、「空中浮揚のウソ」などとした。
〈手品レベルということですね。では、オウム信者たちは「麻原には霊能力や超能力がある」と、まんまと騙されていたのですね?〉(3月20日トカナ=【地下鉄サリン24年】上祐史浩が明かしたオウムと麻原の真実! 空中浮揚のウソ、ロシアとの裏取引、武器売買… 衝撃インタビュー!)
メディアにおける「風化させない」や「メディアの反省点」といった話が、口先だけのものに過ぎないことがよくわかる。メディアは反省などしていない。
その点、Buzz Feed Japan とハフィントンポストに至っては比較的「良心的」だ。2誌は今年3月20日周辺で、オウム真理教事件についてもメディアの問題についても、そもそも全く報道していないため、ゲラー氏についての報道との間には何の矛盾もない。そもそもこうした問題に無頓着なメディアということで、立派に一貫している。
2011年にゲラー氏のスプーン曲げを直接目の当たりにした際、超能力の巻き添えでスプーンではなく性格を捻じ曲げられた藤倉善郎氏は、本紙の取材に対してこう語る。
「江川氏は報道ステーションを批判しているが、実は一連の報道の中ではテレ朝が最もマシだった。テレ朝は、超能力に否定的な一般の人々のコメントを同時に報じており、少なくともゲラー氏の主張を無批判に垂れ流すだけではなかった。つまり他のメディアは江川氏が指摘した以上に悪い状況だということ。新聞やテレビといった従来のメディアに対するオルタナティブであるかのように装っているネットの新興メディアまでもが、この件については既存メディアの劣化コピーとしかいいようがない姿勢を見せているのだから、救いようがない。
一連のオウム事件の当事者たちにとって事件は全く風化していないし、いまなお問題が続いている。しかしメディアにとってのオウム事件は間違いなく風化している。メディア自身がオウム事件の教訓など屁とも思っていないことが、ゲラー氏をめぐる報道姿勢からよくわかる。
そもそも、個人が超能力で政治を動かすなどという行為は民主主義の破壊にほかならない。ゲラー氏の超能力を本物だと信じる人々こそ、独裁者ユリ・ゲラーの脅威を理解できるはず。ゲラー氏は、自身の能力をCIA、MI6、モサドが認めたかのように語っている。もしそれが事実なら、各機関はいますぐゲラー氏に対して作戦行動をとるべきだ」
藤倉氏は、「みんなで毎日午前と午後の11時11分に、独裁者ユリ・ゲラーを拘束するようCIA、MI6、モサドにテレパシーを送ろう」と呼びかけている。
27 コメント:
超能力で民主主義的決定を覆すって、発想がオウムのままですね・・・
抗議のテレパシーを送信します。
だいぶ前からブログのコメント欄に「正義に目覚めた」人が、記事の内容とは無関係な書き込みを延々と続けています。何らかの対策を講じた方が良いかと思います。
>だいぶ前からブログのコメント欄に「正義に目覚めた」人が、記事の内容とは無関係な書き込みを延々と続けています。何らかの対策を講じた方が良いかと思います。
記事の内容とは無関係な書き込みがあったのは随分前からありました。
記事の内容と関係のない別のカルトの依頼とか・・・
そんなに気になるのなら
すべてのコメント欄の書き込みができないようにすれば良いと思います。
ユリゲラーはいくつかの南米の油田を言い当てて、
その国の経済を救い、ユリ・ゲラー自信も権利を得て、現在は億万長者らしい。
こんなことに首を突っ込まずに、のんびり団扇生活していれば良いのに
報道されてめんどくさい事になっていますな。
なんとなく政府が絡んでいるんじゃないかな。
EU離脱の反対運動、暴動などの鎮静化の為にやっているような気がする。
彼のような、億万長者で人脈がある人が、
わざわざ、めんどくさいくさい事を
自らやるというのも変だしね。
BBCだけが報道しなかったのがミソだね。
何やら色々言っている人がいるけど。
おそらくみんな違うと思う。
お前だけやろ違うの。
〉そもそも、個人が超能力で政治を動かすなどという行為は民主主義の破壊にほかならない。
まさか本気でそう思っているの?
さすが、菅野完如きに騙されるだけあるな
ただの手品師。
『テレサ・メイへの公開書簡』
私の愛するテレサ、あなたが私たちの首相になるまで、私たちは21年以上にわたって交友を続けて来ました。あなたの選挙区内にあったソニングの私の家にも、あなたは訪ねて来てくれましたね。あなたが首相になる3年前、私はあなたにウィンストン・チャーチルのスプーンを見せましたが、その時、私はあなたの勝利を予測しました。私はジェレミー・コービン(労働党の党首)がダウニング街10番地(首相官邸がある場所)の鍵を手にできないと確信していました。それは、彼がそこに住むことができないようにするために、私があらゆる可能性を消して来たからです。そして、あなたは首相になりました。
また、一般的な世論がヒラリー・クリントンの当選を予想していた時も、私はドナルド・トランプが米国の第45代大統領になるだろうと予測しました。
こうした私の能力は、米国のCIA、英国のMI5、そして、イスラエルのMossadによって検証されています。CIAは「この実験期間におけるゲラーの成功の結果として、彼が彼の超常的な知覚能力を説得力のある明白な方法で実証したと考える」と結論付けました。これは簡単に検証できますので、CIAの公式ウェブサイトを見てください。
私は世界中の多くの高官に影響を与えました。ある時には、当時の上院外交委員会委員長のクレイボーン・ペル上院議員が、ソ連の最高核交渉担当者であるユーリ・ウォロンツォフの心を砲撃し、彼にテレパシー的に影響を与えて核兵器削減条約に署名させることに成功しました。
さて、ここからがあなたへの公開書簡の要点についてです。私は、ほとんどの英国人がブレグジット(EU離脱)を望んでいないことを、心理的に、そして非常に強く感じています。私はあなたをとても愛していますが、しかし私はあなたがイギリスをブレグジットに導くことを許しません。私があなたを賞賛している以上、私はテレパシーであなたにブレグジットをやめさせます。そして、それを実行する能力が私にはあると信じています。
しかし、私がこうした抜本的な行動をとるのは最終手段であって、あなたにまだ自力でブレグジットをやめるチャンスがある間は、私はあなたに対してこのプロセスを止めるように訴え続けます。私は現在イスラエルに住んでいますが、私はまだ英国市民であり、国と私が愛するようになった英国の人々に対して、非常に情熱的なものを感じているからです。
多くのエネルギーと愛を込めて
ユリ
‥‥これが、ユリ・ゲラーがメイ首相に宛てた「公開書簡」の全文を訳したものです。
ユリゲラー、サイババ、マリック、みんな手品師だよ。
スプーン曲げは、ハイ曲げますよーとやってる前に
既に曲げてあり、見せ方を工夫してるだけ。
スプーン曲げには興味ない。
サイババやマリックもね。
興味があるのは、ブレグジット。
イギリスのEUの離脱問題。
マリックは「ちゃんとした」手品師、ユリゲラーは「へたくそな」手品師。
ユリゲラーはへたくそだから、スプーンは曲げられるが、フォークは曲げられない。
同じように力をかけると、フォークだと「痛い」から。
そもそも手品には興味がないよ。
>スプーンは曲げられるが、フォークは曲げられない。
良いんじゃないの。
油田の発見と投資と人脈には興味があるね。
ブレグジット。
イギリスのEUの離脱問題の行く末もね。
お子様は手品の話題で一生懸命やって下さい。
‥テレビってインチキでも興味を引く話題なら放映するのってなぜだろう‥スプ一ン曲げもマリックの番組も宇宙人の番組も本気で信じて観てたけどインチキだった‥心霊番組もインチキなの多かった‥読者から心霊体験を募集して、送られた手紙から番組をつくるのだろうけどいつもそういうネタが集まってくるとは限らない‥集まらなかった場合は、上司からのどうでもこうでもネタを持ってこいという厳しいノルマから、創作でもいいや、って番組を作るのだろうか‥
5月22日の「合意あり」離脱シナリオが消えると、
今後は以下の3つの道筋が考えられます。
プランAでは、「合意なき離脱」が強行された結果、
欧州の大混乱が世界中に波及するという最悪の結果を招くでしょう。。
この場合、「離脱派」「残留派」の双方ともが国際世論によって非難されることになり、非常事態を招いた責任の所在を求めての新たな混乱が加えられることになります。
プランBでは、あっさり「離脱中止でEU残留」。
この場合、「英国の民主主義は死んだ」と国民の議会に対する不信感は極に達し、
国内は混沌としたまま離脱への火種がくすぶり続けるでしょう。
プランCでは、4月12日まで議論を突き詰めても打開策が見当たらず、
最終的な採決は形式的に行われるものの、そこで決められるのは、
英国が再び離脱決定期限の延長をEU側に求めるかどうか、という意見のとりまとめに終始することになります。
合意なし「EU離脱」に現実味になってきたな。
EU残留派だったテリーザ・メイという大臣を突然、首相にした英国王室
ロスチャイルドのようなシティー・オブ・ロンドンの支配者
債券バブルを揺さぶって世界金融システムの崩壊をちらつかせ
英国、EU、世界はどのようになるのだろう。
リーマンショックのような感じになるのは勘弁してほしいな。
>テレビってインチキでも興味を引く話題なら放映するのってなぜだろう
>スプ一ン曲げもマリックの番組も宇宙人の番組も本気で信じて観てたけどインチキだった
>心霊番組もインチキなの多かった
昔ならともかく、今はこういうオカルトの番組はほとんどありません。
ちょうど高度成長期、核家族化が増えた頃
この類の番組がありました。
矢追 純一とか幼い人達が活躍していました。
愛情を知らずに育った人、つまらない人生、トラウマがある人など、
心に傷や穴を埋めるため、何かに縋ろうとする。
神や超能力、心霊とかね。
アメリカで指名手配になっている
顔面51インチの男のケースはDVに走った。
この男はまだ現在進行形だな。
オウムや幸福とかカルトもろもろに入信している人間は
この手の神や超能力、心霊に嵌る要素は圧倒的多い。
こんなものに嵌っても意味はない。
ボロボロの人生になるだけ
救いと言う言葉に惑わされないようにする事だね。
>愛情を知らずに育った人、つまらない人生、トラウマがある人など、心に傷や穴を埋めるため、何かに縋ろうとする。
オウムや統一教会に行ってしまった人はわりと恵まれたタイプが多いと思います。
その恵まれたタイプとはどんなタイプ?
お金に恵まれた、学歴がとかの話しではない。
恵まれていても心が救いを求めていたり、
幼かったりすると、そんなカルトに嵌る傾向にあると思う。
カルト宗教に入ると確かに愛情は得られる‥‥が、そこの教えを信じている間はそこでの兄弟愛はすばらしいのだけど、そこの教えにちょっとでもおかしいなって疑問を持ったり、批判をしたら、とたんに裏切り者扱いなんですよね。。
広島の統一教会は前に、中区銀山町に広島カルチャ一センタ一っていうところがあって本通りとかで伝道してたけど、建物自体が取り壊されてて伝道してる姿を見かけないが、ほかの場所でまだ活動してるのかな?土橋に教会があったよね
英国の離脱問題とかスプーン手品とか、このサイトが取り扱うような話ではないと思う。
KCIAなど統一教会の背後にいる連中の全容解明や、
創価の選挙活動や池田大作の生死などをもっと扱ってほしい。
エホバとか幸福とかも含めて、政教分離に反してる宗教の施設は
選挙事務所として使われてるので、宗教法人格を剥奪して、
しっかり課税させるように働きかけるべき。
カルトに騙されて金と票を貢いでる人たちの洗脳も解いてやるべき。
このサイトの管理人がやりたい事と、
記事にしたい事を記事にすれば良い。
菅野家は刑務所に行けよ
統一教会はビデオセンタ一をたびたび移転させるみたいです。信者の親からうちの娘を返してくれって乗り込んでこられたりするみたいです。それに対してなぜ逃げ隠れする必要があるのでしょう‥
グリム童話にある「ハーメルンの笛吹き男」
少なくとも「産経新聞」には「報ステ」を非難する資格はない。
「ミサイル有事 ユリ・ゲラーがお知らせ」2014.4.25
https://www.sankeibiz.jp/express/news/140425/exf14042512350005-n1.htm
>2019年4月7日 7:07
菅野家?一家?
誰かへの誹謗中傷?
それより法華経を信じ南無妙法蓮華経とと萎えて
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