検察官(右)の主尋問を受ける渡邊元広報局長(左) (法廷画家“BAN苦死慰”氏作) |
宗教法人幸福の科学の一般公開施設へ取材のため立ち入ったところ、建造物侵入として刑事被告人にされたジャーナリストの藤倉善郎氏(本紙総裁)。1月19日、東京地裁で公判が開かれ、教団元広報局長・渡邊伸幸氏の証人尋問が行われた。
傍聴希望者は20名ほど、前回よりはやや少なめだ。法廷前に並んだ全員が電子機器を預け入場した。傍聴席に座る教団関係者は前回と同じ4人。
法廷の前廊下で教団職員(右)に挨拶する腰の低い被告人の藤倉氏(左) (法廷画家“BAN苦死慰”氏作) |
◆元広報局長が登場
検察官による主尋問。2012年4月から13年8月まで幸福の科学の広報局長を務めた渡邊氏は、藤倉氏に対する教団及び幸福の科学グループ施設への立ち入り禁止通告の最終決定権限者を「広報局長」つまり自分自身だと言明。
検察官「宗教法人幸福の科学の意思、マスコミ関係者による施設や行事への出入りに関する宗教法人の意思決定権限及びその責任は誰が持っているのか」
渡邊氏「最終判断は広報局長」
渡邊氏は大川隆法代表役員の事前承認についても「必要ない」と答えた。
週刊新潮の記事掲載がきっかけとなった藤倉氏への立ち入り禁止の対処は2012年11月29日に決定したという。
(※時系列的には、週刊新潮の当該記事掲載号は2012年12月15日に発売、12月22日に会議で決定し、12月27日に広報局の森部長が藤倉氏に電話しているため「11月29日」との日付は不正確)
検察官は弁号証で提出された大川隆法総裁を頂点に置く1990年11月7日の組織体制図を渡邊氏に示した。渡邊氏は「現在の組織体制と違う」と指摘、検察官は幸福の科学が宗教法人となった日付(1991年3月7日)を渡邊氏に問い、弁号証の組織体制図が教団の宗教法人化の前のものであると示した。
◆反対尋問、人事異動の変遷から左遷疑惑が…
被告人代理人による反対尋問で、問われるまま渡邊氏は幸福の科学職員として来歴を語った。1989年6月に事務局へ配属。その後、活動推進局→北陸支部長→北陸統括支部長→活動推進局→出版局→人事局→東京東部支部長→法務室→八王子支部長→横浜南支部長→横浜中央支部長→活動推進局→新宿精舎を経て2007年に広報局へ異動。部長を経て12年4月に広報局長になったものの13年8月に局長職を解かれて以降、岡山の中国正心館館長→総本山未来館館長→北陸正心館館長→北海道正心館館長→大阪正心館館長→沖縄正心館館長と変遷、現在は沖縄の僧房に居住しているという。
広報局長時代は理事を兼ねていた渡邊氏。理事への選任については「人事局から」と答え「理事と責任役員は違う」と説明した。
反対尋問を行う久保内弁護士(右)と弁護団 (法廷画家“BAN苦死慰”氏作) |
久保内弁護士による反対尋問(法廷画家“BAN苦死慰”氏作) |
◆責任役員「存じ上げない」
入信のきっかけを訊かれ、自殺未遂をするなど荒んだ生活を送っていた時に大川総裁の古本を読み「本を読んで救われた」「立ち直った」「救っていただいた」と語る渡邊氏。「今生きているのは大川総裁のおかげ」と強調、信者にとって大川隆法が絶対的な存在かを問われ「はい」と肯定した。
渡邊氏は大川隆法が教団の最高指導者であることを肯定したものの、大川総裁が幸福の科学を統治する法人の最高意思決定者かと訊かれた際には「教主」であり「実務のところは弟子でやってくれという話です」と逸らした。
規則上の代表役員は大川隆法であることを認めながらも、責任役員10人が誰であるかについては「存じ上げない」と答えた渡邊氏。マスコミ対応の「法人の意思の決定権限及びその責任者」であると主尋問で述べた渡邊氏だが、宗教法人規則にある10人の責任役員が誰かは知らなかったことになる。
冷静に尋問を行う久保内弁護士(法廷画家“信濃川スペシャル”氏作) |
◆しゃぶしゃぶとベトナム料理
渡邊氏は、2010年の広報部長時代にやや日刊カルト新聞主催イベントに出演し霊言映像を上映した経緯を語ったものの、藤倉氏としゃぶしゃぶやベトナム料理を食べにいった件に関しては、何を食べたかということや代金をどちらが支払ったかについて「覚えてない」とした。(藤倉氏に確認したところ、しゃぶしゃぶは渡邊氏が、ベトナム料理は藤倉氏が食事代を支払ったとのこと)
◆守護霊には許可?
また渡邊氏は「藤倉氏の霊言」の質問者でもある。その際、藤倉氏の"守護霊"から「あなた方は現場を見せないでしょ?まず現場を見せなさい」と言われた渡邊氏が「現場を見ても構いませんよ」と答えていたことが弁号証として提出済みの霊言本の記述から示された。そして、この“降霊”の際に大川隆法総裁も藤倉氏の"守護霊"に「立ち入り禁止です」と言ってないことが適示された。
被告人藤倉氏(左)と反対尋問を行う佐々木弁護士(右) (法廷画家“信濃川スペシャル”氏作) |
◆「優しすぎる」広報局長に叱咤激励
理事長や総合本部長には報告するが「先生」(大川隆法)には直接報告しないという渡邊氏。大川隆法総裁から直接指示されたことや直接意向を聞いたこともないのかと訊かれ、大川総裁から「もっとがんばれ。渡邊さんは優しすぎるからもっと強くなれ」と言われたことがあったと明かした。
被告人藤倉氏(左)と反対尋問を行う佐々木弁護士(右) (法廷画家“BAN苦死慰”氏作) |
2009年8月に大川総裁からの手紙を宗教社会学者の塚田穂高氏へ送った件についての受け答えでは、信者にとって絶対的な存在という大川総裁から塚田氏への手紙を自分の判断でどうするか決めたと主張し、答弁の整合性に齟齬を見せた。
◆裁判長の確認に「記憶が…」
裁判長からは週刊新潮の記事が出る前の藤倉氏と教団の関係についての確認があった。記事が出る前に「こういうのはやめてください」などのやりとりあったかどうかを訊かれた渡邊氏。「離れて8年になるので…」と記憶が曖昧になっているようだ。
法廷取材メモを"書き書き"する筆者(左)と 頭を“掻き掻き”する被告人藤倉氏(右)の 法廷画を"描き描き"したのは“BAN苦死慰”氏 |
◆筆者の沖縄訪問を拒否する元広報局長
渡邊氏と一緒に飲みに行ったこともある筆者は公判終了後、裁判所EVホールで渡邊氏に沖縄へ行く機会があれば訪ねてもよいか訊いた。その答えは「ダメです」とにべもない。筆者が本紙で過去に誤報を出した際、すぐに電話で指摘してくれるなどしてくれた渡邊氏。周りに職員がいたためそう答えざるを得なかったのだろう。
もし仮に渡邊氏が藤倉氏への対応の責任や週刊新潮の記事の責任を問われて、地方へ左遷されていたとしたら気の毒なことではある。
◆次回はいよいよ被告人質問
次回公判は1月26日午後、被告人・藤倉氏への本人質問が行われる。検察官の追及に藤倉氏がどう答えるのか興味深い。
◆クラファンはまだ?
刑事被告人にされた藤倉氏を支援するためのクラウドファンディングの詳細は『幸福の科学取材で刑事被告人にされた藤倉善郎氏を支える会(幸藤会)』HPで近日発表される見込み。
公判日程
東京地裁平成30年刑(わ)第1508号
建造物侵入事件 被告人 藤倉善郎
東京地裁715号法廷
第1回(終了)
2020年12月22日13:30~15:30
冒頭手続及び証拠調べ手続
第2回(終了)
2021年1月8日13:30~17:00
証人尋問手続(幸福の科学職員2名)
第3回(終了)
1月19日10:00~12:00
証人尋問手続(幸福の科学職員=元広報局長)
第4回
1月26日13:30~17:00
被告人質問
第5回
2月9日13:30~17:00
証人尋問手続(宗教社会学者)
第6回
2月17日13:00~15:30
論告・求刑
第7回
3月15日
判決言い渡し(予定)
※裁判や支援の詳細は『幸福の科学取材で刑事被告人にされた藤倉善郎氏を支える会(幸藤会)HP』を参照
~取材協力~
法廷画家“BAN苦死慰”氏
法廷画家“信濃川スペシャル”氏
~関連記事~
ハーバー・ビジネス・オンライン
やや日刊カルト新聞
4 コメント:
博多でトランプを支援する「Jアノン」 デモ密着で見えた正体 | デイリー新潮
https://www.dailyshincho.jp/article/2021/01191210/
統一教会の分派組織と多数のメンバーの名が重複
カルト宗教問題に詳しい『やや日刊カルト新聞』被告人兼総裁のジャーナリスト、藤倉善郎氏はこう解説する。
↓グーグル検索すると手っ取り早い
幸福の科学統合スレッドpart933
(このスレッドを立てたヤフー管理者中国の工作員「信濃川デラックス」の悪事)
幸福の科学アンチの方必見!!!!40番~68番。
ヤフー管理者中国の工作員「信濃川デラックス」の悪事暴露は48番~68番。
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/psy/1611985428/40-68
幸福の科学アンチ創価学会員の方、幸福の科学アンチヤフー管理者中国の工作員(信濃川デラックス)は
創価学会教祖池田大作を悪質な誹謗中傷AAを書きまくっています。
幸福の科学アンチヤフー管理者中国の工作員(信濃川デラックス)とかかわりのある方はこの男から離れましょう。
ウソでダマして都合のいいように利用される可能性が高いです。
俺は幸福の科学アンチヤフー管理者中国の工作員(信濃川デラックス)と12年のかかわりがあるからわかるのです。
とにかくこの男は言うことが全部ウソなので、一切信用してはいけません。
自民党・公明党というのは宗教2世・障害者・失業者を無視してきました。それなのに外国人を優遇します。
自民党って身体障がい者補助犬法を制定していませんか?
少なくとも障がい者は無視していません
法華経を信じ南無妙法蓮華経と唱え
落ちつきましょう
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