2021年1月10日日曜日

ジャーナリストが建造物侵入に問われた事件の公判で幸福の科学職員2名の証人尋問が行われる

検察官による五明氏への主尋問(法廷画家“BAN苦死慰”氏作)
 首都圏に緊急事態宣言が発令された1月8日、東京地裁においてジャーナリストの藤倉善郎氏(本紙総裁)に対する建造物侵入事件の公判が開かれ、幸福の科学総合本部事務局総務部長・三浦英俊氏と初転法輪記念館施設職員・五明智子氏の証人尋問が行われた。
 前回同様、新進気鋭の法廷画家の全面協力を得て傍聴取材レポートを掲載する。



◆“不要不急”ではない重要裁判

 今回も東京地裁715法廷前には多くの傍聴希望者が並んだ。前回に引き続き傍聴席への電子機器の持ち込みが禁じられた。傍聴者の中には前回のHS職員3人に加え、幸福の科学の常務理事・喜島氏の姿も。
法廷に現れた幸福の科学職員4人衆、左上が喜島氏(法廷画家“信濃川スペシャル”氏作)
◆初転法輪記念館″チーフ”五明智子氏

 まず五明智子氏の尋問。“事件”現場となった初転法輪記念館で藤倉氏に応対した幸福の科学の職員だ。

 検察官による主尋問で、初転法輪記念館について誰でも入っていい施設かと訊かれた五明氏は「参拝の意思のある方、宗教施設に対する敬意をもってお入りになられる方」と肯定。その上で、事件当日の藤倉氏について「許可なく撮影することは大変失礼な行為、悪意があると受け止めた」と述べた。
 
 反対尋問で紀藤正樹弁護士は、幸福の科学についての質問を多用、職員が住む「僧房」などについて尋ねた。度々、検事から質問内容と建造物侵入との関連性を問う横やりが入る。紀藤弁護士は尋問妨害をしないよう言及。
紀藤弁護士による五明氏への反対尋問(法廷画家“BAN苦死慰”氏作)

 紀藤弁護士は、出家者が「宗教法人幸福の科学」だけでなく「幸福の科学グループ」にもいることを確認。五明氏は「宗教法人幸福の科学」と「幸福の科学グループ」がイコールの関係にあるとの認識を示した。
「人事」についての質問では、初転法輪記念館に一人で勤務しているのにもかかわらず、肩書きが「チーフ」であることを問われた五明氏が「担当チーフなので直接の部下がいない」と説明。
熱心にメモを取る被告人の藤倉氏(法廷画家“BAN苦死慰”氏作)
 元フリースタイリストの五明氏は1995年に奉職後、96~97年頃に大川隆法総裁のスタイリストを務めていたという。失業保険・健康保険・社会保険に入っているか訊かれた五明氏の回答。
「はい、多分。定かではない。健康保険と厚生年金には入っている。あとは気にしたことはなかった」
 五明氏は“宗教法人幸福の科学、幸福実現党、幸福の科学学園・HSUの代表者”が誰であるかを問われそのすべてに「大川隆法総裁だと思う」と答えた。
 調書に事件当日のやり取りに関し「もうお帰り下さい」との記載があることについて、そう言ったか訊かれた五明氏は「覚えていません」と答えた。「お帰り下さい」と言う前に藤倉氏が帰ったことを指摘されると「出がけでした」「気持ち的には『もう帰って下さい』」「動作で促した気がする」と曖昧な回答に。
 藤倉氏について「本部から要注意人物として挙がっていた」と話す五明氏。“要注意人物”については「当会に危害を及ぼす、あるいは及ぼした方」と説明。「こういう人がいろんなところに出没しているので注意してください」とのお知らせが携帯メールに届いたという。
 また、尋問では教団職員のイントラネット・HSウェブの存在も示された。

 裁判長から、要注意人物として連絡が来ているのは他に何人いるのかとの質問があり、五明氏は「5人以下」で「写真だけや名前だけ」の人物もいたと答えた。

◆幸福の科学総合本部事務局総務部長“看守者”三浦英俊氏

 休憩を挟んで宗教法人幸福の科学総合本部事務局総務部長・三浦英俊氏の尋問。初転法輪記念館の看守者とされる人物だ。
幸福の科学総合本部事務局総務部長の三浦氏(法廷画家“BAN苦死慰”氏作)
 検察官の主尋問で三浦氏は、本部の組織概要についての質問に対し総合本部事務局には総務部と事務部があると回答。その場で組織図を書いて説明、提出した。
 初転法輪記念館の管理権者を訊かれた三浦氏。
「わたくしになります」
 三浦氏曰く「不法侵入を繰り返している」藤倉氏に関しては、参拝を受け入れている管理施設にイントラネット・HSウェブで注意喚起と周知がなされ、その文書作成名義は案件担当の広報局と責任部署であるエルカンターレ信仰伝道局との連名だと話した。
 当該文書について検察官が発した「宗教法人幸福の科学の意思として決定されたもの?」との質問には、紀藤弁護士から「『宗教法人から』との誤導」と異議が入る。 
 藤倉氏に対する立ち入り禁止の決定主体、誰が決定したのか訊かれた三浦氏は「担当部署の発案で関連部署の合意を基に宗教法人全体での方針として出した」と回答。
 それを受けて総務部として藤倉氏の立ち入りに関してどう思うかと見解を求められた三浦氏の主張。
「幸福の科学施設は宗教施設であって、ここに来られる方がお祈りをしたり感謝を奉げたり審理の学びをする場所なので、信仰を修める人たちの妨害になる行為、繰り返し行われていることは断じて認められない」
熱心にメモを“書き書き”する被告人の藤倉氏(法廷画家“BAN苦死慰”氏作)
 角野太佳弁護士による反対尋問。初転法輪記念館防犯カメラの設置台数を訊かれ「判らない」と答える同館“看守者”の三浦氏。
 本部組織についての質問では、「広報局の中に法務室があり、宗務本部は大川隆法総裁の秘書業務を担当している」と回答。宗務本部と総合本部との関係を問われ「各々に本部長がいてそれぞれの業務を担い必要な時に連携を取る」とした。両本部の関係は「並列」で、両本部を束ねている機関名は「ない」と答える三浦氏、宗教法人の統括者は「理事長」で、大川隆法総裁の地位・立ち位置については「すべての本部を指導する立場にある」と答えた。

 初転法輪記念館の管理者・看守者の信憑性についても重ねて追及がなされた。宗教法人規則に初転法輪記念館の管理権を総務部が持つとは記載されておらず、事件当日の連絡も広報局経由で総務部へ伝っていたこと、当日初転法輪記念館に行って確認した職員も総務部職員ではなく、看守者とされる三浦氏が当日行っていないことも示された。
 幸福の科学の各施設の看守者とされる総務部の三浦氏だが、HSウェブでの立ち入り禁止の周知について検察官から照会を受け確認が取れた2回(平成24年11月25日と25年6月28日)以外に、平成26年11月と27年に職員が常駐していた那須精舎と四国の正心館に藤倉氏が入ったということを把握できておらず、平成27年4月27日の藤倉氏への通告書に記載されていなかったことも示された。三浦氏は「文書を出しているのが広報部なので判らない」と弁明。

 幸福の科学のHP内の『精舎へ行こう』に「どなたでもご利用いただける宗教施設」『精舎体験レポート』には「入信意思がなくても」「どなたでもご参加いただける」とあることについて「どなたでも」の前提を尋ねられた三浦氏は「当宗教施設の目的に反しない、害を与えないということが前提」「写真を撮ってはいけないと言われているのに繰り返し撮る方はご遠慮いただくしかない」と返答、HPにそこまで書かれていないことを指摘された際は「ごくごくわずかな特殊な人なので」と、藤倉氏の“特殊”性を強調した。

 久保内浩嗣弁護士の反対尋問では、組織の責任者が集まる会議に三浦氏が参加していないことが明らかとなった。三浦氏が参加するのは「関連部署が集まるプロジェクト的な会議」で、「ごくまれにオブザーバーとして理事会へ情報共有のために入ることもあった」のみ。理事会への大川隆法総裁の参加については「参加はあるはず」としながらも「私が参加するような会には大川総裁は参加しない」、そして「開かれていると聞いている」責任役員会にも三浦氏は出席していないという。
弁護団と取材中の筆者(法廷画家“BAN苦死慰”氏作)
 三浦氏が「信仰の対象」と崇める大川総裁、信者にとっては絶対的な存在かとの質問に「その通りです」と明言。意向に反する行動や考え方は採らないと考えるかと訊かれ「そう考える」と答え「大川隆法総裁ならどう考え行動するかを考え自分で判断する」と付け足した。
 大川隆法総裁の考えに反して処分を受けたり除名になった人を「2~3人」と話す三浦氏。その人たちの去就について「総裁に怒られた人は私も何度も怒られたがこうやって残っている」と回答。大川隆法総裁と直接話をした回数を「ごく僅かです」「1~2度です。1998、9年くらいに。総務部長になってからはない」と答えた三浦氏。直接話をしたごく僅かな1~2度も全て大川隆法総裁から怒られていたということなのであろうか。

 紀藤弁護士による反対尋問では、宗教法人幸福の科学と幸福の科学グループとの関係が追及された。
“HSウェブには幸福の科学グループの情報が流れることがある”との言質を取った上で、立ち入り禁止に関しての局の振り分けの調整・決定について訊き、三浦氏から「関連部署が集まって会議」「広報局総務部が参加」「案件に一番大きく関わっている部署が発信。マスコミ系は広報局」との回答を引き出した。
 ここから紀藤弁護士が畳みかける。
「総務部が最終責任者だったらどうしてあなたの名前で出ないのか?」
「宗教法人幸福の科学の広報局やエルカンターレ信仰伝道局がどうして幸福の科学グループ全体を統括するような文書を出せるのか?」
「検察官が『宗教法人の中で周知徹底された』と言われたから訊くが、宗教法人の1セクションがどうして幸福の科学グループ全体に指示ができるのか?」
 三浦氏の弁明。
「情報発信の担当局がエルカンターレ信仰伝道局、内容の担当が広報局、事務局も確認しているがそれをいちいち書かない」「わからないが事務局が確認」
検察側証人への鋭い反対尋問を行った弁護団(法廷画家“信濃川スペシャル”氏作)
 追及を続ける紀藤弁護士。
「あなたはわからないということですね。宗教法人の中のセクションであるエルカンターレ信仰伝道局、広報局、事務局が幸福の科学グループ全体の行事の入場をやるというのは職務権限外では?」
 三浦氏の「合意を取ってやっている」との抗弁を「会議に出ているのか?」「出ていません」「なぜわかるのか」「・・・そうですね」と論破。
 そして、幸福の科学グループ全体の代表者は大川隆法氏ではとの追及に「(大川総裁が)いちいちこれを見ているかと言えば見ていません」との三浦氏の返答は紀藤弁護士から「そう断定できる理由は?」とツッコまれると“個人の感想”に変わった。
「見ていないと思います」
弁護団の反対尋問を神妙な面持ちで聴く被告人の藤倉氏(法廷画家“信濃川スペシャル”氏作)
 次回公判は1月19日10時から、幸福の科学職員・元広報局長の証人尋問が行われる。
 
◆クラファン始動間近

 また、刑事被告人にされた藤倉氏を支援するためのクラウドファンディングも始動間近だという。詳細は『幸福の科学取材で刑事被告人にされた藤倉善郎氏を支える会(幸藤会)』HPで発表される。

公判日程

東京地裁平成30年刑(わ)第1508号
建造物侵入事件 被告人 藤倉善郎
東京地裁715号法廷
 
第1回(終了)
2020年12月22日13:30~15:30
冒頭手続及び証拠調べ手続
 
第2回(終了)
2021年1月8日13:30~17:00
証人尋問手続(幸福の科学職員2名)
 
第3回
1月19日10:00~12:00
証人尋問手続(幸福の科学職員=元広報局長)
 
第4回
1月26日13:30~17:00
被告人質問
 
第5回
2月9日13:30~17:00
証人尋問手続(宗教社会学者)

第6回
2月17日13:00~15:30
論告・求刑
 
第7回
3月15日
判決言い渡し(予定)


~取材協力~

法廷画家“BAN苦死慰”氏
法廷画家“信濃川スペシャル”氏

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