2009年10月5日月曜日

【書評】『知られたくなかった2012創造説』──その驚愕の事実?

「こんな本に推薦文を書いていたのか……」
 鳩山由紀夫総理大臣が帯で推薦文を書いている、『知られたくなかった2012創造説』(地球防衛軍・著、株式会社しょういん・発行)の存在を私が知ったのは、総選挙が終わり、政権交代が決定し、鳩山由紀夫氏が総理大臣になることが決定した9月初頭のことでした。
 この本の発行は2009年3月11日なので、鳩山由紀夫氏が民主党の代表に就任するよりも前のことですが、その存在が広く知られていたとは言い難いでしょう。
 藤倉編集長が、既にこの本に関するエントリを書かれていますが、私はこの本にどのような記述があるのかを、述べていくことにします。
 フィクションであるならネタバレになってしまうでしょうが、この本はノンフィクションであると、著者が書いているので、問題はありません。
 言うまでもなく、鳩山由紀夫総理大臣は公人中の公人であり、その思想信条は公開されるべき情報です。
 鳩山由紀夫総理大臣がこの本の内容と全く同じ認識、世界観を持っているとは思えない(思いたくない)ですが、推薦文を書いている以上、この本の内容について公開するのは国民の知る権利に貢献する行為であると考え、以下に述べさせて頂きます。
 かなり長々とした文章になりますが、その点はご容赦下さい。



 推薦文を書いておられる方も凄いですが、裏表紙の帯も凄いです。

知られたくなかった2012創造説 裏表紙帯
 想像してみてほしい。ある日突然、「2012年に地球が終わってしまう」と聞かされたら。恐るべき天変地異の猛威が荒れ狂い、ほとんどの人間が死滅してしまうと言われたら。その理由が、地球温暖化などの環境問題が原因ではなく、ある者の「意志」で引き起こされることだと知らされたら。
 そして、「たったひとつだけ、その危機をまぬがれる方法がある」と明かされたら──。

 舞台は絶海の孤島Xへ……。
 ”地球防衛軍”の、地球救済の旅の記録を綴った、衝撃のノンフィクション!!


 いやぁ、「衝撃のノンフィクション」と書かれているわけですから、「ある日突然、『2012年に地球が終わってしまう』と聞かされた」ことも、地球救済の旅に出たのも事実なんでしょう。
 奥付の著者紹介では、「オレ(主人公)、先生、お嬢さん、キムで結成された地球救済ユニット」と書かれているので、この四人が著者なのでしょう。
 各人の紹介は以下の通りです。

知られたくなかった2012創造説 奥付
 オレ…46歳、超現実主義者。音楽出版関係の会社を経営する、ちょいワルオヤジ。
 先生…霊魂、精霊、宇宙などを感じ、「創造主」と交信できる、不思議な能力を持つ女性。
 お嬢さん…先生の娘。ハスキー声の、先生に似た美しい女性。「夢見」の力を持つ。
 キム…中堅出版社の営業マン。体育会系でよく気が利く。


 ちなみに、地球防衛軍には公式サイトがあります。
 ↓URLはこちら。
 http://www.2012chikyu.net/
 クオカードのプレゼントまで行っているようです。

ノンフィクションとは思えない目次

 では、まず目次です。

知られたくなかった2012創造説 目次
 はじめに
 一章 二〇一二年に地球が終わる!?
  再会
  告白
  衝撃
  結成
 二章 地球が滅びる本当の理由
  知られざる「世界」の真実
  「善」と「悪」のバランス戦争
  「創造主」の誤算と決意
  地球温暖化が意味すること
  地球がワープした!?
  先生は宇宙人?
  日本は地球の「聖地」
  センバラーの恐るべき陰謀
 三章 進め、地球防衛軍!!
  地球救済ミッション、スタート!
   旅立ちの日
   新たな情報に導かれて
   旅の仲間と西遊記
   地球防衛軍、出動!
   偉大なるトキ氏
   ミッション開始前夜
   タイムリミットは六日間
  ザ・ロンゲスト・デイ──X島を守れ!
   第一の結界/初めての儀式
   第二の結界/狂った磁場
   第三の結界/最果てのP村と不思議な少年
   第四の結界/イルカに迎えられて
   第五の結界/思わぬトラブル
  「クリスタル・チルドレン」を捜せ
   結界の張り直しとT村
   神の末裔を発見!
   トキ氏の思いやり
   「クリスタル・チルドレン」捜しの思わぬ結末
  地球の結界と大事件
   いざ! 最終ミッションのポイントへ
   謎の鳥の正体は!?
   あり得ない出来事
   恐れていたことが現実に
   ミッション・コンプリート!!
 終章 「そのとき」が訪れるまで


 とてもノンフィクションとは思えない目次です。
 小説だったらもっと気の利いたコピーを考えるでしょうし……。
 著者が『体験』したことを、そのまま並べたといった感じです。

2012年に地球は終わる?

 話は、「主人公」である「オレ」が、自分が死ぬのではないかと思い、不思議な力を持った「先生」に相談することから始まるのですが、先生の診断によると、ピラミッドの破片を持ち帰ったことで、クフ王に取り憑かれてしまったのが原因とのこと。
 先生の祈祷により、呪いは解かれ、無事解決したわけですが、そこで、2012年に地球が終わってしまうという話を聞かされるのです。
 「創造主」と交信できる能力を持つ先生が、万物を創り出した創造主から「今から六年後に地球を滅ぼす」、性格には「人間を消滅させる意志がある」ということをメッセージとして受け取ったようで、それがメッセージが届いたときから計算して六年後、2012年に起こるのです。
 たった一つだけ、地球を救う方法があり、それは、2000年以降に生まれた、ある特別な子供たちが世界に12人いるので、その子供たちを捜し出して、力を合わせて地球を守ることらしいです。
 その子供たちが「クリスタル・チルドレン」であり、先生に一緒に捜して欲しいと言われ、主人公は引き受けるわけです。
 「オレは『超』がつくほどの現実主義者で、疑い深い性分でもある」と書かれているのですが、私には到底そうは思えません。

知られざる「世界」の真実──な、なんだって──!?

 第二章では、先生から聞いた話(「創造主」と交信して得た知識である)を紹介する形で、世界の真実が明かされるわけですが、驚愕するような話の連発です。

(左の画像は、知られたくなかった2012創造説87ページ)
 これは、銀河系、宇宙を含む”宇宙界”の形をイラストに起こしたものですが、「宇宙の形は、『ヒョウタン形にくびれたメビウスの輪』」らしいです。
 あと、この「ヒョウタン形」の宇宙は3つあって、そのそれぞれの宇宙の中に太陽系が3つあって、更にそれぞれのパラレル・ワールドがあるらしくて、全宇宙には全部で3×3×2=18個の太陽系が存在するらしいです。
 えっ、よく分からないって? すみません、私にもよく分かりません。

 あと、先生曰く「宇宙は電気でできている」らしいのですが、電気にプラス(正)とマイナス(負)の状態があるように、「善」と「悪」が存在するそうです。
 このイラストにある「神界」と「魔界」、善の存在である「ワンダラー界」と悪の存在である「センバラー界」がそのことらしいです。

 この宇宙は「創造主」が創ったのですが、「創造主」は宇宙の創造作業を手伝わせるために、三人の「善神」を創り出しました。「善神」たちは「神界」という世界に置かれたのですが、その三人の中で一番優れた力を持っていた一人が、自分の世界を創ろうとして、「創造主」の元を離れて、「魔界」を創造した。先生の話によると、聖書や神話の内容のほうが、この「宇宙の物語」の記憶に影響されているらしい。
 そして、「神界」の下に存在するのが「ワンダラー界」、「魔界」の下に存在するのが「センバラー界」で、それぞれの実働部隊的な存在です。

 ワンダラーとセンバラーの力は勿論、地球にも及んでいます。
 センバラーは巧妙に人間の心や意識に働きかけて、悪の行動をするように仕向けており、凶悪犯罪などもセンバラーの仕業らしいです。
 主人公が車を運転中、ガードレールにぶつかって、車には酷い傷がついたが、ガードレールには傷一つついていなかったという事故も、センバラーの仕業で、「地球救済計画」を妨害しているとのこと。
 センバラーの活動は近年ますます盛んになり、地球上の65~70%の人間が「魔界化」しているとのこと。怖いですね。

 ワンダラー界の住人やセンバラー界の住人には実体があり、地球にも来ています。彼らがその「宇宙人」なのです。彼らは人間そっくりですが、先生によると「目を見れば分かる」らしいです。
 センバラーには世界を動かしている大国の上層部や大富豪に多く、対抗するワンダラー側には金がない。今の地球では、圧倒的にセンバラーが優勢なのです。
 このままでは、地球は悪に蹂躙され、人間の魂は全て「魔界」へと取り込まれてしまう。そうなる前に、「創造主」は地球に天変地異を起こし、大部分の人間を滅ぼして、このままでは「魔界」へ落ちてしまう魂を救おうとしている。その時期が2012年だというのです。

進化論は嘘! 人間は6000万年前に宇宙からやってきた!

 ちなみに、「創造主」が天変地異を起こしたことは、過去にも何度かあるらしいです。 先生曰く、人間は最初から人間であり、サルが進化したものではない。人間はワンダラーを模して創られ、今から6000万年ほど前から地球上に住むことになったのだが、科学が進歩して、遺伝子技術やクローン技術といった、「創造主」の領域であるの生命の操作の部分に踏み込んでしまい、約4900万年前に一度目の滅亡を迎えたそうです。
 二度目の滅亡は約2800万年前。三度目の滅亡が1万5000年前で、アトランティスやムーなどの超古代文明に該当する話らしいです。

 他にも、色々と定説を覆すような話が出てきます。
 例えば、地球温暖化の原因は二酸化炭素ではなく、太陽光線を反射する地表の鉄鉱石を人間が採掘してしまったことと、太陽系が「フォトンベルト」という電磁波帯に近づきつつあるのが原因らしいです。
 あと、日本は地球の「聖地」で、6000万年前に地球にワンダラーたちが初めて降り立ったのも日本だそうです。

知られたくなかった2012創造説 145ページ~147ページ
 読者のみなさんの中には、日本の四国とオーストラリアの形が似ているとか、九州がアフリカのように見えるとか、そんなふうに思ったことのある人もいるのではないのだろうか。その思いつきは、あながち間違いではない。
 事実、日本地図をバラバラにすると、世界地図ができあがるのだ。
 六千万年前、「創造主」は地球に人間を住まわせるために、「神界」の「神」と実働部隊のワンダラーたちを地球へと送り込んだ。現在の日本の地に降り立った「神」とワンダラーたちは、山や川、島々を造り、そのときはまだ地続きだった大陸を、日本の形に模して割り、世界を形づくっていったという。
 だから、日本の地形と世界の大陸の形や位置関係に似通った点が認められるのは当然のことなのだ。


 この本によれば、本州とユーラシア大陸が、北海道と北アメリカ大陸が、九州とアフリカ大陸が、四国とオーストラリア大陸が対応していると書かれています。
 う~ん、九州や四国はともかく、本州や北海道は無理があるんじゃないかな……。

 藤倉編集長も書かれていますが、「創造主」はフォトンベルトに地球が突っ込む前に、地球を他の太陽系にワープさせることで人類を救っています。それは、先生の願いが聞き届けられたからだろうと、主人公は推測しています。
 実は、地球上で「創造主」と話ができる先生は、魂がワンダラーであったのです。

センバラーの恐るべき陰謀

 「創造主」の「人間救済計画」に対して、センバラーたちも準備に余念がありません。 アメリカのニューメキシコ州の地下に、14万人を収容できる宇宙船が造られており、2012年の滅亡前に、センバラー側の人間(世界各国の政治家や科学者、経済学者、富豪など)を乗せて、宇宙へ逃げ出すための用意を整えているのです。
 ニューメキシコ州といえば、あの「ロズウェル事件」が起きた土地ですが、UFOの墜落や異星人などは、当時、地球にきていたセンバラーが目撃されていたのが実態だったようです。
 そして、センバラーは極秘裏にコンピュータの技術やUFOの製造、操縦方法などの技術を伝えている。センバラーの計画は進んでおり、宇宙空間にも巨大な宇宙ステーションを建設しているらしいです。
 2012年が近づくにつれて、センバラーは人間に仕掛ける「悪」の攻撃をより強化しているのです。

 そんな絶望的な状況の中、「クリスタル・チルドレン」を捜すという方法は、「創造主」が与えたラストチャンスなのです。
 彼ら、地球防衛軍は、12人の「クリスタル・チルドレン」を捜すミッションを開始しました。
 センバラーたちは「金の力」を使うことができる。彼らに知られないようにするため、「クリスタル・チルドレン」の居場所を明らかにすることはできない。
 どうやら、私が知らないうちに、地球を救う戦いが始まっていたようです。
 私には信じられないが、この本は「ノンフィクション」なので、少なくとも「著者の地球防衛軍の方々にとっては」事実なのでしょう。

進め、地球防衛軍!!(行き着く先はどこでしょう?)

 第三章では、「クリスタル・チルドレン」を捜しに、ハワイから約2000キロの位置にあるX島に行くことになり、絶海の孤島での「クリスタル・チルドレン」捜しと、X島を守るための結界張りの旅の様子が書かれています。
 X島と書かれているのは、「悪」の手が及ばないように匿名になっているわけです。
 何故X島に「クリスタル・チルドレン」がいると分かったのかというと、先生の娘が夢で見たからです。そんな理由で、ハワイからの週一便の飛行機しかない島に向かうわけですから、地球防衛軍の行動力は本物です。
 新たに中堅出版社の営業マンである「キム」を加えた地球防衛軍四人に加え、知人の脳機能学者である博士やX島のエキスパートである案内人たちと合流し、X島へ向かうわけですが、はっきり言って冗長な内容です。
 センバラー側に「クリスタル・チルドレン」捜しを行っていることを知られるとマズイはずなんですが、結構べらべらと話をしています。秘密裏に行う計画であっても、どこからか嗅ぎつけられ、知られてしまう可能性はあると思うのですが……。
 それに対して、センバラー側の攻撃(?)も情けないの一言に尽きます。大事な話の最中に電話や無線が掛かってきて話を中断させるだの、車が悪いタイミングで動かなくなるだの、結界を張ってはいけない島の入り江でクリスタルを落とさせてしまうだのと、情けない攻撃しかしてこないのです。
 「魔界」を創り出し、地球上の65~70%の人間を「魔界化」させ、現在の地球で圧倒的に優勢なセンバラーとは思えません。

 X島に結界を張ろうと、「植田製鉄所」と横面に書かれたトラックで島内の道なき道を進んだり、椰子の実を食べたり、イルカと一緒に泳いだりと、客観的に見ればほのぼのとした観光旅行にしか見えません。
 無事「クリスタル・チルドレン」も見つかり、結界も張り終えて、ひとまずはミッション・コンプリート!といった感じです。
 「ノンフィクション」だと言っているわけですから、多分、地球防衛軍の方々はX島を観光されたのだと思います。

 終章では、チベットの標高5000mの「天の湖」に行こうと話しがまとまった矢先、チベットの中心都市ラサで大規模なデモが起きて行けなくなったということが書かれています。
 現在もなお、地球防衛軍は活動を続けているらしく、できる限りのことはしようと、世界の中心である日本に結界を張り続けているのです。
 最初は、「クリスタル・チルドレン」を捜す旅を秘密裏に行うつもりだったようですが、それを変更して、このことを知ってもらおうと考えて、この本を出版したそうです。
 彼らは、読者に対してもこう呼びかけています。

知られたくなかった2012創造説 375ページ~377ページ
 とにかく、オレたちはこれからもチルドレン捜しはあきらめず、がんばって最後までやれるところまでやるつもりだ。
 もし、あなたがこの本を「面白い」と思ってもらえたら、ぜひ知り合いに勧めてみてほしい。いや、この内容を話すだけでも構わない。
 興味本位でも、肯定しても、完全否定でも、なんだっていい。
 ひとりでも多くの人に、この「説」を知ってもらうこと、そして、もしかしたら今の世界を変えられる可能性があるのかもしれないと思ってもらうこと、じゃあ自分には何かできることはないのかと考えてもらうこと、そしてできるならそれを行動に移してもらうこと──そういうひとりひとりの思いや意志や行動が、人間を、世界を、地球を変える力につながるんじゃないか、その可能性についても見届けてみたいと思っているのだ。
 中には、「一緒に『クリスタル・チルドレン』を捜したい」と思う人も出てくるかもしれない。「南アフリカに結界を張るなら、私が案内します」とか、「モロッコなら自分に任せてほしい」とか、そんな人が現れるかもしれない。
 これが大きなムーブメントになって、やがて、それが結果として「善」の意識パワーを増加させることにつながるとすれば、オレたち地球防衛軍もミッションを続けていく励みになるというものだ。
 オレたち、人間だってやるときはきっとやれるのだ。
 それを「創造主」に示してみようじゃないか。
 いつまでも「やはり人間はだめな存在だ」と思わせておくことはない。これ以上、定期的に「リニューアル」される立場に甘んじているべきではないのだ。
 今こそ、自分にできることを考え、行動に移すときだ。
 それができるとき、それをするときこそ、まさに今なのだ、とオレは思う。

 少なくとも、鳩山由紀夫総理大臣がこの「説」を知り、推薦文を書いたのは事実です。帯に鳩山由紀夫総理大臣の推薦文があるのを知り、私は思わずこの本を買ってしまいました。
 公人中の公人である鳩山由紀夫総理大臣が推薦文を書いたことで、私は、この「説」は意外に広く知れ渡る可能性は十分あると考えています。
 この本の内容が広く知られたとき、誰がどのような形で取り上げるのか?
 国会で問題にされるようなことはあるのだろうか?
 一人の、霊能力など無い人間である私には、到底分からないことですが、密かな楽しみにさせて頂こうかと考えています。

 あと、2012年が終わったとき、地球防衛軍の人はどうするのかについても、興味があります。
 12人の「クリスタル・チルドレン」は見つかったのか?
 地球は終わってしまったのか?
 2013年になったら、そのことについて報告して欲しいなと、期待しています。

最後に──ふと思ったこと

 一通り読み終わって、このエントリを書いたわけですが、未だに現実感が沸きません。著者が「ノンフィクション」だと主張していても、はっきり言って、私には信じられません。
 ふと思ったのですが、鳩山由紀夫総理大臣が書かれた推薦文が、何かの手違いによって改変されてしまったという可能性はないでしょうか。
 本来の推薦文は以下の通りであり、本になる際に「小」の一文字が抜けてしまったということは、あり得ないことでしょうか?


 宇宙のメカニズムは
 科学的に解明できていない
 ことが大半です。
 説としては興味深い
 一冊でした。

  鳩山由紀夫


 うん、これなら別に問題は無いはずだ。

 ……頼む、そうだと言ってくれ!

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