統一地方選”延長戦”、本紙の注目は足立区議会議員選挙に出馬の二人の女性候補

長谷川たかこ候補（長谷川たかこTwittwrより）

世間一般には終了したと思われている2015統一地方選。しかし東京都足立区の足立区議選（及び区長選）は明日5月10日に告示（公示）、17日に投開票が行われる。

本紙がこの区議選に注目しているのにはワケがある。

足立区議選には本紙で過去に取り上げてきた2人の女性が立候補を予定している。

極左の政治結社に所属し怪しげな街頭募金集めを行なう女性候補、そして統一教会青年グループを選挙運動員として“踏み台”にして当選したと言われている女性候補だ。


16年前、統一地方選直前に可決された当時の区長の不信任決議。決議可決に際して区議会は解散し、その影響で日にちがずれたことから以降の足立区長選（1999年～）と足立区議選（2003年～）は統一地方選の日程から遅れての実施となってきた。

そんな足立区議選で本紙が注目する2人の女性候補を紹介する。


◆募金を流用？グループの女性候補

やこう恵美候補（やこう恵美ブログより）

全国各地で被災者支援を謳い募金集めをしている【日本ボランティア会】。その一員として実際の募金収集活動に日々勤しんでいるのがやこう（谷古宇）恵美候補（49・緑の党）だ。
日本ボランティア会は極左の政治結社【緑の党 （三橋派）】の関連団体であり、募金活動で集められた一般市民の善意のお金は、そのごく一部だけが被災地へ届けられるものの大半のお金が同組織体の活動資金として使われているのではないかとの疑惑が指摘されている。そんな同会のメンバーで役員を務めるやこう恵美候補が街頭で信号待ちの人などににしつこく声を掛け募金集めをする姿は、新宿の小田急ハルク前などでたびたび目撃されている。

今回の統一地方選では東京都大田区議選で 【緑の党 （三橋派）】所属の野呂恵子区議が再選を果たしたが、何度立候補しても未だに一度も当選したことがないやこう恵美候補は初当選を果たすことができるのか、同組織内での期待は大きい。

被災者支援の募金箱を手にターゲットを物色するやこう恵美候補（2011/新宿）

信号待ちの人に募金の“お願い”をするやこう恵美候補（2011/新宿）

歩行者の通行を遮り募金の”お願い”をするやこう恵美候補（2011/新宿）ともに道交法違反だ

◆統一教会青年信者を「使い捨て」にし、国会議員候補にまで登りつめた女性候補

もう一人、本紙が疑惑を追及し続けてきたのが前足立区議の長谷川たかこ（貴子）候補(42・民主党)だ。
2007年、政治家秘書を経て初出馬した足立区議選で大量の統一教会青年信者を運動員として使い、無名の候補者からトップ当選を果たした長谷川前区議。
統一教会北東京教区足立教会の青年信者が総動員された同選挙戦では、足立教会内の複数の青年グループが長谷川候補を全面バックアップ。当選後、長谷川区議（当時）が統一教会関連のイベントに出席していたことが確認されている。2011年、2期目の当選を果たした長谷川区議（当時）に対し、本紙が疑惑を追及すると一転して統一教会との関係を否定、2007年の選挙運動を支えた統一教会信者らの働きをほぼ無かったこととして扱い、文字通り“使い捨て”にした。更に一連の疑惑検証記事を報じた本紙に対し、長谷川区議（当時）は所属する政権与党・民主党の党本部顧問弁護士ら10名からなる催告書を送付、SLAPP（嫌がらせ訴訟）恫喝を仕掛けてきた経緯がある。

初老の弁護士と再婚し「弁護士の妻」としてのステータスを得た長谷川候補、
新しい夫との2ショットプリクラ写真（長谷川候補の夫のFACEBOOKより）
※黒線加工は本紙によるもの

前述の通り2011年の区議選にも難なく当選し2期目を務めていた長谷川区議（当時） だが、任期を約半年残した昨年12月、衆議院議員選挙に出馬、足立区議を自動失職している。

その衆院選では大差で自民党候補に敗れた長谷川前区議だが、同年約20歳年上の初老の弁護士と“再婚”。
衆院選落選後も『弁護士の妻』としてのステータスをT随所に誇りつつ、次期足立区議選への意欲を表明していた。

長谷川たかこWebsiteのプロフィールより　※赤線囲みは本紙によるもの

突如法教育導入を提唱し出した“弁護士の妻”
　長谷川たかこTwitterより

2014衆院選に挑戦した長谷川前区議
（長谷川たかこ候補/東京13区平成26年衆議院選挙FACEBOOKより）

今回の区議選に当選した場合、その任期中にスケジュール通りであれば参院選（2016年）と衆院選（2018年）という二つの国政選挙が実地される。
昨年12月の衆院選への出馬を“挑戦”と形容するなど、その上昇志向の強さが指摘される長谷川候補。再び国政選挙に打って出る可能性もある。その場合、またしても任期途中に足立区議の座を降り、国政選挙に“挑戦”するのか。その動向は有権者にとって、投票に際しての大きな判断材料になる。

当の長谷川候補は最新の活動報告で「もう一度、足立区の中から強力に推し進めていきたい」「議会活動を真面目に行う候補者を選んでいただきたい」 と呼びかけている。

国政選挙に落選後、地方議員の座を次回国政選挙までの腰かけにする“政治家”の存在が全国各所で指摘される昨今、長谷川候補の今後の動きが注目される。

実際の長谷川候補（千葉の市議や民主党マスコットと）（長谷川たかこTwitter及びFACEBOOKより）

初当選を果たし統一教会イベントに来賓出席する長谷川たかこ区議（当時）

2007年の区議選で長谷川候補の専従運動員として統一教会北東京教区足立教会青年部から派遣されていた同教団の元信者は語る。

「2007年当時は長谷川さんを当選させれば「原理が進む」「統一教会のためになる」と思っていました。その時の運動員の比率は統一教会員以外が数人でその5倍から10倍の足立統一教会信者が選挙活動に従事していました。人数だけみるなら、教会のボランティアがいなかったら成り立たない比率です。長谷川さんも教会メンバーがいなかったらほぼ一人だったでしょう。長谷川さんを私たちが政治家にしてしまった責任を感じています」


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